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W杯が始まる前から何かと騒がしいレブルーではあるが、ナスリ(MF・マンチェスター・シティ)が代表選出から漏れた理由は、客観的・戦術的にはこう見える。

レブルーはブラン監督の時代から、中盤の底の組み合わせに苦慮していた。しかし
、ようやく3月のオランダ戦で試したマテュイディ(MF・パリ・サンジェルマン)、キャバイェ(MF・パリ・サンジェルマン)、ポグバ(MF・ユベントス)のトリボーテがよく機能する事が分かった今、おそらくレブルーは4-3-3を基本布陣としてW杯に臨むものと思われる。
しかしながらナスリは、W杯予選で何度か起用された4-3-3のトリデンテの左サイドをうまくこなすことが出来なかった。1トップのベンゼマとは、例えば4-2-3-1のトップ下の様に、縦関係の方が互いに
やりやすい様に見受けられるのだ。
他方、3月のオランダ戦においてトリデンテの左サイドとして先発起用されたグリ
ーズマン(FW・レアル・ソシエダ)は、ベンゼマの空けたスペースを良く埋め、パスの出し手としても受け手としても、よく馴染んでいた。この試合でグリーズマンは、リベリ(MF・バイエルン・ミュンヘン)のバックアッパーとして及第点が得られたのだろう。
ナスリが優れた選手であることには疑いはないが、今回の戦術・システムにおいて
は、グリーズマンの方が適していると判断されたものと思慮される。監督であるデシャンとの確執については、付随的な原因に過ぎないだろう。

他方右サイドについて、攻撃陣最後の1席を争い、敗れたガメイロ(FW・セビージ
ャ)についてはどうか。
こちらについては、純粋なセンターFWであるガメイロよりも、右サイドもセンター
もこなせる上、他のニューカッスル所属の選手との連携も見込めるレミ(FW・ニューカッスル)が、ヴァルブエナ(MF・オリンピック・マルセイユ)のバックアッパーとして適していると判断されたのであろう。レミは、デシャンがマルセイユを率いていた時に当該クラブでプレーしていたため、その点においても勝手知ったるレミを選んだのではないかと思われる。
もう少しガメイロが、右サイドをこなせるようになっていれば、もしくはゴール数
を上げていれば、レミに代わり選ばれていたかもしれないだろう。

しかしながら今回のフランス代表においては、交代によって流れを変えられる選手
が見当たらないように思われる。
基本布陣が1トップとなるため、ベンゼマ(FW・レアル・マドリード)をスタメン
で起用し、その役割をジルー(FW・アーセナル)に担わせようとしているのだろうが、彼はスピードに乏しく、ポストやパスにより流れを作りながらゴールを上げるタイプの選手であるため、
途中から出場するよりは、スタメンで起用して長時間プレーさせた方が、本来の力
を発揮できるタイプである様に思われる。
他方ガメイロは、スピードがあり、パスも自ら持ち込むこともできるため、疲労がたまる時間帯にそのスピードで相手に脅威を与えるジョーカーとして有効であろう。

以上は、私的な憶測に過ぎず、また、W杯で親善試合通りにレブルーがどのように機能する保証もない。
しかしながら、ようやく形を見つけつつあるチームへの期待は膨らむばかりである。
本番での弱さは覚悟しつつも、2年前のEUROからの成長が感じられる試合を期待したい。
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by kobo_natsu | 2014-05-19 17:57 | チーム
アディル・ラミ(DF・フランス代表)は、わずか2シーズンと少しでバレンシアを
去ることになってしまいました。
直接の原因は、「Radio Valencia」でのインタビューで「監督およびチームメート
に対する敬意を欠く発言」をしたということで、クラブが放出を決定したそうなのですが、1月の移籍市場のオープンまでに国内リーグ、カップ戦、ヨーロッパリーグを戦わなくては
ならないのに発言1つで放出を決定してしまうのは、元々監督の構想外にあったな
ど、他にも理由があるのではないかと個人的には思っています。
ラミにはバレンシアが合っていたように見えたので、非常に残念ではありますが、クラブと監督には戦術、選手、サッカーのスタイルを選ぶ自由があると思うので、仕方のない事だと思っています。

