ちょうど1ヶ月前。
ドイツの大勝により始まったW杯も、いよいよファイナルとなりました。
1ヶ月前、このような決勝のカードを誰が予想できたでしょうか。
正直、レブルーファンの私でさえ、フランスの決勝進出は予想外でした。
何がこのカードを実現させたのか、それはW杯総括に回すとして、今回は独断と偏見による試合展望をお送りしたいと思います。

■ イタリアの攻撃をしのぐフランス。

フランスはそもそも、個よりも組織で力を発揮しうるチームと、個人的に理解しております。
個々の能力は高いものの、エゴイストで無い為、個としてのプレーを躊躇する、もしくは動き方がわからないのだと思います。
ジダン、アンリはレブルーの中ではエゴイストの部類に入ると思いますが、それでも周りの選手が彼らの動きや意図を理解しないことには、彼らのプレーは活きないのです。

対するイタリアは、「らしくない」といわれるほど攻撃的で魅力的なサッカーをしています。
前線、サイドのガチンコ対決では、おそらくイタリアに軍配が上がるでしょう。
そのため、フランス勝利の鍵を握るのは、やはり守備となるのでしょうね。

■ 司令塔ピルロを止めるビエラ、マケレレ

このような予想ネタとなると、毎回変わり映えのしないことを書いていますが、やはり鍵となるのは前線へのボールの供給源であるピルロ(MF・イタリア代表、AC.ミラン)をいかに止めるかであるように思います。
ただ、ミランと同様に、ピルロには強力な用心棒であるガットゥーゾ(MF・イタリア代表、AC.ミラン)がいるので、いかに彼に仕事をさせないかも重要です。
そのため、フランスの攻撃陣がガットゥーゾにボール回収をさせないよう、守備に忙殺させる必要があるでしょう。
ピルロをおさえること、ガットゥーゾをかく乱させることがポイントとなりそうです。
ピルロをおさえるのはビエラ(MF・フランス代表、ユベントス)、マケレレ(MF・フランス代表、チェルシー)、ガットゥーゾをかく乱させるのはジダン(MF・フランス代表、レアル・マドリッド)、リベリ(MF・フランス代表、オリンピック・マルセイユ)となるのでしょうね。

■ イタリアの守備を、フランスの前線がどう崩すか。

何があっても抜かれないカンナバーロ(DF・イタリア代表、ユベントス)、とスッポンのように凶暴なマテラッツィ(DF・イタリア代表、インテル・ミラノ)を崩さないことには、フランスは勝つことが出来ません。
特に、マテラッツィはかなり荒いので、苛立ったほうが負けとなります。アンリ(FW・フランス代表、アーセナル)はともかく、若いリベリ、短気なジダンは要注意ですね。
よほどのことがない限り、彼らはミスを犯さないと思うので、集中力の切れる時間帯を狙うのがポイントとなるのかもしれませんね。

以上、好き勝手に書きましたが、イタリアとの試合は、試合を点(ワンプレー)で見るのではなく、線(時間帯)で考えることが重要となるかもしれません。
攻める時間、守る時間、集中力の高い時間、低い時間と、相手の呼吸を読みながら出方を変えていかなくてはならず、メンタルを消耗する試合になりそうです。
しかし、このような試合だからこそ、経験豊かなベテランの多いフランスが優位に立てるのかもしれません。「おじいちゃんの集団」(アラゴネス(スペイン代表)監督いわく)の強みが生かせそうですね。

ここまで来たら、勝ってもらいましょう。

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                トレゼゲ(FW・ユベントス)や

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     ドラソー(MF・パリ・サンジェルマン)の出番はないのでしょうかね。

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                      頑張ってね。

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                      頑張ってね。
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☆ ポルトガル × フランス 0-1

前33分:ジダン(PK)(MF・フランス代表、レアル・マドリッド)


