試合観戦記(05/3/20:レアル・マドリッド VS マラガ戦)
マラガは、スペイン南部のマラガという街のチーム。創立11年と、非常に新しいチームです。
現在は15位と残留争いには巻き込まれていないものの、油断は出来ない状況です。
しかし、油断は出来ないのは、2位に付けてるマドリーも同じ。来季のチャンピオンズリーグ出場権のためにも、取りこぼしは許されません。
スタメンは昨日の通り。
マドリーは左サイドのジダン、ロベルト・カルロスを中心に攻め込むが、決定的な場面を作ることが出来ない。
中央、右サイドと、攻撃の起点を変えながら前へ進もうとするが、PA内へ侵入することは困難であった。
攻めのスピードは相変わらず遅いため、相手は守備の態勢を崩される事無く、適切に対処する。
そのため、マドリーがマラガの守備を崩すには、個人技に頼るしかないように思えた。
実際、マドリーは個人技によるドリブルやボールキープからのスルーパスにより、相手の守備の網をかいくぐろうとするが、ドリブルは人数をかけて止められ、スルーパスは、プレスをかけられることにより精度を欠いた。
もしくは、突破して良いクロスが出ても、誰も反応できずに好機を逸していた。
PA内に侵入出来ないため、ミドルシュートやセットプレーからの得点を狙うが、うまくいかない。
ベッカムのFKからエルゲラが合わせるというのは、一つの攻撃オプションとして確立しているようだった。
セットプレー以外にも、攻撃参加によりエルゲラが積極的にゴールを狙うシーンが何度か見受けられた。
マドリーの選手にやる気が感じられないわけではなかったが、攻め込むが崩せないということの繰り返しで、少々眠い試合展開に終始していたようにみえた。
このように、生産性の低い内容となった要因は、味方がボールを持っている場合に、それを追い越し、積極的にポジションを取る選手がいないことにあるように見えた。
積極的に前に出て、ボールを要求する選手がいないため、場当たり的にパスを出す。
そのため、パスの1つ1つが意味をもたず、ゲームを形成しないため、相手がパス回しに振られることがなく、結果、相手の守備を崩せないのだ。
ただ、積極的に前に出られないのは、前に出ることにより、攻め込まれた場合の守備への切り替えが遅くなることを警戒しているという理由があるのかもしれない。
しかしこれは、守備の組織化を図り、攻守の切り替えを速くすることにより解決可能な問題だ。
自陣深く攻め込まれる前に攻撃の芽を摘み、そこを起点として反撃に転じるという効率のよいスタイルを築くことが必要だと思われる。
今日の試合は、先述のような、マドリーの抱える最大の課題が露呈した結果であるように思えた。
それでも後半16分に、ロナウドのが左から中央に出したパスをロベカルがミドルレンジからシュートを打ち、ゴールを決めた。
今日の攻撃スタイルが、なんとか実を結んだ。
1つ、目を引いたのは、サルガドの替わりに入ったセラデスが、リズム良くボールをさばき、中盤を活性化させていたこと。球離れがよく、積極的に前に上がるセラデスは、マドリーのゲームを作っていたように見受けられた。
結局マドリーはこの1点を守り、1-0で貴重な勝ち点3を得た。
マドリーが復調するために克服すべき課題は、いよいよ顕在化してきたように思えた。
やはり、個人技主体から組織化への以降は早急に着手すべきだろう。
個々の選手の連結を欠き、ボールを持ったまま立ち尽くしたり、苦し紛れにパスを出し、拾われて、相手に絶好の好機を演出する。
そんなマドリーの姿は、見るに耐えない。
しかし、組織化はたやすく整備されるものではない。マドリディスタにとっては、長く厳しい「冬」の訪れを迎えることになりそうだ。
現在は15位と残留争いには巻き込まれていないものの、油断は出来ない状況です。
しかし、油断は出来ないのは、2位に付けてるマドリーも同じ。来季のチャンピオンズリーグ出場権のためにも、取りこぼしは許されません。
スタメンは昨日の通り。
マドリーは左サイドのジダン、ロベルト・カルロスを中心に攻め込むが、決定的な場面を作ることが出来ない。
中央、右サイドと、攻撃の起点を変えながら前へ進もうとするが、PA内へ侵入することは困難であった。
攻めのスピードは相変わらず遅いため、相手は守備の態勢を崩される事無く、適切に対処する。
そのため、マドリーがマラガの守備を崩すには、個人技に頼るしかないように思えた。
実際、マドリーは個人技によるドリブルやボールキープからのスルーパスにより、相手の守備の網をかいくぐろうとするが、ドリブルは人数をかけて止められ、スルーパスは、プレスをかけられることにより精度を欠いた。
もしくは、突破して良いクロスが出ても、誰も反応できずに好機を逸していた。
PA内に侵入出来ないため、ミドルシュートやセットプレーからの得点を狙うが、うまくいかない。
ベッカムのFKからエルゲラが合わせるというのは、一つの攻撃オプションとして確立しているようだった。
セットプレー以外にも、攻撃参加によりエルゲラが積極的にゴールを狙うシーンが何度か見受けられた。
マドリーの選手にやる気が感じられないわけではなかったが、攻め込むが崩せないということの繰り返しで、少々眠い試合展開に終始していたようにみえた。
このように、生産性の低い内容となった要因は、味方がボールを持っている場合に、それを追い越し、積極的にポジションを取る選手がいないことにあるように見えた。
積極的に前に出て、ボールを要求する選手がいないため、場当たり的にパスを出す。
そのため、パスの1つ1つが意味をもたず、ゲームを形成しないため、相手がパス回しに振られることがなく、結果、相手の守備を崩せないのだ。
ただ、積極的に前に出られないのは、前に出ることにより、攻め込まれた場合の守備への切り替えが遅くなることを警戒しているという理由があるのかもしれない。
しかしこれは、守備の組織化を図り、攻守の切り替えを速くすることにより解決可能な問題だ。
自陣深く攻め込まれる前に攻撃の芽を摘み、そこを起点として反撃に転じるという効率のよいスタイルを築くことが必要だと思われる。
今日の試合は、先述のような、マドリーの抱える最大の課題が露呈した結果であるように思えた。
それでも後半16分に、ロナウドのが左から中央に出したパスをロベカルがミドルレンジからシュートを打ち、ゴールを決めた。
今日の攻撃スタイルが、なんとか実を結んだ。
1つ、目を引いたのは、サルガドの替わりに入ったセラデスが、リズム良くボールをさばき、中盤を活性化させていたこと。球離れがよく、積極的に前に上がるセラデスは、マドリーのゲームを作っていたように見受けられた。
結局マドリーはこの1点を守り、1-0で貴重な勝ち点3を得た。
マドリーが復調するために克服すべき課題は、いよいよ顕在化してきたように思えた。
やはり、個人技主体から組織化への以降は早急に着手すべきだろう。
個々の選手の連結を欠き、ボールを持ったまま立ち尽くしたり、苦し紛れにパスを出し、拾われて、相手に絶好の好機を演出する。
そんなマドリーの姿は、見るに耐えない。
しかし、組織化はたやすく整備されるものではない。マドリディスタにとっては、長く厳しい「冬」の訪れを迎えることになりそうだ。
by kobo_natsu
| 2005-03-21 07:04
| 試合観戦記