ラミは、20歳のときにリールのトライアルに合格してプロ契約を結ぶまでは、庭師
や町の清掃の仕事をしながら、アマチュアのクラブでプレーしていたそうです。そんな異色で夢のある経歴を知り、ラミに注目するようになった方も多いのではないでしょうか。
リールにいた頃は、フランスのゲイの専門誌「Tetu」が毎年行っている、ゲイが選ぶ好きなリーグアン所属のサッカー選手の第1位に選ばれた事があります。

バレンシアに移籍したばかりのときは、リーグアンと同じように激しいボディコンタクトで相手を撃退していたので、いつ退場になるかとハラハラしたものですが、リーガの加減に慣れた今は、守備も幾分クリーンになり、セットプレーではヘディングでゴールも決める頼もしいセンターバックになってきたように見えました。
後方からのフィードセンスはいまいちだけど、そこはクラブでも代表でも、良い相
方に恵まれるツキもあるのでしょう。

次はどこのクラブに行くのかわかりませんが、どこに行っても応援したいと思いま
す。

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去年の10月に、バレンシアのパテルナ練習場であったラミさん。
かわいい笑顔でサインにも快く応じ、握手もしてくれました。
また、会えるといいなぁ。
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by kobo_natsu | 2013-09-27 17:10 | 選手
レブルーのW杯予選も、残すところ10月のフィンランド戦のみとなっているが、ほぼ2位通過でのプレーオフ進出が決まっている。
ここまでの成績は7試合で4勝1敗2分け、得点12、失点6となっている。1試合平均約1.7得点、約0.8失点と可もなく不可もない数字となっているが、この評価しがたい微妙な数字が出たのには、ピボーテの不安定さがあると思われる。不安定というのは、クオリティというよりも組み合わせの問題である。効果的な攻撃が出来ず、かといって守備が盤石でないのは、ピボーテの役割分担が曖昧だからであろう。

デシャンはフィジカルの強い、守備的なタイプを好む傾向にあると思うが、単体で攻撃と守備を半分ずつ担うタイプを2人か、攻守半分と守備的なタイプの2人を置く事が多い。そのため、中盤から前線へのボールの供給がうまくいかず、中央からの攻撃は、ゴールどころかゴールチャンスすら生まれにくい状況に陥る。
そうなると、攻撃はサイドアタックに偏ることになる。現在レブルーには、左にはリベリ(MF・バイエルン・ミュンヘン)、右にはヴァルブエナ(MF・オリンピック・マルセイユ)と、左右に優秀なアタッカーが揃っている事もあり、レブルーのゴールもこの両翼の突破から生まれる事が多くなっている。
しかし、この攻撃の偏りは単調で相手にとって攻略しやすくなりがちであるし、リベリとヴァルブエナの個人の突破力に頼りがちになるため、ただでさえお粗末な前線の連携がますます分断する結果になる。リベリとヴァルブエナは、ボールを預けたくても預けられる仲間がおらず、勝つためにひたすらゴールを目指し、突進し続けるのだ。

守備に関しては、ピボーテ双方が攻守を担当する上、その補完関係も練られていないところから、守備のほころびが出やすくなっている。そのため、中盤でボールを失うと、カウンターが得意な相手には、あっという間にゴールを奪われてしまうのである。

これを解消するには、やはり中盤の底の構成をはっきりと守備担当と攻撃担当に分けることが有効と思われる。攻守を半分ずつ担うタイプを2人並べざるを得ないのであれば、彼らの役割分担を明確にした戦術を浸透させるべきであろう。私見では、攻守を半分ずつ担うタイプが有効なのは、4-3-3のように、中盤の底を3人にする場合であると理解している。

