タグ:レ・ブルー ( 28 ) タグの人気記事

このブログを訪れてくださった方から、フランスのテレビ局のCanal+で放送されたW杯後のレブルーのインタビュー番組が見られるサイトを教えていただきました。
こちらです。

オールフランス語なので、私は彼らが何を話しているのかはわからず、場面から想起したり、彼らの表情から感情を読み取るしか術がありませんでした。
しかし、番組がW杯のグループリーグから決勝までを追い、選手達にその時々の心境をインタビューしていることはわかったので、とても興味深く拝見しました。
この番組は、レブルーの面々だけでなく、対戦国の選手にもインタビューをしていて、その中には、我らがマドリーのラウールやカシージャスも出ていました。

W杯での歓喜と苦悩のシーン、そしてそれを回顧しながら言葉をつむぐ選手達。
一番印象的だったは、柔らかい表情のジダンと、こめかみに指を当てながら、険しい顔で語るテュラムの対照的な姿。
退いた者と残った者の相違を、残酷なほど忠実に写していました。
プロの世界は華やかであるが、一方でとてつもなく厳しいものであることを、テュラムはにじませていました。

90分と長い番組ではありますが、百聞は一見にしかず。
おそらく私が稚拙な語り部となるよりは、見ていただいたほうが早いでしょう。

ここからは、私の憶測に過ぎませんが、おそらくレブルーにとってあの決勝での出来事は、深い傷となり、今も残っているように思われます。
しかし、この番組で心のうちを少しだけ打ち明けることにより、記憶を浄化し、次に向けて再生することを期待したいと思っております。

c0040315_2126363.jpg

[PR]
◎ ザンブロッタ、カンナバーロを擁護

スポーツナビによると、ザンブロッタ(DF・イタリア代表、バルセロナ)は、元チームメイトのカンナバーロ(DF・イタリア代表、レアル・マドリッド)が、13日(水)に行われたリヨン戦でのプレーにより批判の矢面に立たされていることに関して、チームが敗れたのは全体の責任であり、彼一人の責任ではないと擁護したそうだ。
また、マドリーが敗れたことについても言及し、マドリーのようなチームが負けることは普通のことではないが、たった1つの敗戦であることも確かであると話したそうだ。

■ユベントスがセリエBに降格したことにより、ユベントスの選手達の多くは移籍を余儀なくされました。その煽りを受けて、イタリア人選手に対する風当たりの厳しいスペインに移籍してきたザンブロッタとカンナバーロは、なんとなく当たり・ハズレのように見えますね。
マドリディスタとしてはあまりこのようなことは言いたくないですが、不幸にもカンナバーロはチーム状態の悪いマドリーに来て悪評を受け、幸運にもザンブロッタは絶好調のバルサに迎えられたという感じがしました。移籍の経緯やポジションの違い等の事情はあると思いますが、2人は同じチームの最終ラインを形成してきたスペシャリスト同士なのに、運命の悪戯により明暗がくっきりと分かれてしまったように思います。
カンナバーロが移籍してきたことにより、馴染み深い選手が外されてしまうことを恨めしく思いつつも、今年のW杯での活躍の記憶が新しい今、カンナバーロがこのように評価されてしまうのはやや気の毒に思えます。
カンナバーロの相方を再考し、カンナバーロの魅力を引き出せる最終ラインを形成できることを願いたいですね。

しかし、さらに気の毒なのはこの人…。

◎ トレゼゲ、残留の経緯を激白。

ライブドアニュースによると、トレゼゲ(FW・フランス代表、ユベントス)はフランスのレキップ紙に、ユベントスに残留した経緯について語ったそうだ。
トレゼゲによると、ユベントスはトレゼゲに他クラブへの移籍という選択肢を与えず、一貫して残留を主張してきたのだという。
現在、セリエBでプレーしていることについては、チャンピオンズリーグに7年連続出場してきた選手としては受け入れがたいものであったと語り、それは他の選手にとっても同じであると話したそうだ。