1点逃げ切りという、個人的に一番嫌いなスタイルでしたが、なぜか、今日は心の中で「逃げろ、逃げろ!」と叫びながら観てしまいました。

いずれのチームが勝利に値するか、と問われれば、正直な感想としては、ポルトガルだと思います。サイドの切れ味と中央の構成力の高さにより多彩な攻撃を繰り広げ、魅力的なサッカーを展開しているように思いました。

かたやフランスは、あれだけ技術の高い選手を揃えておきながら、スピードだけで勝負するカウンターサッカーです。
テクニックに優れた三十路がスタメンに5人もいるチームに、体力だけで勝負させるなんて、やはりドメネク監督は異次元にいる人だと思いました。

しかし、それでも勝ち続けて欲しいと思うのは、やはり彼らが現在出来る最大限のものを見せてくれるからでしょうか。
押され気味でも踏張った両サイドに、デコ(MF・ポルトガル代表、バルセロナ)を押さえた番犬コンビ(マケレレ、ビエラのこと。テュラムが命名。)。
ジダンに合わせて臨機応変に走り回る前線。
たとえ稚拙な内容のサッカーでも、予選にはなかった一体感がそこにありました。

レブルーの冒険は、ついにベルリンまでつながりました。
あとは優勝、もしくはレブルーらしい完成度の高いサッカーを見せてくれることを願うのみです。
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                  とりあえずいいですか?
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                 とりあえずでいいですか??

いやー、もうホント嬉しいですよ。
勝っちゃいましたよ、セレソンに。

2006/7/1

☆ ブラジル×フランス   0-1

後12分:アンリ(FW・フランス代表、アーセナル)

序盤、中央を支配したのはフランスだったので、ブラジルは左サイドのロベルト・カルロス(DF・ブラジル代表、レアル・マドリッド)の攻撃が目立ちましたね。
全体を通して、ゲームは左右に満遍なく動いていたため、勝負は互角だったのだと思いますが、ブラジルは攻守に渡り不安定だった様に思いました。

あくまで私見ですが、やはりエメルソン(MF・ブラジル代表、ユベントス)の不在が響いたのでしょうかね。ジュニーニョ・ベルナンブカーノ(MF・ブラジル代表、オリンピック・リヨン)は素晴らしい選手だとは思うのですが、ゼ・ロベルト(MF・ブラジル代表、バイエルン・ミュンヘン)とのコンビはやや攻撃的過ぎたのではと思いました。
ボール回収率では、マケレレ(MF・フランス代表、チェルシー)、ビエラ(MF・フランス代表、ユベントス)に勝てず、したがって、前線のカカ(MF・ブラジル代表、AC.ミラン)、ロナウジーニョ(MF・ブラジル代表、バルセロナ)にボールが渡らなかったのが敗因のように感じました。
ロナウジーニョを前線に置き、中盤からより遠くなってしまったことも原因のひとつかもしれません。それについては、途中でアドリアーノ(FW・ブラジル代表、インテル・ミラノ)を入れることにより、調整していましたけどね。

ただ、カカはともかく、ロナウジーニョは異常に疲れていたように見えたのですが、それは気のせいでしょうか。
終盤のPA内外中央よりやや左からという、好位置からのFKを蹴るときの目が、魂が抜けているように見えました。昨季のCLのチェルシー戦で見せた腰フェイントのFKを決めたときとは、大違いです。

フランスも、正直言って攻撃はやっと及第点に達する程度だったと思います。
リベリ(MF・フランス代表、オリンピック・マルセイユ)、アンリがジダンの意図を理解し、動けるようになったことが大きいと思いますが、決してジダンに全盛期の様なキレがあるわけではありません。
また、もともと攻め上がりのタイミングを取るのが上手かったサニョル(DF・フランス代表、バイエルン・ミュンヘン)、マルーダ(MF・フランス代表、オリンピック・リヨン)の攻撃参加も大きいと思いました。
彼らの走り込みが、レブルーの攻撃に厚みを持たせているように感じました。