具体的には、攻撃の組み立てが出来るポグバ(MF・ユベントス)もしくはキャバイェ(MF・ニューカッスル)のどちらかを必ず置き、マテュイディ(MF・パリ・サンジェルマン)やギラボギ(MF・アトレティコ・マドリッド)を守備に専念させる事が有効であろう。

次の試合は、10月のオーストラリア戦、フィンランド戦となるが、デシャンがどのように修正してくるか、注目である。
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by kobo_natsu | 2013-09-26 16:17 | チーム
代表では、1200分ノーゴールという、不名誉な記録をレコードしたベンゼマ。近頃では「免罪符」であったクラブでのパフォーマンスも奮わず、深刻なゴール欠乏症に陥ってしまった。その原因はどこにあるのか。

そもそも彼は、高い技術と天才的なインスピレーションを持ちながら、順応性が極端に低い。クラブや監督が変わる度に調子を落とし、批判の的となって来た。モウリーニョが監督に就任したときになどは正にそうだった。
ゴールから遠い位置からボールをこねて持ち込むのが得意で足の遅いベンゼマは、モウリーニョのサッカーには合わなかった。モウリーニョのサッカーは、ボールを奪ってからゴールまで、いかに短い時間、少ないパスで行うかを競う、これまでベンゼマが経験して来たサッカーとはまるで別の競技であるかの様なものだったからだ。
それでも運良く、ベンゼマはモウリーニョのサッカーに合うように、自らを矯正した。しかし、そのおかげでバルサスタイルを真似たショートカウンターを求められたレブルーでの成績は奮わなくなった。ただでさえ連携の悪さが致命的なのに、なおかつクラブとは違う動きを求められることに、不器用なベンゼマは対応出来なかった。
レブルーでの不調は、指揮官がブランからデシャンに変わっても変わらず、ベンゼマは息苦しそうにプレーするばかりだった。

このように、ベンゼマが不調に陥った原因は、自らの変化への順応性の低さにあると思われる。彼が復調するには、モウリーニョのように彼を矯正するか、彼に合わせたチームに作り替えるかの2択になるだろう。
しかし、今のサッカーのトレンドとしては、1人の選手と心中するような戦術を取る事は難しい。長いシーズンを乗り越えるためには、誰がいつ出ても同じクオリティをキープ出来る、工業製品のような品質の維持が求められられる。
そうなると、ベンゼマの使い方としては、かつてのようにゴールが獲れるようになるまで辛抱強く使い矯正するか、ゴール以外の貢献度を評価し、2列目辺りで使うかという事になるであろう。
これは、代表においては辛抱強く使い続ける猶予はないため、後者の2列目辺りで使うという選択肢に絞られる可能性が高い。さもなければ、外されるまでであろう。実際先日のW杯予選のベラルーシ戦においては、ベンゼマを外す事でベンゼマの出来に左右される事がなくなり、前線の選手の動きが活性化した事で4ゴールを叩き出した。

個人的にベンゼマのひらめきや技術の高さには限りない可能性を感じているので、彼を外すという選択肢は取って欲しくない。近いうちにまた、クラブでも代表でも彼が順応し、ファンの信頼を取り戻す事を願ってやまない。
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by kobo_natsu | 2013-09-25 19:34 | 選手
☆ ウクライナ×フランス   0-2

後8分:メネズ(FW・フランス、パリ・サンジェルマン)
後11分:キャバイェ(MF・フランス、ニューキャッスル)

