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アディル・ラミ(DF・フランス代表)は、わずか2シーズンと少しでバレンシアを
去ることになってしまいました。
直接の原因は、「Radio Valencia」でのインタビューで「監督およびチームメート
に対する敬意を欠く発言」をしたということで、クラブが放出を決定したそうなのですが、1月の移籍市場のオープンまでに国内リーグ、カップ戦、ヨーロッパリーグを戦わなくては
ならないのに発言1つで放出を決定してしまうのは、元々監督の構想外にあったな
ど、他にも理由があるのではないかと個人的には思っています。
ラミにはバレンシアが合っていたように見えたので、非常に残念ではありますが、クラブと監督には戦術、選手、サッカーのスタイルを選ぶ自由があると思うので、仕方のない事だと思っています。

ラミは、20歳のときにリールのトライアルに合格してプロ契約を結ぶまでは、庭師
や町の清掃の仕事をしながら、アマチュアのクラブでプレーしていたそうです。そんな異色で夢のある経歴を知り、ラミに注目するようになった方も多いのではないでしょうか。
リールにいた頃は、フランスのゲイの専門誌「Tetu」が毎年行っている、ゲイが選ぶ好きなリーグアン所属のサッカー選手の第1位に選ばれた事があります。

バレンシアに移籍したばかりのときは、リーグアンと同じように激しいボディコンタクトで相手を撃退していたので、いつ退場になるかとハラハラしたものですが、リーガの加減に慣れた今は、守備も幾分クリーンになり、セットプレーではヘディングでゴールも決める頼もしいセンターバックになってきたように見えました。
後方からのフィードセンスはいまいちだけど、そこはクラブでも代表でも、良い相
方に恵まれるツキもあるのでしょう。

次はどこのクラブに行くのかわかりませんが、どこに行っても応援したいと思いま
す。

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去年の10月に、バレンシアのパテルナ練習場であったラミさん。
かわいい笑顔でサインにも快く応じ、握手もしてくれました。
また、会えるといいなぁ。
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by kobo_natsu | 2013-09-27 17:10 | 選手
レブルーのW杯予選も、残すところ10月のフィンランド戦のみとなっているが、ほぼ2位通過でのプレーオフ進出が決まっている。
ここまでの成績は7試合で4勝1敗2分け、得点12、失点6となっている。1試合平均約1.7得点、約0.8失点と可もなく不可もない数字となっているが、この評価しがたい微妙な数字が出たのには、ピボーテの不安定さがあると思われる。不安定というのは、クオリティというよりも組み合わせの問題である。効果的な攻撃が出来ず、かといって守備が盤石でないのは、ピボーテの役割分担が曖昧だからであろう。

デシャンはフィジカルの強い、守備的なタイプを好む傾向にあると思うが、単体で攻撃と守備を半分ずつ担うタイプを2人か、攻守半分と守備的なタイプの2人を置く事が多い。そのため、中盤から前線へのボールの供給がうまくいかず、中央からの攻撃は、ゴールどころかゴールチャンスすら生まれにくい状況に陥る。
そうなると、攻撃はサイドアタックに偏ることになる。現在レブルーには、左にはリベリ(MF・バイエルン・ミュンヘン)、右にはヴァルブエナ(MF・オリンピック・マルセイユ)と、左右に優秀なアタッカーが揃っている事もあり、レブルーのゴールもこの両翼の突破から生まれる事が多くなっている。
しかし、この攻撃の偏りは単調で相手にとって攻略しやすくなりがちであるし、リベリとヴァルブエナの個人の突破力に頼りがちになるため、ただでさえお粗末な前線の連携がますます分断する結果になる。リベリとヴァルブエナは、ボールを預けたくても預けられる仲間がおらず、勝つためにひたすらゴールを目指し、突進し続けるのだ。

守備に関しては、ピボーテ双方が攻守を担当する上、その補完関係も練られていないところから、守備のほころびが出やすくなっている。そのため、中盤でボールを失うと、カウンターが得意な相手には、あっという間にゴールを奪われてしまうのである。

これを解消するには、やはり中盤の底の構成をはっきりと守備担当と攻撃担当に分けることが有効と思われる。攻守を半分ずつ担うタイプを2人並べざるを得ないのであれば、彼らの役割分担を明確にした戦術を浸透させるべきであろう。私見では、攻守を半分ずつ担うタイプが有効なのは、4-3-3のように、中盤の底を3人にする場合であると理解している。

具体的には、攻撃の組み立てが出来るポグバ(MF・ユベントス)もしくはキャバイェ(MF・ニューカッスル)のどちらかを必ず置き、マテュイディ(MF・パリ・サンジェルマン)やギラボギ(MF・アトレティコ・マドリッド)を守備に専念させる事が有効であろう。

次の試合は、10月のオーストラリア戦、フィンランド戦となるが、デシャンがどのように修正してくるか、注目である。
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by kobo_natsu | 2013-09-26 16:17 | チーム
代表では、1200分ノーゴールという、不名誉な記録をレコードしたベンゼマ。近頃では「免罪符」であったクラブでのパフォーマンスも奮わず、深刻なゴール欠乏症に陥ってしまった。その原因はどこにあるのか。

そもそも彼は、高い技術と天才的なインスピレーションを持ちながら、順応性が極端に低い。クラブや監督が変わる度に調子を落とし、批判の的となって来た。モウリーニョが監督に就任したときになどは正にそうだった。
ゴールから遠い位置からボールをこねて持ち込むのが得意で足の遅いベンゼマは、モウリーニョのサッカーには合わなかった。モウリーニョのサッカーは、ボールを奪ってからゴールまで、いかに短い時間、少ないパスで行うかを競う、これまでベンゼマが経験して来たサッカーとはまるで別の競技であるかの様なものだったからだ。
それでも運良く、ベンゼマはモウリーニョのサッカーに合うように、自らを矯正した。しかし、そのおかげでバルサスタイルを真似たショートカウンターを求められたレブルーでの成績は奮わなくなった。ただでさえ連携の悪さが致命的なのに、なおかつクラブとは違う動きを求められることに、不器用なベンゼマは対応出来なかった。
レブルーでの不調は、指揮官がブランからデシャンに変わっても変わらず、ベンゼマは息苦しそうにプレーするばかりだった。

このように、ベンゼマが不調に陥った原因は、自らの変化への順応性の低さにあると思われる。彼が復調するには、モウリーニョのように彼を矯正するか、彼に合わせたチームに作り替えるかの2択になるだろう。
しかし、今のサッカーのトレンドとしては、1人の選手と心中するような戦術を取る事は難しい。長いシーズンを乗り越えるためには、誰がいつ出ても同じクオリティをキープ出来る、工業製品のような品質の維持が求められられる。
そうなると、ベンゼマの使い方としては、かつてのようにゴールが獲れるようになるまで辛抱強く使い矯正するか、ゴール以外の貢献度を評価し、2列目辺りで使うかという事になるであろう。
これは、代表においては辛抱強く使い続ける猶予はないため、後者の2列目辺りで使うという選択肢に絞られる可能性が高い。さもなければ、外されるまでであろう。実際先日のW杯予選のベラルーシ戦においては、ベンゼマを外す事でベンゼマの出来に左右される事がなくなり、前線の選手の動きが活性化した事で4ゴールを叩き出した。

個人的にベンゼマのひらめきや技術の高さには限りない可能性を感じているので、彼を外すという選択肢は取って欲しくない。近いうちにまた、クラブでも代表でも彼が順応し、ファンの信頼を取り戻す事を願ってやまない。
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by kobo_natsu | 2013-09-25 19:34 | 選手