しかし、もっと生き馬の目を抜くようなパスワークを繰り出すのがレブルーのはず。
求めすぎでしょうか(笑)。

フランスが勝てた最大の要因は、守備の安定感だと思いました。
一対一で決して抜かれないテュラム(DF・フランス代表、ユベントス)、ギャラス(DF・フランス代表、チェルシー)の存在は大きいと思います。
特に、テュラムとカカのマッチアップは、素晴らしかったと思います。あれだけ若くてスピードのあるカカを上回るスピードで追随し、ボールを回収する34歳のテュラム。
「大統領」と呼ばれるだけありますね。

次のポルトガル戦では、出場停止明けのデコ(MF・ポルトガル代表、バルセロナ)が戻ってきます。
ただ、デコを止められれば、おそらく中盤は支配できそうなので、問題はサイドをどう止めるかなのかもしれません。
ジダンはボールを左右に散らすことが多いので、フィーゴ(MF・ポルトガル代表、インテル・ミラノ)、クリスティアーノ・ロナウド(MF・ポルトガル代表、マンチェスター・ユナイテッド)により、サイドを押し込められると、フランスは厳しいかもしれません。

独断と偏見でポルトガル対策を挙げるとしたら、サイドを潰すことかもしれません。
中央を支配し、ジダンには、左右に散らすパスではなく、全盛期のような中央の狭いスペースにパスを通してもらう(超勝手すぎる…)。
でも、これが見られるのなら、ファンとしては負けたとしても本望かもしれません。
いや、この際だから、優勝目指して突き進んでほしいです。

試合後のインタビューで、いつもは蚊の泣くような声でぼそぼそつぶやくジダンが、珍しく声を張って話していました。目の色も違っていたので、本当に嬉しかったのでしょうね。
こんなジダンを見るのは久しぶりだった様に思いました。

同様に、アンリもいつもよりさらに早口で話していました。

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「僕たちは、実力で勝利を勝ち取ったんだ。」
「2002年の僕たちは、クズじゃないってことを証明できたよ。」

レブルーの快進撃については、よく「ジダンの冒険」と称されていますが、アンリのように98年W杯の優勝をレギュラーメンバーとして体感できなかった中堅の選手達の「冒険」でもあります。
心身共にピークを迎えているアンリ、ビエラのような中堅の選手たちが優勝を狙えるのは、「今」しかないと思われるからです。2010年南アフリカW杯の頃も、今と変わらずレブルーにいられるという保証はどこにもないでしょう。

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「大根1本つけてよ。」

「うちはそういう商売してないわ。」


良い試合を期待しています。
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今日は、フランス×韓国戦が開催されます。
前節トーゴに勝った韓国は侮れませんし、何よりもフランスは、本来のサッカーが出来ていません。
本当はライブで見たいのですが、本日は所要で見られません…。


あーあ。

明日の夜、録画で見ます…。



昨日母に、W杯の優勝及び準優勝チームの予想について尋ねられた。
近所のお店でW杯優勝予想なるものをやっていて、当たれば豪華賞品(詳細は不明)が当たるそうだ。
本当は、フランス…と言いたいところであったが、現実的に考え、アルゼンチンとチェコと答えた。
結局母は、父(30年来のサッカーファン)がドイツとチェコと言ったので、そちらを採用するようである。



しかし…


今朝方、チェコは負けてしまい、予選突破が危うい。


あーあ。
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by kobo_natsu | 2006-06-18 14:52
☆ チェコ×ガーナ   0-2

前2分:ギャン(FW・ガーナ代表、モデナ)
後37分:ムンタリ(MF・ガーナ代表、ウディネーゼ)

序盤、CKのクリアを拾ったアッピアー(MF・フェネルバフチェ)は、そのままゴール前のギャンへ。
ギャンはゴールにボールを突き刺した。

チェコはあわてることなく、いつもどおりにゲームを進める。
美しいフォーメーションに、裏を突くパスワーク。
中盤の底からの押し上げにより厚みのある攻撃により、ガーナを圧倒していた。
チェコのパスは、常に正確で、パス回しのリズムが崩れることはほとんどなかった。