■W杯決勝のPKからなんとなくツイてないように見えるトレゼゲ。今年29歳となる彼にとっては、現在の状況は非常にもどかしいものであるに違いありません。唯一の救いは、監督が智将デシャン(元フランス代主将)であることでしょうね。
デシャンは、選手の特徴を見抜くのがうまく、人身掌握にも長けていますから、時間はかかっても、必ずユーべを立て直してくれるのではないでしょうか。
ユベントスが好調時にはAS.モナコに義理立てして古巣のユーべの監督を断っていたのに、このように苦しい時期に恩返しをするデシャンは、やはりカッコいいなぁと思いました。
デシャンやジダンがいた頃でも、正直ユーべ自体はあまり好きなチームではなかったのですが、今シーズンは応援したいですね。
[PR]
by kobo_natsu | 2006-09-15 22:48 | ニュース
☆イタリア×フランス   1-1  PK 5-3
前7分:ジダン(PK)(MF・フランス代表、レアル・マドリッド)
前19分:マテラッツィ(DF・イタリア代表、インテル・ミラノ)

残念ですが、優勝に値するのはイタリアだったということに尽きるのだと思います。
ただ、決勝に関していえば、フランスはきちんとイタリアを押さえ素晴らしい試合をしたと思います。
トッティ(MF・イタリア代表、AS.ローマ)を交替させ、ピルロ(MF・イタリア代表、AC.ミラン)にほとんど仕事をさせませんでしたからね。
不謹慎かもしれませんが、マテラッツィに対する頭突きで終わったジダンもらしいと言えばらしいのではないかと思いました。
毎年の恒例行事ですから(笑)。
マテラッツィにキレたというよりも無能な監督に対する今までの苛立ちが爆発したように見えたのは、気のせいでしょうか。相当我慢していたのだと思います。
ラストゲームでも、一瞬のきらめきを見せてくれました。その姿が98年W杯の決勝の時の若いジダンと重なりました。

あるフランス人記者が、ドメネクが監督であるかぎり、優勝は出来ないと言っていましたが、本当にその通りになりましたね。

個人的には、今のレブルーが出来る最大限のものを見せてもらえて満足です。
お疲れさま、ありがとうと言う気持ちですね。

シャツを破られるほどのハードマークを受けたトレゼゲ(FW・フランス代表、ユベントス)の実力に疑いはありません。PKの失敗から早く立ち直って欲しいですね。

いやー、終わっちゃいましたね・・。

コメントをくださった皆様。
返信遅れてごめんなさい。
今日の夜にゆっくりさせていただきますね。
[PR]
ちょうど1ヶ月前。
ドイツの大勝により始まったW杯も、いよいよファイナルとなりました。
1ヶ月前、このような決勝のカードを誰が予想できたでしょうか。
正直、レブルーファンの私でさえ、フランスの決勝進出は予想外でした。
何がこのカードを実現させたのか、それはW杯総括に回すとして、今回は独断と偏見による試合展望をお送りしたいと思います。

■ イタリアの攻撃をしのぐフランス。

フランスはそもそも、個よりも組織で力を発揮しうるチームと、個人的に理解しております。
個々の能力は高いものの、エゴイストで無い為、個としてのプレーを躊躇する、もしくは動き方がわからないのだと思います。
ジダン、アンリはレブルーの中ではエゴイストの部類に入ると思いますが、それでも周りの選手が彼らの動きや意図を理解しないことには、彼らのプレーは活きないのです。

対するイタリアは、「らしくない」といわれるほど攻撃的で魅力的なサッカーをしています。
前線、サイドのガチンコ対決では、おそらくイタリアに軍配が上がるでしょう。
そのため、フランス勝利の鍵を握るのは、やはり守備となるのでしょうね。

■ 司令塔ピルロを止めるビエラ、マケレレ

このような予想ネタとなると、毎回変わり映えのしないことを書いていますが、やはり鍵となるのは前線へのボールの供給源であるピルロ(MF・イタリア代表、AC.ミラン)をいかに止めるかであるように思います。
ただ、ミランと同様に、ピルロには強力な用心棒であるガットゥーゾ(MF・イタリア代表、AC.ミラン)がいるので、いかに彼に仕事をさせないかも重要です。
そのため、フランスの攻撃陣がガットゥーゾにボール回収をさせないよう、守備に忙殺させる必要があるでしょう。
ピルロをおさえること、ガットゥーゾをかく乱させることがポイントとなりそうです。
ピルロをおさえるのはビエラ(MF・フランス代表、ユベントス)、マケレレ(MF・フランス代表、チェルシー)、ガットゥーゾをかく乱させるのはジダン(MF・フランス代表、レアル・マドリッド)、リベリ(MF・フランス代表、オリンピック・マルセイユ)となるのでしょうね。

