試合観戦記(05/4/2 :アルバセテ戦)
アルバセテは、スペイン中東部、マドリードの隣のカスティーリャ・ラ・マンチャ州・アルバセテという街のチーム。ウルグアイ代表のパチェコ(FW)が所属しています。
現在は19位と、厳しい残留争いをしています。
スタメンは、ラウールに替えてオーウェンが入りました。布陣も、中盤菱形ではく、グティ-グラベセンの2ピボーテと、なんとなくサイド攻撃主体と思わせる布陣となりました。
マドリーは、序盤からボールを持つも、パスの出し所に迷い、横パスや後ろへのパスが目立ち、消極的な展開。
最終ラインから、前線までが間延びし、スペースを相手に埋められているため、パスを出しても簡単に奪われる。ただ、守備に関しては、アルバセテの方も弛緩していたので、運良く繋がれば、とりあえずゴール前までは持ち込むことが出来た。ただ、マドリーはパス・動き共に非常に緩慢であったため、相手を崩してゴールを奪うまでには至らなかった。
対するアルバセテは、守備に難はありつつも、攻守の切り替えが速く、ボールを奪うと、チームが一体となって鮮やかな速攻を仕掛ける。
そして前半9分、その鮮やかな速攻から放たれたシュートをグラベセンがクリアミス、ボールはフリーだったレドンド(MF、アルバセテ)の前にこぼれ、あっけなくゴールを奪われた。
これで1-0。
明らかにトミーの凡ミスではあったが、いつも献身的にチームに尽くすトミーを責める気にはなれなかった。しかも、今日のトミーは、間延びした中盤を繋ぐべく、ボールを奪うと必死に前線に駆け上がっていた。
また、トミーの動きに連動したグティと、グティのスルーパスに反応をみせたオーウェンという、真ん中の縦のラインは、この日唯一の得点を感じさせるプレーとして光っていた。
そして、この輝かしいグティ-オーウェンラインは、後にチームを救うことになる。
先述のように、2列目両サイドにフィーゴ、ソラーリとウィンガー(タッチライン際をドリブルで縦に突破を図るタイプの選手)を置いたためか、サイド攻撃を主体とすると思われたが、お互いの相方である両サイドバックのオーバーラップがあまりなかったため、2人の頑張りも虚しく単発に終わっていた。
サルガドは怪我したヒザを庇いながらプレーをしているように見えたため、いつもの思い切りの良い突破が見られなかった。
ロベルト・カルロスは、間延びしたスペースを相手に突かれることを警戒したのか、やはりあまり前線に上がる所が見られなかった。
そんな苦しい中で、エルゲラが魅せた。
前半15分、フィーゴのCKにエルゲラが頭であわせ、同点に追い付く。
滞空時間の長いジャンプで優雅にゴールを決めたエルゲラ。
相手の肩に手を掛けたとして、アルバセテの選手はファールを主張していたが、あの程度であれば空中戦で競り合う際の常套手段として許容範囲であるように思えた。
これで1-1。
しかし、この後もマドリーは冴えない。中盤を形成できないマドリーは、ロングボールを前線に放り込み、ロナウドとオーウェンにDFラインの裏を狙わせるという暴挙に出た。
しかし、前半ロスタイム、あのグティ-オーウェンラインが機能した。
こぼれ玉を拾ったトミーが右のフィーゴへパス、フィーゴはダイレクトで中央のグティにはたく。グティはドリブルで上がる。前にはDF3人を引き付けたロナウド。左にはフリーのオーウェンが手を挙げている。グティはオーウェンにパスを出し、オーウェンはゴールに流し込んだ。
これで1-2。
ただ、このゴールは、DF3人を引き付けたロナウドの功績も大きいだろう。
後半は、このアドバンテージを守りぬくことに終始し、マドリーは勝ち点3を得た。
ゴールシーンとその他のプレーの落差が大きく、来週のクラシコに不安を残す内容となった。