対するガーナも、チェコの中盤のキーマンを潰しにかかる。
ロシツキ(MF・アーセナル)だ。
前節のアメリカ戦を研究したのか、ガーナはとにかくロシツキを徹底マークした。
華奢な割には守備にも良く耐えられるロシツキだが、鋼のような肉体の大男3人ほどを相手にしては敵うはずもなく、幾度もピッチに飛ばされていた。
それでも、まゆ1つ動かさず、タイトなマークに耐えていた。

チェコは、1人が囲まれれば、すぐにフォローに向かう。
そんな連携の良さにも盲点があった。
フォローに向かうことにより、中央に選手が寄り、サイドががら空きになるのだ。
ガーナは、この盲点を上手く突いた。

中盤でプレスをかける→チェコの選手が中央に寄る→空いたサイドを、スピードを活かして一気に突破。
ガーナの身体能力を活かした、見事な戦術だった。

チェコは、最後まで善戦し、ゴールに向かったが、得点にはいたらなかった。

結局ガーナが勝利し、チェコは次節の勝利を義務付けられた。
相手はイタリア。
チェコがすべきは、今のままのサッカーをすることであろう。
この敗戦に自信を失わず、予選を突破してくれることを願ってやまない。
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☆ ポルトガル×イラン   2-0

後18分:デコ(MF・ポルトガル代表、バルセロナ)
後35分:クリスティアーノ・ロナウド(MF・ポルトガル代表、マンチェスター・ユナイテッド)

この試合には、ベッケンバウアー(DF・元ドイツ代表、現W杯ドイツ大会組織委員長)も見に来ており、注目度の高さが伺えた。

キャプテン・フィーゴ(MF・ポルトガル代表、インテル・ミラノ)は、ペルシャ絨毯のようなものをもらっていた。
この日のポルトガルのスタメンは、中盤の底にマニシェ(MF・チェルシー)、コスティーニャ(MF・FC.ポルト)が入り、トップ下にデコ(MF・バルセロナ)。
黄金の三角形が構成されていた。
対するイランも、エース・ダエイ(FW・サバ・バッテリー)こそいないものの、トップ下にカリミ(MF・バイエルン・ミュンヘン)、右サイドにはマハダビキア(MF・ハンブルガーSV)と、こちらも役者は揃っていた。

この日もキレていたフィーゴは、ドリブルで相手陣内を切り裂く。
イランDFは体当たりをする以外に彼を止める方法はなかったようだ。
フィーゴとクリスティアーノ・ロナウドは、サイドチェンジを繰り返しながら、相手のボディブローをすり抜けていた。

前節アンゴラ戦では、満足なプレーが出来なかったクリスティアーノ・ロナウドは、結果にこだわるあまり、無理矢理自分だけで持ち込み、中央でフリーだったコスティーニャの得点機を逃していた。
クラブのチームメイト・ルーニー(FW・イングランド代表)と仲が悪いというのも、わかる気がした。

ポルトガルは、中盤を押し上げ、前線をコンパクトに保っていた。
中央からサイド、サイドから中央と、速いパスでボールを散らしながら、相手ゴールを目指していた。

対するイランは、身体を張って、相手を追い、ボールを奪いにいっていた。
ボールを奪うと、ポルトガルのバイタルエリア(ボランチとDFの間のスペース)を突いていった。
技術では相手が数段上であることを承知してか、攻撃の組み立てよりもセットプレーからのゴールを狙っているようだった。
実際、キックの精度も高く、ゴール前のポジション取りも上手い。
ポルトガルは、何度も危ない場面に出くわしていた。