■ イタリアの守備を、フランスの前線がどう崩すか。

何があっても抜かれないカンナバーロ(DF・イタリア代表、ユベントス)、とスッポンのように凶暴なマテラッツィ(DF・イタリア代表、インテル・ミラノ)を崩さないことには、フランスは勝つことが出来ません。
特に、マテラッツィはかなり荒いので、苛立ったほうが負けとなります。アンリ(FW・フランス代表、アーセナル)はともかく、若いリベリ、短気なジダンは要注意ですね。
よほどのことがない限り、彼らはミスを犯さないと思うので、集中力の切れる時間帯を狙うのがポイントとなるのかもしれませんね。

以上、好き勝手に書きましたが、イタリアとの試合は、試合を点(ワンプレー)で見るのではなく、線(時間帯)で考えることが重要となるかもしれません。
攻める時間、守る時間、集中力の高い時間、低い時間と、相手の呼吸を読みながら出方を変えていかなくてはならず、メンタルを消耗する試合になりそうです。
しかし、このような試合だからこそ、経験豊かなベテランの多いフランスが優位に立てるのかもしれません。「おじいちゃんの集団」(アラゴネス(スペイン代表)監督いわく)の強みが生かせそうですね。

ここまで来たら、勝ってもらいましょう。

c0040315_19544427.jpg


                トレゼゲ(FW・ユベントス)や

c0040315_19551419.jpg


     ドラソー(MF・パリ・サンジェルマン)の出番はないのでしょうかね。

c0040315_1956489.jpg


                      頑張ってね。

c0040315_19562627.jpg


                      頑張ってね。
[PR]
☆ ポルトガル × フランス 0-1

前33分:ジダン(PK)(MF・フランス代表、レアル・マドリッド)


1点逃げ切りという、個人的に一番嫌いなスタイルでしたが、なぜか、今日は心の中で「逃げろ、逃げろ!」と叫びながら観てしまいました。

いずれのチームが勝利に値するか、と問われれば、正直な感想としては、ポルトガルだと思います。サイドの切れ味と中央の構成力の高さにより多彩な攻撃を繰り広げ、魅力的なサッカーを展開しているように思いました。

かたやフランスは、あれだけ技術の高い選手を揃えておきながら、スピードだけで勝負するカウンターサッカーです。
テクニックに優れた三十路がスタメンに5人もいるチームに、体力だけで勝負させるなんて、やはりドメネク監督は異次元にいる人だと思いました。

しかし、それでも勝ち続けて欲しいと思うのは、やはり彼らが現在出来る最大限のものを見せてくれるからでしょうか。
押され気味でも踏張った両サイドに、デコ(MF・ポルトガル代表、バルセロナ)を押さえた番犬コンビ(マケレレ、ビエラのこと。テュラムが命名。)。
ジダンに合わせて臨機応変に走り回る前線。
たとえ稚拙な内容のサッカーでも、予選にはなかった一体感がそこにありました。

レブルーの冒険は、ついにベルリンまでつながりました。
あとは優勝、もしくはレブルーらしい完成度の高いサッカーを見せてくれることを願うのみです。
[PR]
c0040315_10423620.jpg

                  とりあえずいいですか?
c0040315_104376.jpg

                 とりあえずでいいですか??

いやー、もうホント嬉しいですよ。
勝っちゃいましたよ、セレソンに。

2006/7/1

☆ ブラジル×フランス   0-1

後12分:アンリ(FW・フランス代表、アーセナル)

序盤、中央を支配したのはフランスだったので、ブラジルは左サイドのロベルト・カルロス(DF・ブラジル代表、レアル・マドリッド)の攻撃が目立ちましたね。
全体を通して、ゲームは左右に満遍なく動いていたため、勝負は互角だったのだと思いますが、ブラジルは攻守に渡り不安定だった様に思いました。

あくまで私見ですが、やはりエメルソン(MF・ブラジル代表、ユベントス)の不在が響いたのでしょうかね。ジュニーニョ・ベルナンブカーノ(MF・ブラジル代表、オリンピック・リヨン)は素晴らしい選手だとは思うのですが、ゼ・ロベルト(MF・ブラジル代表、バイエルン・ミュンヘン)とのコンビはやや攻撃的過ぎたのではと思いました。
ボール回収率では、マケレレ(MF・フランス代表、チェルシー)、ビエラ(MF・フランス代表、ユベントス)に勝てず、したがって、前線のカカ(MF・ブラジル代表、AC.ミラン)、ロナウジーニョ(MF・ブラジル代表、バルセロナ)にボールが渡らなかったのが敗因のように感じました。
ロナウジーニョを前線に置き、中盤からより遠くなってしまったことも原因のひとつかもしれません。それについては、途中でアドリアーノ(FW・ブラジル代表、インテル・ミラノ)を入れることにより、調整していましたけどね。