得点シーン以外はそれほど見所の無い試合だった。
この日のシステムは4-2-3-1で、DFラインは左サイドバックをエブラ(DF・マンチェスター・ユナイテッド)に替えてクリシー(DF・マンチェスター・シティ)以外の変更はなく、中盤の底にキャバイェ、アルー・ディアラ(MF・オリンピック・マルセイユ)、2列目に右からメネズ、ナスリ(MF・マンチェスター・シティ)、リベリ(MF・バイエルン・ミュンヘン)、1トップにベンゼマ(FW・レアル・マドリッド)という布陣だったが、リベリ、メネズの攻め上がりの甲斐なく、前半はゴールを得られなかった。課題の守備については、アルー・ディアラが相手の攻撃の芽をよく摘み、両サイドのクリシー、ドビュッシーもケアに回っていたため、従前に比して安定していたように見えた。

攻撃については、パスが繋がらない、簡単なシュートを外すなど、未だ連携の悪さを見せた。その要因は、ベンゼマの不調に思われた。ベンゼマはメネズ、キャバイェのゴールをアシストしたため、データ上は役目を果たしたように見えるが、それ以外の時間帯は、ナスリ、リベリ、メネズから出るパスを受けられるポジショニングが出来ず、また自らのパスにも迷いがあるように見受けられた。ベンゼマは、とことんハートが弱いのだろうか。まるで相手DFにカットされるのを恐れるが如く、パス出しが慎重になり、それが前線の停滞を生んだように見えた。
前線の流動性を得るためには、ベンゼマのゲームメークが必要になる。テストマッチでは、トップ下のナスリとスペースを分け合いながら華麗にパスを交換し合う姿に安堵していたが、今のベンゼマはそうも行かないようだ。思い切ってベンゼマをトップ下にする、もしくは覚悟を決めてベンゼマを外し、トップ下のナスリを維持し、ジルー(FW・モンペリエ)をトップに持ってくるという方法もある。
今やチームの顔となったベンゼマを外す事は考えにくいので、スウェーデン戦ではベンゼマの覚醒に期待したい。

途中交代で入ったマルタン(MF・ソショー)、エムビラ(MF・スタッドドレンヌ)ジルー、については、マルタンは出来ればキャバイェと併用して欲しかった。彼らは似た素養を持つ選手であるが、スペインのチャビ(MF・バルセロナ)、シャビ・アロンソ(MF・レアル・マドリッド)とタイプは違えど、相乗効果を生む組み合わせではないかと思っている。
またエムビラについては、この試合のアルー・ディアラの貢献度を考えると、彼からスタメンを奪うに等しいとは言いがたい。エムビラは元々守備専門のピボーテではない上に、ここ1年ほどのレブルーの試合では、それほどの成果を上げていないからだ。
ジルーについては、リベリ、ドビュッシーのラストパスを受ける機会もあったが、それほど見せ場を作る事は出来なかった。しかし、親善試合でのリベリやドビュッシーとの相性の良さを鑑みると、もう少し出場時間が長ければ、結果を出す事も可能であろう。
グループリーグ突破のかかったスウェーデン戦では、後が無いため、勝ちにこだわる試合でも認容する。しかしながら、ベンゼマの覚醒による、華麗な前線のパスワークが見られる事はわずかに期待したい。
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☆フランス×イングランド 1-1

前30分:レスコット(DF・イングランド、マンチェスター・シティ)
前39分:ナスリ(MF・フランス、マンチェスター・シティ)

重すぎる期待を背負い、ブラン体制の本選初陣は、かなりシリアスなものとなった。初めてに等しい大舞台で若い選手たちの足は、ぬかるみにでもはまったかのように動かなかった。