個人的に、フィジカル勝負のセットプレー頼みのチームは好きではない。
しかし、イランの場合は、自らを知り、相手を知った上で、勝つための裁量の選択をしているように見えたので、とても好感が持てた。
何よりも、プレーの一つ一つに、今できることの最大限の力を注いでいる姿に、心打たれた。

また、戦術的にも、イランは巧妙だった。
デコの不在が響いたアンゴラ戦を研究していたのか、とにかくデコを潰しにかかっていた。
デコからパスが出なければ、後ろのマニシェは攻撃参加できず、前線だけの薄い攻撃になる。
ポルトガルは、首根っこを掴まれているように見えた。

しかしポルトガルは、イランの弱点と思われたサイドを突き、デコが得点を挙げた。
疲れの見え始めたイランは、徐々に突破を許し、フィーゴがPKを獲得。
フィーゴは、未だ吹っ切れないクリスティアーノ・ロナウドに蹴らせた。
クリスティアーノ・ロナウドは、見事にPKを決め、歓喜の雄たけびを上げていた。
それまでの苦悩の表情がウソのように晴れやかになっていた。

フィーゴは、クリスティアーノ・ロナウドの苦悩をわかっていたのだろうか。
喜ぶクリスティアーノ・ロナウドに駆け寄り、彼の顔を両手で挟んで喜びを分かち合っていた。

試合はこのまま、2-0で終わり、ポルトガルは40年ぶりに決勝トーナメント進出を果たした。
勝負はまだまだこれからである。
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☆ スペイン × ウクライナ   4-0

前13分:シャビ・アロンソ(MF・スペイン代表、リバプール)
前17分:ビジャ(FW・スペイン代表、バレンシア)
後3分:ビジャ(PK)(FW・スペイン代表、バレンシア)
後36分:フェルナンド・トーレス(FW・スペイン代表、アトレティコ・マドリッド)

ウクライナは、異常なほど布陣が間延びし、スペインは自在にボールを回していた。
個々のポテンシャルを考えれば、あのパス回しは出来て当然と思われたが、何しろ今まで、そのような試合を見たことは、なかったように思う。
いつも個々がバラバラで、攻撃のスタイルに意思の統一が見られない。
それがスペインだったはずだった。

逆にウクライナは、スピードを活かした速攻が持ち味のはずであった気がする。
しかし、単調な縦一本のロングボールを、ひたすらシェフチェンコ(FW・チェルシー)に送り続けるのみで、少々味気ないものだった。
初出場のため萎縮してしまったのか、とにかく前に出てくるのは前線のシェフチェンコのみであった。
良いようにパスを回されるウクライナが、少々気の毒だった。

対するスペインは、最初こそサイドを中心に攻撃を仕掛けるが、ウクライナの布陣がシェフチェンコの後ろから分断するにつれ、与えられたスペースを有効に使い始めた。

結局スペインの大勝に終わったが、これは、スペースが与えられたことによるものであるように思う。コンパクトな布陣を保つチーム、もしくは、個々の能力が高いチーム相手に、同じ試合が出来れば、スペインの強さは本物なのだろう。

真価を問われるのは、次節である。
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☆ フランス × スイス 0-0

フランススタメン

GK:バルテズ(マルセイユ)
DF:サニョール(バイエルン・ミュンヘン)
   テュラム(ユベントス)
   ギャラス(チェルシー)
   アビダル(オリンピック・リヨン)
MF:ビエラ(ユベントス)
   マケレレ(チェルシー)
   ビルトール(オリンピック・リヨン)
   → 後39分 ドラソー(パリ・サンジェルマン)
   リベリ(マルセイユ)
   → 後25分 ルイ・サハ(マンチェスターユナイテッド)
   ジダン(レアル・マドリッド)
FW:アンリ(アーセナル)