ただ、カカはともかく、ロナウジーニョは異常に疲れていたように見えたのですが、それは気のせいでしょうか。
終盤のPA内外中央よりやや左からという、好位置からのFKを蹴るときの目が、魂が抜けているように見えました。昨季のCLのチェルシー戦で見せた腰フェイントのFKを決めたときとは、大違いです。

フランスも、正直言って攻撃はやっと及第点に達する程度だったと思います。
リベリ(MF・フランス代表、オリンピック・マルセイユ)、アンリがジダンの意図を理解し、動けるようになったことが大きいと思いますが、決してジダンに全盛期の様なキレがあるわけではありません。
また、もともと攻め上がりのタイミングを取るのが上手かったサニョル(DF・フランス代表、バイエルン・ミュンヘン)、マルーダ(MF・フランス代表、オリンピック・リヨン)の攻撃参加も大きいと思いました。
彼らの走り込みが、レブルーの攻撃に厚みを持たせているように感じました。

しかし、もっと生き馬の目を抜くようなパスワークを繰り出すのがレブルーのはず。
求めすぎでしょうか(笑)。

フランスが勝てた最大の要因は、守備の安定感だと思いました。
一対一で決して抜かれないテュラム(DF・フランス代表、ユベントス)、ギャラス(DF・フランス代表、チェルシー)の存在は大きいと思います。
特に、テュラムとカカのマッチアップは、素晴らしかったと思います。あれだけ若くてスピードのあるカカを上回るスピードで追随し、ボールを回収する34歳のテュラム。
「大統領」と呼ばれるだけありますね。

次のポルトガル戦では、出場停止明けのデコ(MF・ポルトガル代表、バルセロナ)が戻ってきます。
ただ、デコを止められれば、おそらく中盤は支配できそうなので、問題はサイドをどう止めるかなのかもしれません。
ジダンはボールを左右に散らすことが多いので、フィーゴ(MF・ポルトガル代表、インテル・ミラノ)、クリスティアーノ・ロナウド(MF・ポルトガル代表、マンチェスター・ユナイテッド)により、サイドを押し込められると、フランスは厳しいかもしれません。

独断と偏見でポルトガル対策を挙げるとしたら、サイドを潰すことかもしれません。
中央を支配し、ジダンには、左右に散らすパスではなく、全盛期のような中央の狭いスペースにパスを通してもらう(超勝手すぎる…)。
でも、これが見られるのなら、ファンとしては負けたとしても本望かもしれません。
いや、この際だから、優勝目指して突き進んでほしいです。

試合後のインタビューで、いつもは蚊の泣くような声でぼそぼそつぶやくジダンが、珍しく声を張って話していました。目の色も違っていたので、本当に嬉しかったのでしょうね。
こんなジダンを見るのは久しぶりだった様に思いました。

同様に、アンリもいつもよりさらに早口で話していました。

c0040315_11204558.jpg


「僕たちは、実力で勝利を勝ち取ったんだ。」
「2002年の僕たちは、クズじゃないってことを証明できたよ。」

レブルーの快進撃については、よく「ジダンの冒険」と称されていますが、アンリのように98年W杯の優勝をレギュラーメンバーとして体感できなかった中堅の選手達の「冒険」でもあります。
心身共にピークを迎えているアンリ、ビエラのような中堅の選手たちが優勝を狙えるのは、「今」しかないと思われるからです。2010年南アフリカW杯の頃も、今と変わらずレブルーにいられるという保証はどこにもないでしょう。

c0040315_11211746.jpg


「大根1本つけてよ。」

「うちはそういう商売してないわ。」


良い試合を期待しています。
[PR]
☆ フランス × スイス 0-0

フランススタメン

GK:バルテズ(マルセイユ)
DF:サニョール(バイエルン・ミュンヘン)
   テュラム(ユベントス)
   ギャラス(チェルシー)
   アビダル(オリンピック・リヨン)
MF:ビエラ(ユベントス)
   マケレレ(チェルシー)
   ビルトール(オリンピック・リヨン)
   → 後39分 ドラソー(パリ・サンジェルマン)
   リベリ(マルセイユ)
   → 後25分 ルイ・サハ(マンチェスターユナイテッド)
   ジダン(レアル・マドリッド)
FW:アンリ(アーセナル)

