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☆ フランス×アルバニア   3-0
前11分:マルーダ(MF・フランス、チェルシー)
前38分:レミ(FW・フランス、オリンピック・マルセイユ)
後21分:レベイエール(DF・フランス、オリンピック・リヨン)

スタメン

GK:ロリス(オリンピック・リヨン)
DF:ドビュッシー(リール・メトロポール)
   ラミ(バレンシア)
   カブール(トットナム・ホットスパー)
   エブラ(マンチェスター・ユナイテッド)⇔後1分:レベイエール(オリンピック・マルセイユ)
MF:エムビラ(レンヌ)
   キャバイェ(ニューキャッスル)⇔後2分:マルタン(ソショー)
   ナスリ(マンチェスター・シティ)
   マルーダ(チェルシー)
FW:レミ(オリンピック・マルセイユ)
   ゴミス(オリンピック・リヨン)⇔後35分:シセ(ラツィオ)

4-4-2 中盤正方形

ベンゼマ(FW・レアル・マドリッド)、リベリ(FW・バイエルン・ミュンヘン)、マテュイディ(MF・パリ・サンジェルマン)、サーニャ(DF・アーセナル)、アビダル(DF・バルセロナ)と、これまでスタメン出場していた選手を根こそぎ欠いてしまったレブルーは、システムを大幅に変更。4-4-2というオーソドックスなスタイルで試合に臨んだ。

中盤について課題のあったレブルーは、いかに中盤を支配し、自分たちのものにできるかがポイントであったと思われるが、この試合では、選手を換えるのではなく、選手の役割分担を明確にするという意識改革でこの課題に臨んだようだった。

この「意識改革」は効を奏し、中盤の底のキャバイエ、エムビラはそれぞれに攻守を半分ずつ分担していた。それまでの3ピボーテでは、エムビラは守備よりも前線の攻撃に加勢する役割を担うことに重きを置かれていたが、この日は2ピボーテであったため、自分のエリアを離れることなく粛々と守備をこなしていた。攻撃については、今までのように前線のスペースに飛び出すのではなく、回収したボールを前線に送る、パス出しの形で担っていた。パス出しは、相方であるキャバイェの「本業」であるため、役割が被ることが懸念されたが、二人が前線にパスを出すことにより、中盤から前線へのボールの供給回数が増え、不規則に出されるボールは相手の守備陣を悩ませるのにちょうど良かった。
エムビラの守備比率が高まったことにより、バックラインが安定し、ドビュッシー、エブラ(交代してからはレベイエール)のサイドアタックも効いていた。

キャバイェの本業は、中盤の底ではないと理解している。そのため、ここでのキャバイェの役割は、相手から積極的にボールを奪う「能動的守備」というよりは、得たボールを取られない様にする、「受動的な守備」であるっようにみえる。しかし、この「受動的な守備」によりタメをつくり、攻撃のリズムが単調になることを防いでいるように思われた。

またタメをつくることは、相手が自陣に引きこもり、網の目のような守備を敷いているときにも有効であった。
2列目でタメを作ったナスリは、ボールをキープし、時間を稼ぐ。その間にレミ、ゴミスはパスを通せるわずかなスペースを見つけ、ナスリにパスを要求した。これが生かされたのが、ナスリがアシストした2点目のレミのゴールであった。キャバイェは、前半終了近くの負傷により、後半はマルタンに交代したが、マルタンもまた、キャバイェの役割を十分にこなしていた。

この日、ポジショニングが良いにもかかわらずゴールに恵まれなかったゴミスは、後半終了10分前にブランの元では初めて代表に召集されたシセと交代。シセがピッチに現れたとき、この日一番の歓声が上がった。
シセはベテランらしい老練なボール捌きで前線をコントロールしていた。相手の守備をかいくぐり、スペースを見つけた選手に的確にパスを出しながらも、自らのゴールへの渇望も示す。

先述の様に、中盤とバックラインの守備が安定したことにより、この日はサイドアタックも冴えていた。代表初招集で初スタメン、フル出場を果たした右サイドバックのドビュッシーは、果敢にサイドを攻め上がり、レブルーの厚みのある攻撃を演出し、代表でこの位置をキープしているサーニャに遜色のない働きをしていた。

試合は3-0でレブルーが勝利をおさめ首位をキープしたが、勝ち点1差で2位につけているボスニア・ヘルツェゴビナもルクセンブルクに勝ったため、11日の直接対決により、EUROの出場が決定することになった。
この試合は、華やかさにやや欠けるものの、堅実で攻守のバランスの良い、好ゲームであった。ボスニアは、同じグループの中で一番手ごわいライバルではあるものの、この試合のように自分達のサッカーをすれば、勝利を手にすることは難しいことではないだろう。左ひざの炎症で欠場したガメイロ(FW・パリ・サンジェルマン)の復帰の可能性もあるというのも好材料である。
出場が決まるのは引き分け以上であるが、見事勝利で出場を決めることを期待している。
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