サニョールは、何かを決意したのか、坊主にしていた。
そのため、この日のスタメンは、リベリ以外は全員坊主かスキンヘッドだった。
若いリベリは、空気が読めなかったのか(ウソ)。
ちなみに、EURO2004予選リーグの対クロアチア戦のスタメンは、全員坊主かスキンヘッドだった。ジダンは、当時の緒戦のイングランド戦のときから4日足らずで、髪をスキンヘッドに刈り上げ気合を入れていたようだった。

序盤、フランスはいつものように様子を伺いながらボールを回し、様子を伺うが、自慢の肉体をぶつけてボールを奪いにかかるヤングスイスに苦戦する。
フランスは、前線の、ジダン、リベリ、ビルトールがポジションチェンジしながら攻撃を組み立てていた。
しかし、老兵ジダンが、全てのスペースを埋められるほど走れるはずもなく、若いリベリはジダンの分までスペースを埋めて走り続けた。
リベリは、ジダンの鋭く速いパスに反応するなど、大抜擢された実力を証明しつつあったが、フィニッシュの精度やポストプレーなどは、アンリ、ジュリ(FW・フランス代表、バルセロナ)に及ばないように見えた。
リベリが広く走りすぎることにより、アンリは領域を侵害され、思うようにプレーできていないように見えた。

フランスの攻撃フローは、マケレレ、ビエラからボールを供給される(中央もしくはサイド)→中央に向けてパスを回す→フィニッシュであったが、前線の4人には、常にスイスの選手が張り付き、前を向かせないようにしていた。

スイスは、守備のスペシャリスト・マケレレや万能ボランチ・ビエラに肉弾戦を挑むのは不利と思ったのか、彼らには比較的自由を与え、彼らのパスの供給先を徹底的に潰していた。
攻守の切り替えの速いスイスは、引いて自陣でボールを奪うと、すぐに布陣を拡張し、中央からボールを運んだ。

走ることにより、常にコンパクトな布陣を保つスイスと、走れずに布陣が間延びするフランス。
個人技では、埋めがたい隔たりがそこにあった。
フランスは、組織としてスイスに劣っていた。

後半はジダンが下がり目になり、アンリ、リベリ、ビルトールのポジションが流動的になった。
前半に比べれば、アンリがボールに触れる回数は増えたが、それでもスイスの中央は割れることがなかった。

フランスが、プレスの激しいスイスに勝機を見出すとしたら、サイドからのセンタリングだった。
しかし、この日のフランスには、クロスボールに反応できる選手はいなかった。
テクニックに優れたジダン、アンリが唯一苦手なもの。
それはヘディングだった。
ドメネクは、早急にトレゼゲ(FW・ユベントス)を出すべきだったのではないかと思う。
逆にフランスは、スイスにサイドを突かれ、幾度もピンチを迎えた。

布陣が間延びしていることを気にかけていたらしきジダンは、テュラム、ギャラスにラインを高く保つように指示していた。しかし、ラインを押し上げることにより、運動量豊富なスイスの前線に裏を突かれる事を恐れてか、ギャラスは難色を示していた。
3人は少々議論をしていたようだった。
ジズーのこめかみには血管が浮き、苛立ちを隠せないようだった。

ルイ・サハ、ドラソーが投入されると、それまで中央に縦一方向だったフランスの攻撃に厚みが出てきた。
ビエラからのパスを、ゴール前のルイ・サハが受け、後ろのドラソーに落とす。
ドラソーはそれをダイレクトでシュートしたが、惜しくもゴールならず。
しかしこの瞬間、スイスDFのマークは、見事に外れた。
これこそが、レブルーである。

試合はこのまま、スコアレスドローに終わった。
試合終了後、フォーゲル(MF・スイス代表、AC.ミラン)とドラソーは肩を組みながら楽しそうにお互いの健闘を称えあっていた。最後にユニフォームをしていたこの二人は、ミランでの、元チームメイト同士である。

次節の韓国戦は、どう戦うべきか。
とりあえず思いつくのは、サイドの強化とトレゼゲの投入であろう。
中央にこだわるなら、ドラソーを起用し、攻撃に厚みを持たせた方がよいだろう。
中央、縦の突破だけでなく、横やマイナスのパスを使う攻撃を多用した方が良いように思う。
何よりも、サイドを活用してほしいと感じた。