足りなかったものはたくさんある。右サイドバックのドビュッシー(DF・リール・メトロポール)のクロスに反応できるタイプの選手がいない、キャバイェ(MF・ニューキャッスル)のパスは、ラインの押し上げのない間延びした中盤を空しく通り抜ける。今回のイングランドのように、苦しいくらいに守りを固めてくる相手には、4-3-3ではなく、4-2-3-1で臨むべきであったのではないかと思われる。
この試合では、どこかのタイミングでシステムを変更する方が無難であっただろう。4-2-3-1にすることにより、ドビュッシーのクロスに反応できるトップが出来、トップ下の選手が中盤を埋めることにより、比較的コンパクトな布陣をキープできただろう。ブランが4-3-3を選択した理由は理解する。おそらく、頼りないDFを補完すべく、アンカーを置きたかったのだろう。しかし、ほとんど攻めてこないイングランドに対しては、それはあまり意味をなさなかったように思われる。具体的には、中盤のピボーテのマルーダ(MF・チェルシー)を外し、ベンゼマ(FW・レアル・マドリッド)をトップ下に下げ、ジルー(FW・モンペリエ)を1トップに据えるのが妥当と思われる。
しかしながら、4-3-3でもやりようはあったと思われる。実際テストマッチでは、守りを固めてくる相手に対し、トリデンテの流動性で崩して成功する例もあった。つまり、敵は内にあったのだろう。本選のプレッシャーに負けたのだ。

次の試合のウクライナはバランスの取れた良いチームと理解している。緒戦で祖国を勝利に導いたシェフチェンコ(FW・ディナモ・キエフ)のケアは必要だが、ゴールを奪うためには4-2-3-1で臨む方が良いように思われる。4-3-3で役割が不明確になったマルーダが余り、攻撃の手数が減る状態は避けたいからだ。4-3-3というのは、例えばスペインやドイツのように強力なアタッカーのいるチームに有効なシステムなのであろう。
開催国、そして英雄の活躍により、追い風を受けるウクライナを相手に、厳しい立場に立たされているフランスであるが、本来の魅力的なサッカーを見せてくれることを期待したい。
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マドリーがなぜ、またバルサに勝てなかったのかについては既に言い尽くされているだろうし、誰が戦犯かを追及することには個人的に興味がないので、珍しくクラシコの舞台に3人も揃ったレブルー戦士のプレーについての所感を書いてみようかと思います。

カリム・ベンゼマさん(23)   職業:レアルマドリードFW

私見ですが、この日のベンゼマは素晴らしかったと思いました。ゴールを決めたのはもちろんですが、パス出しや動き出しにより、前線の攻撃をよくコントロールしていました。視野の広さを感じさせるパスや、敵だけでなく味方さえも目が覚めるような、数々の攻撃のアイデアが光りました。
他の方も仰っていましたが、その姿は1つの軍隊を率いる将軍のように見えました。彼の長短や強弱を使い分けたパスが攻撃にリズムを生み、正確で柔らかいトラップが、相手の嫌な位置からの攻撃の組み立てを可能にしていたように見えました。
欲を言えば、彼の動きに呼応できる選手(私見ではエジルとグラネロ)がいれば、ベンゼマを中心とする大きな白いストームがバルサを飲み込むような攻撃が展開されていたかもしれません。ちょっと褒めすぎですかね。貴重な相方の一人であるエジルは、この日中盤に配置された選手の素養が攻撃的であったため、守備の負担を負わざるを得ないようにみえました。そのため、エジルが守備の負担を負うことなく、本来の力を発揮できていたならば、ベンゼマの司る攻撃はさらに功を奏したのものと思っています。

ラサナ・ディアラさん(26)   職業:レアルマドリード守備的MF

ラスも、この日は自分の仕事を忠実にこなしていました。相手を傷つけないきれいなボールスイープは、自身の熱望する代表復帰のためのブランへのアピールになったでしょう。この日の中盤のパートナーは、シャビ・アロンソとディマリアでした。個人的には、バルサの中盤を抑えるには、やや攻撃的素養が高すぎたのではと思いました。そのため、一人守備の専業としてバルサを抑えていたラスを下げるという判断はやや不可解でしたが、ラスは既にイエローカードを一枚もらっており、さらにもう一枚もらって退場となってしまうことを避けるためではという他の方のご意見を聞き、やむを得ない交代であったのかもしれないと思い直しました。
ラスの負担を避けるためにも、もう一人の相方は、守備と攻撃を半々で出来る選手(希望はグラネロだが、ベンチのメンバーの中でならケディラ)の方が良かったのではと思いました。ただ、ケディラ自身がそもそも良い出来ではなかったということには異論ありません。この中盤の構成については、何が最適だったのか、コメントが難しいところです。