しかし、来週のクラシコは必勝だ。
現在は19位と、厳しい残留争いをしています。
スタメンは、ラウールに替えてオーウェンが入りました。布陣も、中盤菱形ではく、グティ-グラベセンの2ピボーテと、なんとなくサイド攻撃主体と思わせる布陣となりました。
マドリーは、序盤からボールを持つも、パスの出し所に迷い、横パスや後ろへのパスが目立ち、消極的な展開。
最終ラインから、前線までが間延びし、スペースを相手に埋められているため、パスを出しても簡単に奪われる。ただ、守備に関しては、アルバセテの方も弛緩していたので、運良く繋がれば、とりあえずゴール前までは持ち込むことが出来た。ただ、マドリーはパス・動き共に非常に緩慢であったため、相手を崩してゴールを奪うまでには至らなかった。
対するアルバセテは、守備に難はありつつも、攻守の切り替えが速く、ボールを奪うと、チームが一体となって鮮やかな速攻を仕掛ける。
そして前半9分、その鮮やかな速攻から放たれたシュートをグラベセンがクリアミス、ボールはフリーだったレドンド(MF、アルバセテ)の前にこぼれ、あっけなくゴールを奪われた。
これで1-0。
明らかにトミーの凡ミスではあったが、いつも献身的にチームに尽くすトミーを責める気にはなれなかった。しかも、今日のトミーは、間延びした中盤を繋ぐべく、ボールを奪うと必死に前線に駆け上がっていた。
また、トミーの動きに連動したグティと、グティのスルーパスに反応をみせたオーウェンという、真ん中の縦のラインは、この日唯一の得点を感じさせるプレーとして光っていた。
そして、この輝かしいグティ-オーウェンラインは、後にチームを救うことになる。
先述のように、2列目両サイドにフィーゴ、ソラーリとウィンガー(タッチライン際をドリブルで縦に突破を図るタイプの選手)を置いたためか、サイド攻撃を主体とすると思われたが、お互いの相方である両サイドバックのオーバーラップがあまりなかったため、2人の頑張りも虚しく単発に終わっていた。
サルガドは怪我したヒザを庇いながらプレーをしているように見えたため、いつもの思い切りの良い突破が見られなかった。
ロベルト・カルロスは、間延びしたスペースを相手に突かれることを警戒したのか、やはりあまり前線に上がる所が見られなかった。
そんな苦しい中で、エルゲラが魅せた。
前半15分、フィーゴのCKにエルゲラが頭であわせ、同点に追い付く。
滞空時間の長いジャンプで優雅にゴールを決めたエルゲラ。
相手の肩に手を掛けたとして、アルバセテの選手はファールを主張していたが、あの程度であれば空中戦で競り合う際の常套手段として許容範囲であるように思えた。
これで1-1。
しかし、この後もマドリーは冴えない。中盤を形成できないマドリーは、ロングボールを前線に放り込み、ロナウドとオーウェンにDFラインの裏を狙わせるという暴挙に出た。
しかし、前半ロスタイム、あのグティ-オーウェンラインが機能した。
こぼれ玉を拾ったトミーが右のフィーゴへパス、フィーゴはダイレクトで中央のグティにはたく。グティはドリブルで上がる。前にはDF3人を引き付けたロナウド。左にはフリーのオーウェンが手を挙げている。グティはオーウェンにパスを出し、オーウェンはゴールに流し込んだ。
これで1-2。
ただ、このゴールは、DF3人を引き付けたロナウドの功績も大きいだろう。
後半は、このアドバンテージを守りぬくことに終始し、マドリーは勝ち点3を得た。
ゴールシーンとその他のプレーの落差が大きく、来週のクラシコに不安を残す内容となった。
しかし、来週のクラシコは必勝だ。
by kobo_natsu
| 2005-04-05 18:22
| 試合観戦記