勝利を願うのみである
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☆ ポルトガル×アンゴラ 1-0
前4分:パウレタ(FW・ポルトガル代表、パリ・サンジェルマン)

前半の15分くらいまでだろうか。
明らかにポルトガルはアンゴラを圧倒していた。
圧倒的なボールポゼッションに、敵を寄せ付けない技術。
追加点は時間の問題だと思われた。

しかし、デコ(MF・ポルトガル代表、バルセロナ)、マニシェ(MF・ポルトガル代表、チェルシー)ん不在は、確実にチームにヒビをいれた。
彼らのようなバランサーの不在は、中盤と前線の分離を招き、前線のタレントは孤立し始めた。
それでも、フィーゴ(MF・ポルトガル代表、インテル・ミラノ)は、必死に前線のみで形を作り、ゴールを目指そうしてた。
フィーゴが組織化を図るべく、スペースを見つけては飛び込み、前線にパスを送り続けていたのだ。

しかし、中盤の機能を失ったポルトガルは、DFも予想以上に脆かった。
要であるジョルジュ・アンドラーデ(DF・ポルトガル代表、デポルティボラコルーニャ)の不在も大きかったのだろう。

対するアンゴラは、速いパス回しから、何度もポルトガルDFを脅かし、善戦した。

結局、ポルトガルが先制点を守り、1-0で勝負をものにした。

まだ緒戦である。
戦い方としては正解だったのであろう。

改めて、デコの存在の大きさを思い知らされた。
次節は登場するのであろうか。
W杯デビューに期待したい。
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☆ アルゼンチン × コートジボワール 2-1

前24分:クレスポ(FW・アルゼンチン代表、チェルシー)
前38分:サビオラ(MF・アルゼンチン代表、セビリア)
後37分:ドログバ(FW・コートジボワール代表、チェルシー)

速攻速守のパスサッカーのアルゼンチンと、身体能力で攻めるコートジボワール。
両者の持ち味がぶつかり、白熱した好ゲームを展開した。
しかし、試合巧者はアルゼンチンだった。

恵まれた体格を武器に、肉弾戦を挑むコートジボワールは、ゴール前のポストプレーでためをつくり、相手のリズムを崩そうとしていたが、カンビアッソ(MF・インテルミラノ)、マスチェラーノ(MF・コリンチャンス)により潰されていた。

リケルメ(MF・ビジャレアル)によりつむぎだされる攻撃は、華やかでありながら寸分隙のないものであった。
相手DFと味方の前線の位置を瞬時で把握し、最適のタスクを選び出すリケルメは、まるで試合を意のままに操っているように見えた。
クレスポ、サビオラのゴールは、全て彼の頭脳から弾き出されたタスクによるものだった。

アルゼンチンは、組織としても見事だった。
攻め入られ、布陣全体が後退しているところから攻撃を展開する際には、細かくパスを回し、相手をかく乱する。
相手がボールに気を取られている隙に、自陣を拡張し、攻撃の態勢を整えていた。
布陣の伸縮を、あれほどまでに鮮やかに使えるチームを見たのは初めてであるように思う。
冷徹でありながら情熱的。
多分、モテるのだろう。
今大会のアルゼンチンの飛躍を予感させた。

対するコートジボワールは、中央での肉弾戦にこだわりすぎるきらいがあり、単調な攻撃により、アルゼンチンの術中にはまっていた。
もう少しサイドからスピードで勝負をかけても良かったのではないかと思った。

激戦のグループC。
最後まで目が離せない展開が期待できそうである。




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極私的注目選手である、ハビエル・マスチェラーノ(左写真・MF・アルゼンチン代表、コリンチャンス)については、後日別記事にて詳しくお伝えする予定です。
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