エリック・アビダルさん(32)   職業:FCバルセロナDF(センターとサイドを兼任)

この日3人の中で一番出来が良くなかったのは、アビダルのように見えました。攻め込んでくるマドリーの前線に対するチェックは遅く、足がもつれそうになりながら追いかけているようにも見えました。昨シーズン大病から復帰した直後は神々しいくらいの鉄壁ぶりを発揮しておりましたが、ここ数ヶ月はなんとなく調子を落としているようにも見えます。センターとサイドを兼任というなかなかの多忙ぶりであるため、切り替えが上手くいかなかったのでしょうか。EUROまでには少し前の神々しさを取り戻してください。

以上、ざーっと好き勝手に書いてみましたが。悔しさはじわじわとこみ上げてきますが、これを春まで抱えるのは辛いところです。
これから続く数々の試合で、少しでもわくわくするような、希望を感じさせるような試合が観れたらと思います。
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12/2(金)にEURO2012の組み合わせ抽選会が行われ、グループリーグの組み合わせは以下のようになりました。

◇ グループ A

ポーランド 

ギリシャ

ロシア

チェコ

◇ グループ B
オランダ

デンマーク

ドイツ

ポルトガル

◇ グループ C
スペイン

イタリア

アイルランド

クロアチア

◇ グループ D

ウクライナ
スウェーデン

フランス

イングランド

勝ち抜け予想と各チームの注目選手も書こうかと思いましたが、それはもう少し時期が迫ってからの方がいいかなぁと思い、止めておきました。

フランスは、グループD。それほど厳しい組み合わせではないとは思いますが、フィジカルが強そうなウクライナ・スウェーデン、クラブの同胞が多く、手の内がバレそうな上ににすっきり勝ったことがないイングランドがちょっと曲者に感じます。
これまでの予選や親善試合での戦いぶりを見る限り、フランスはどこと対戦するかより、自分たちのサッカーを確立し、それを貫けるかが鍵になると思われます。大会までまだ半年もあるので、本大会までに選手が大きく入れ替わる可能性もありますが、現時点でのフランスの中盤のキーマンは、やはりキャバイェ(MF・ニューキャッスル)になるのではと思います。
チームが安定した強さを身につけるには、誰が入っても機能する組織的なチームが理想であると、個人的には理解しています。キャバイェを中盤の底に固定することは、彼のボールキープ力とパス出しのセンスに頼ることになるため、その理想と矛盾することではありますが、先述の通り、自分たちのサッカーを確立することが必要であり、そのためには彼の個性に頼ることが近道ではないかと考えています。

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ヨアン・キャバイェ

限られた代表招集の中で、スタイルが確立し、本大会に間に合うことを願います。
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☆ フランス×アメリカ   1−0
後27分:レミ(FW・オリンピック・マルセイユ)

スタメン

GK:ロリス
DF:ドビュッシー(リール・メトロポール)
   ラミ(バレンシア)
   コシェルニー(アーセナル)
   マチュー(バレンシア)
MF:エムビラ(スタットドレンヌ)⇄ ゴナロン(MF・オリンピック・リヨン)
   アルー・ディアラ(パリ・サンジェルマン)
   メネズ(パリ・サンジェルマン)
   リベリ(バイエルン・ミュンヘン)⇄ レミ(FW・オリンピック・マルセイユ)
FW:ガメイロ(パリ・サンジェルマン)⇄ ジルー(FW・モンペリエ)
   ベンゼマ(レアル・マドリード)⇄ マルタン(MF・ソショー)