サニョールは、何かを決意したのか、坊主にしていた。
そのため、この日のスタメンは、リベリ以外は全員坊主かスキンヘッドだった。
若いリベリは、空気が読めなかったのか(ウソ)。
ちなみに、EURO2004予選リーグの対クロアチア戦のスタメンは、全員坊主かスキンヘッドだった。ジダンは、当時の緒戦のイングランド戦のときから4日足らずで、髪をスキンヘッドに刈り上げ気合を入れていたようだった。

序盤、フランスはいつものように様子を伺いながらボールを回し、様子を伺うが、自慢の肉体をぶつけてボールを奪いにかかるヤングスイスに苦戦する。
フランスは、前線の、ジダン、リベリ、ビルトールがポジションチェンジしながら攻撃を組み立てていた。
しかし、老兵ジダンが、全てのスペースを埋められるほど走れるはずもなく、若いリベリはジダンの分までスペースを埋めて走り続けた。
リベリは、ジダンの鋭く速いパスに反応するなど、大抜擢された実力を証明しつつあったが、フィニッシュの精度やポストプレーなどは、アンリ、ジュリ(FW・フランス代表、バルセロナ)に及ばないように見えた。
リベリが広く走りすぎることにより、アンリは領域を侵害され、思うようにプレーできていないように見えた。

フランスの攻撃フローは、マケレレ、ビエラからボールを供給される(中央もしくはサイド)→中央に向けてパスを回す→フィニッシュであったが、前線の4人には、常にスイスの選手が張り付き、前を向かせないようにしていた。

スイスは、守備のスペシャリスト・マケレレや万能ボランチ・ビエラに肉弾戦を挑むのは不利と思ったのか、彼らには比較的自由を与え、彼らのパスの供給先を徹底的に潰していた。
攻守の切り替えの速いスイスは、引いて自陣でボールを奪うと、すぐに布陣を拡張し、中央からボールを運んだ。

走ることにより、常にコンパクトな布陣を保つスイスと、走れずに布陣が間延びするフランス。
個人技では、埋めがたい隔たりがそこにあった。
フランスは、組織としてスイスに劣っていた。

後半はジダンが下がり目になり、アンリ、リベリ、ビルトールのポジションが流動的になった。
前半に比べれば、アンリがボールに触れる回数は増えたが、それでもスイスの中央は割れることがなかった。

フランスが、プレスの激しいスイスに勝機を見出すとしたら、サイドからのセンタリングだった。
しかし、この日のフランスには、クロスボールに反応できる選手はいなかった。
テクニックに優れたジダン、アンリが唯一苦手なもの。
それはヘディングだった。
ドメネクは、早急にトレゼゲ(FW・ユベントス)を出すべきだったのではないかと思う。
逆にフランスは、スイスにサイドを突かれ、幾度もピンチを迎えた。

布陣が間延びしていることを気にかけていたらしきジダンは、テュラム、ギャラスにラインを高く保つように指示していた。しかし、ラインを押し上げることにより、運動量豊富なスイスの前線に裏を突かれる事を恐れてか、ギャラスは難色を示していた。
3人は少々議論をしていたようだった。
ジズーのこめかみには血管が浮き、苛立ちを隠せないようだった。

ルイ・サハ、ドラソーが投入されると、それまで中央に縦一方向だったフランスの攻撃に厚みが出てきた。
ビエラからのパスを、ゴール前のルイ・サハが受け、後ろのドラソーに落とす。
ドラソーはそれをダイレクトでシュートしたが、惜しくもゴールならず。
しかしこの瞬間、スイスDFのマークは、見事に外れた。
これこそが、レブルーである。

試合はこのまま、スコアレスドローに終わった。
試合終了後、フォーゲル(MF・スイス代表、AC.ミラン)とドラソーは肩を組みながら楽しそうにお互いの健闘を称えあっていた。最後にユニフォームをしていたこの二人は、ミランでの、元チームメイト同士である。

次節の韓国戦は、どう戦うべきか。
とりあえず思いつくのは、サイドの強化とトレゼゲの投入であろう。
中央にこだわるなら、ドラソーを起用し、攻撃に厚みを持たせた方がよいだろう。
中央、縦の突破だけでなく、横やマイナスのパスを使う攻撃を多用した方が良いように思う。
何よりも、サイドを活用してほしいと感じた。

