フィーゴの移籍

c0040315_15291690.jpg以前から移籍の噂が絶えなかったフィーゴも、とうとうインテルに移籍してしまいました。
青黒のユニフォームに白のマーキングで、「7」、「FIGO」と書いてあるのを見て、もはやマドリーの選手でないことを実感させられました。

フィーゴはよく、マドリーに移籍した経緯や、代表での振舞い(本当かは疑わしいですが)から、「守銭奴」とか、「王様」など、あまり良くないイメージをもたれることも少なくなかったと思います。
特に、マドリーではジダン、代表ではルイ・コスタ(MF・AC.ミラン)などの品行方正な選手と比べられがちで、ずいぶんと叩かれていたように思いました。
特に、ルイ・コスタとの比較については、ある雑誌で、「フィーゴは自分を愛し、ルイ・コスタはチームを愛した」等と書かれていたこともありました。

しかし、私が彼のプレーや言葉から受ける印象は、全く違うものです。

c0040315_15293087.jpgまず、プレーに関しては、ボールを持ちすぎるとか、パスを出す相手を選ぶなど、まるでエゴイストであるかのようにいわれていました。
しかし、私は、フィーゴはどんな場面でもあらゆる可能性を探り、その時点で最良のプレーを選択していたように思います。球離れが悪いといわれる場面では、私の知る限り、フィーゴの選択肢として、ふさわしい選手が周りにいない場合が多いように見えます。


それに、ドリブラーであることにより、自分が主体となってプレーをする選手と思われがちだと思いますが、決してそうではないと思います。
フィーゴは、ドリブラーでありながら、周りを生かすことが出来る選手だと思うのです。
実際、昨季のチーム不調時も動かない前線を活性化させようとしていたのはフィーゴだったと思います。
一見自分がプレーすることだけを考えていそうに見えて、実は誰よりも周りのことをよく見ている。
フィーゴは全てにおいてそういう選手であるような気がします。

インタビューの言葉も、一つ一つが丁寧で、時にはインタビュアーに対する気遣いも見せる。
移籍で揺れていた辛い時期にも、練習場などに取材に来た記者達に対し、冗談を言うなどして場を和ませていたそうです。

それに何よりも、ファンに対してプレーで裏切ったことはない選手だと思います。
先日来日した際にも、疲労が蓄積しているにもかかわらず、素晴らしいプレーを見せてくれました。
フィーゴはチームで一番、観客の歓声を受けていましたし、フィーゴもそれに応えるようにワールドクラスのパフォーマンスを見せてくれました。
それはまるで、ファンと選手が心を通わせた瞬間のように見えました。

フィーゴがスタメンを外されたことにつき、フィーゴの実力不足であると指摘する人も中に入るそうですが、私はそうでないと思います。
何があったのか、それについては本当のことはわからないので、名言は避けますが、とにかく、フィーゴは未だ、ベンチを温める選手ではないことは確かです。
ウインガーでありながら、状況判断に優れ、守備もこなす。
フィーゴは本当に素晴らしい選手です。
どんなチームにも適応できるし、チームやファンのために全力を尽くしてくれる選手です。
誤解されたまま、インテルに行ってしまうのは、本当に淋しいです。

ソラーリや、サムエルとともに、インテルのスクデット(リーグ優勝)獲得に貢献してくれることを願います。
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