4-4-2 中盤四角 交替後は4-2-3-1

ほぼベストメンバーがそろっているにもかかわらず、4-4-2という試験的ともとれる布陣で挑んだ試合でしたが、あまり機能しませんでした。サイドアタックやベンゼマがゴールからやや遠い位置からボールを持ちゲームを作るなど、いい形はいくつか見られましたが、きっちり守備を敷いてきたアメリカを、完全に崩すまでには至りませんでした。
後半、メンバーを大幅に入れ替えて、布陣もいつもの4-2-3-1に戻しましたが、こちらもあまり機能はせず。レミがゴールを決めましたが、これはレミの右サイドの自力突破からのゴールという、個人技に頼ったものでした。

4-4-2中盤四角と4-2-3-1をどう使い分けるか。
まず、4-4-2中盤四角は、どちらかというとサイドアタックをかけたいときに選択する布陣と理解していますが、中盤の構成力で負けてしまう相手にはこちらを採用するといいのかもしれません。
その場合、今回のように中盤の底をエムビラ、アルー・ディアラとボールをキープするタイプではない二人を並べるのであれば、トップの二人のいずれかは、ジルーのようなセンタリングに反応出来る選手にすべきだったのでしょう。ベンゼマとガメイロのように、ゴールから少し離れた場所からボールを持ち、攻め上がりたいタイプはいずれか一人でいいということになります。
しかし、中盤の底にアルー・ディアラではなく、ボールをキープしてパスを出せるキャバイェ(MF・ニューキャッスル)やマルタンのようなタイプを置けば、中央から前へボールが出ることが期待出来るため、ベンゼマ、ガメイロを並べても良いのではないでしょうか。
中央から前への連携が成熟すれば、レブルーの前線も華麗なファンタスティックフォー(2トップとと両サイドハーフ)によるフォーメーションが見られるでしょう、おそらく。

一方の4-2-3-1は、ある程度中盤の支配権が得られる相手に使うべきなのかもしれません。
4-2-3-1の場合は中盤の底のボールは、一旦「3」の真ん中(この試合の場合はマルタン)に預けられることが多くなります。この場合はこの真ん中の選手が横の二人と1トップを巧みに操ってくれる、もしくはこのパス出しの選手に周りが合わせられることが必要になります。
この試合では、まずますの連携は見せていましたが、かっちりはまるまでには至りませんでした。

ここまで好き勝手に書いてきましたが、乱暴にまとめてみれば、いずれの布陣もとにかく連携の成熟が必要ということにつきるのかもしれません。
長い目で、暖かく見守りましょう。見守りたいと思います。

個人的にはベンゼマーガメイロの2トップは、中盤の底の構成をボールを保持出来る形に変えて、継続していただきたいと思っております。お願いします。
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☆ フランス×アルバニア   3-0
前11分:マルーダ(MF・フランス、チェルシー)
前38分:レミ(FW・フランス、オリンピック・マルセイユ)
後21分:レベイエール(DF・フランス、オリンピック・リヨン)

スタメン

GK:ロリス(オリンピック・リヨン)
DF:ドビュッシー(リール・メトロポール)
   ラミ(バレンシア)
   カブール(トットナム・ホットスパー)
   エブラ(マンチェスター・ユナイテッド)⇔後1分:レベイエール(オリンピック・マルセイユ)
MF:エムビラ(レンヌ)
   キャバイェ(ニューキャッスル)⇔後2分:マルタン(ソショー)
   ナスリ(マンチェスター・シティ)
   マルーダ(チェルシー)
FW:レミ(オリンピック・マルセイユ)
   ゴミス(オリンピック・リヨン)⇔後35分:シセ(ラツィオ)