勝利を願うのみである
[PR]
すっかりご無沙汰していて、ごめんなさい…。
理由は相変わらずです。
苦しんでおります…。
しかし、自分のことなので頑張ります。

気がつけば、今日はチャンピオンズリーグの準決勝1stレグ、第1日目ですね。
ちなみに、本日開催される試合は、下記の通りです。

☆ アーセナル×ユベントス  スカパー 3:30~ 184ch

☆ バルセロナ×ベンフィカ   スカパー 3:30~ 185ch

《お詫び》 放送チャンネルが間違えていました…。正しくは、

アーセナル×ユベントス  185ch
ベンフィカ×バルセロナ  184ch

です。訂正してお詫びします…。

いずれも、注目度の高い好カードですね。
いずれを見ようか、迷ってしまいます。
まだ決められないので、朝起きた気分で決めようと思います。

で、この2つのカードに関連して、気になった2つのニュースをご紹介します。

◎ テュラム、フランス、イタリア社会に苦言。

ライブドアマルカによると、テュラムは、フランスの新聞・ル・モンドゥ紙に対し、フランス社会はアメリカ化し、イタリア社会では人種差別が侵攻しているとして、両国の社会問題に対し、苦言を呈したそうだ。
フランスについては、貧富の差が広がり、富裕層と貧民層の生活エリアがはっきりと分かれ、コミュニティが崩れつつあると語り、全ての人が平等に扱われない不条理さにつき鋭く提言したそうだ。
また、パオロ・ディカーニオ(FW・イタリア、ラツィオ)がサポーターに対しファシスト敬礼をし、サポーターもそれに応えたことについて、深刻な問題だとイタリア社会に対して、問題提起をしたそうだ。

■ テュラムは以前から、自ら筆をとり、人種差別に関する著書を出版するなど、フランスの社会問題に対して、率直かつ適格に意思を表明してきました。これは、憶測に過ぎませんが、彼も又、被差別者であったことによるのではないかと推測されます。
テュラムのいう、貧民層と富裕層の生活エリアの分断化というのは、私が1月にパリを訪れた際にも感じられたことでした。
華やかなパリの中心を離れるにつれ、そこに住む人の生活水準は低くなっていきます。
パリ郊外に向かう高速電車(RER)は、安価で遠くまで行けるため、そのような人々がたくさん乗っていて、なんとなく社会に対する無常観の様なものが漂っているように感じられました。
ちょうど、スタッド・ド・フランスに向かう電車が、そのような感じでした。
チャンピオンズリーグの決勝が行われるその場所は、実はパリの「裏の顔」が秘められた場所なのだということが肌で感じられました。
この場所でサッカーの試合を行い、たくさんの人にこの場所やフランスの現状を肌で知ってもらうことにより、フランス社会の抱える問題が少しでも快方に向かうことを願いたいですね。

フランス社会の問題とサッカーとの関係については、詳しくはallez_psgさんのところに掲載されていますので、ご覧ください。


◎ ロナウジーニョ、アンリのバルサ行きを後押し

ライブドアマルカによると、ロナウジーニョは、バルサがアンリの獲得を検討している可能性があることにつき、好印象である旨を示したそうだ。
同じく、ナイキのCM撮影でその場に居合わせたロビーニョも、アンリについてマドリーに来ることを歓迎している旨のコメントをしたそうだ。

■ アンリは未だ、アーセナルとの契約を更新していないため、このような移籍の噂が絶えません。
しかし、チャンピオンズリーグでの戦いぶりを見る限り、現在のアーセナルを技術面・精神面から支えているのはアンリであるため、プレーを見る限りではアーセナルに残る意思があるようにも思えます。
おそらく、今季のCLn行く末が、アンリの来季の行き先を決めることになるかもしれませんね。
アンリを引き止めたければ、アーセナルはチーム一丸となって、ビッグイヤーを狙うことが急務となりそうです。
そのためにも、今夜のユーべ戦は、絶対に負けられない試合になりそうです。
欧州の舞台での栄光を求めて移籍したアーセナル前キャプテン・ビエラ(MF・フランス代表)と、アーセナルの可能性を信じて留まった、現キャプテン・アンリ。
2人の対決に注目ですね。
[PR]
by kobo_natsu | 2006-03-28 12:59 | ニュース