4-4-2 中盤正方形

ベンゼマ(FW・レアル・マドリッド)、リベリ(FW・バイエルン・ミュンヘン)、マテュイディ(MF・パリ・サンジェルマン)、サーニャ(DF・アーセナル)、アビダル(DF・バルセロナ)と、これまでスタメン出場していた選手を根こそぎ欠いてしまったレブルーは、システムを大幅に変更。4-4-2というオーソドックスなスタイルで試合に臨んだ。

中盤について課題のあったレブルーは、いかに中盤を支配し、自分たちのものにできるかがポイントであったと思われるが、この試合では、選手を換えるのではなく、選手の役割分担を明確にするという意識改革でこの課題に臨んだようだった。

この「意識改革」は効を奏し、中盤の底のキャバイエ、エムビラはそれぞれに攻守を半分ずつ分担していた。それまでの3ピボーテでは、エムビラは守備よりも前線の攻撃に加勢する役割を担うことに重きを置かれていたが、この日は2ピボーテであったため、自分のエリアを離れることなく粛々と守備をこなしていた。攻撃については、今までのように前線のスペースに飛び出すのではなく、回収したボールを前線に送る、パス出しの形で担っていた。パス出しは、相方であるキャバイェの「本業」であるため、役割が被ることが懸念されたが、二人が前線にパスを出すことにより、中盤から前線へのボールの供給回数が増え、不規則に出されるボールは相手の守備陣を悩ませるのにちょうど良かった。
エムビラの守備比率が高まったことにより、バックラインが安定し、ドビュッシー、エブラ(交代してからはレベイエール)のサイドアタックも効いていた。

キャバイェの本業は、中盤の底ではないと理解している。そのため、ここでのキャバイェの役割は、相手から積極的にボールを奪う「能動的守備」というよりは、得たボールを取られない様にする、「受動的な守備」であるっようにみえる。しかし、この「受動的な守備」によりタメをつくり、攻撃のリズムが単調になることを防いでいるように思われた。

またタメをつくることは、相手が自陣に引きこもり、網の目のような守備を敷いているときにも有効であった。
2列目でタメを作ったナスリは、ボールをキープし、時間を稼ぐ。その間にレミ、ゴミスはパスを通せるわずかなスペースを見つけ、ナスリにパスを要求した。これが生かされたのが、ナスリがアシストした2点目のレミのゴールであった。キャバイェは、前半終了近くの負傷により、後半はマルタンに交代したが、マルタンもまた、キャバイェの役割を十分にこなしていた。

この日、ポジショニングが良いにもかかわらずゴールに恵まれなかったゴミスは、後半終了10分前にブランの元では初めて代表に召集されたシセと交代。シセがピッチに現れたとき、この日一番の歓声が上がった。
シセはベテランらしい老練なボール捌きで前線をコントロールしていた。相手の守備をかいくぐり、スペースを見つけた選手に的確にパスを出しながらも、自らのゴールへの渇望も示す。

先述の様に、中盤とバックラインの守備が安定したことにより、この日はサイドアタックも冴えていた。代表初招集で初スタメン、フル出場を果たした右サイドバックのドビュッシーは、果敢にサイドを攻め上がり、レブルーの厚みのある攻撃を演出し、代表でこの位置をキープしているサーニャに遜色のない働きをしていた。

試合は3-0でレブルーが勝利をおさめ首位をキープしたが、勝ち点1差で2位につけているボスニア・ヘルツェゴビナもルクセンブルクに勝ったため、11日の直接対決により、EUROの出場が決定することになった。
この試合は、華やかさにやや欠けるものの、堅実で攻守のバランスの良い、好ゲームであった。ボスニアは、同じグループの中で一番手ごわいライバルではあるものの、この試合のように自分達のサッカーをすれば、勝利を手にすることは難しいことではないだろう。左ひざの炎症で欠場したガメイロ(FW・パリ・サンジェルマン)の復帰の可能性もあるというのも好材料である。
出場が決まるのは引き分け以上であるが、見事勝利で出場を決めることを期待している。
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