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ここ数年、取り付く島のないほどの強さを見せていたバルサに、ほころびが見え始めてきた。そんなバルサを巧く攻略したクラブが2つある。セルタとレバークーゼンだ。
この2つのクラブが用いたのは、スペースを消し、プレスをかけ、ボールを奪ったら、布陣ごと攻め上がること。まるでクロップ監督時代のドルトムントの様な、鮮やかなゲーゲンプレスだ。

しかもこれは、中盤の構成力がやや落ちている今季のバルサには、物理的機能にはもちろん、メンタルにも効果覿面であった。中盤の支配権を奪われたバルサは、戦う気力を落としていく。セルタ戦で大量失点したのも、セルタの戦術がバルサのメンタル面に作用したのではないかと思われる。

だが、レバークーゼンについては、攻略は出来たものの、結果には繋がらなかった。バルサは、80分まではセルタ戦とほぼ同じくメンタルをやられていたが、83分にセルジ・ロベルトがゴールを押しこ
んでから、メンタルを回復し始めた。
最後はスアレスの力技で、バルサがたった10分で試合をものにしてしまった。

これらを踏まえると、バルサ攻略のカギは、機能的に封じることも必要だが、それ以上に、個の力で打開させないほどに、メンタル面を封じることも必要になるのであろう。

今後、どのクラブが、またはマドリーがクラシコにおいて、どうバルサを攻略するのか、怪我で離脱しているメッシの代わりに右に入っているムニールやセルジ・ロベルトといった、バルサの新鋭のプレーと共に注目である。


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by kobo_natsu | 2015-09-30 09:09 | チーム
W杯が始まる前から何かと騒がしいレブルーではあるが、ナスリ(MF・マンチェスター・シティ)が代表選出から漏れた理由は、客観的・戦術的にはこう見える。

レブルーはブラン監督の時代から、中盤の底の組み合わせに苦慮していた。しかし
、ようやく3月のオランダ戦で試したマテュイディ(MF・パリ・サンジェルマン)、キャバイェ(MF・パリ・サンジェルマン)、ポグバ(MF・ユベントス)のトリボーテがよく機能する事が分かった今、おそらくレブルーは4-3-3を基本布陣としてW杯に臨むものと思われる。
しかしながらナスリは、W杯予選で何度か起用された4-3-3のトリデンテの左サイドをうまくこなすことが出来なかった。1トップのベンゼマとは、例えば4-2-3-1のトップ下の様に、縦関係の方が互いに
やりやすい様に見受けられるのだ。
他方、3月のオランダ戦においてトリデンテの左サイドとして先発起用されたグリ
ーズマン(FW・レアル・ソシエダ)は、ベンゼマの空けたスペースを良く埋め、パスの出し手としても受け手としても、よく馴染んでいた。この試合でグリーズマンは、リベリ(MF・バイエルン・ミュンヘン)のバックアッパーとして及第点が得られたのだろう。
ナスリが優れた選手であることには疑いはないが、今回の戦術・システムにおいて
は、グリーズマンの方が適していると判断されたものと思慮される。監督であるデシャンとの確執については、付随的な原因に過ぎないだろう。

他方右サイドについて、攻撃陣最後の1席を争い、敗れたガメイロ(FW・セビージ
ャ)についてはどうか。
こちらについては、純粋なセンターFWであるガメイロよりも、右サイドもセンター
もこなせる上、他のニューカッスル所属の選手との連携も見込めるレミ(FW・ニューカッスル)が、ヴァルブエナ(MF・オリンピック・マルセイユ)のバックアッパーとして適していると判断されたのであろう。レミは、デシャンがマルセイユを率いていた時に当該クラブでプレーしていたため、その点においても勝手知ったるレミを選んだのではないかと思われる。
もう少しガメイロが、右サイドをこなせるようになっていれば、もしくはゴール数
を上げていれば、レミに代わり選ばれていたかもしれないだろう。

しかしながら今回のフランス代表においては、交代によって流れを変えられる選手
が見当たらないように思われる。
基本布陣が1トップとなるため、ベンゼマ(FW・レアル・マドリード)をスタメン
で起用し、その役割をジルー(FW・アーセナル)に担わせようとしているのだろうが、彼はスピードに乏しく、ポストやパスにより流れを作りながらゴールを上げるタイプの選手であるため、
途中から出場するよりは、スタメンで起用して長時間プレーさせた方が、本来の力
を発揮できるタイプである様に思われる。
他方ガメイロは、スピードがあり、パスも自ら持ち込むこともできるため、疲労がたまる時間帯にそのスピードで相手に脅威を与えるジョーカーとして有効であろう。

以上は、私的な憶測に過ぎず、また、W杯で親善試合通りにレブルーがどのように機能する保証もない。
しかしながら、ようやく形を見つけつつあるチームへの期待は膨らむばかりである。
本番での弱さは覚悟しつつも、2年前のEUROからの成長が感じられる試合を期待したい。
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by kobo_natsu | 2014-05-19 17:57 | チーム
レブルーのW杯予選も、残すところ10月のフィンランド戦のみとなっているが、ほぼ2位通過でのプレーオフ進出が決まっている。
ここまでの成績は7試合で4勝1敗2分け、得点12、失点6となっている。1試合平均約1.7得点、約0.8失点と可もなく不可もない数字となっているが、この評価しがたい微妙な数字が出たのには、ピボーテの不安定さがあると思われる。不安定というのは、クオリティというよりも組み合わせの問題である。効果的な攻撃が出来ず、かといって守備が盤石でないのは、ピボーテの役割分担が曖昧だからであろう。

デシャンはフィジカルの強い、守備的なタイプを好む傾向にあると思うが、単体で攻撃と守備を半分ずつ担うタイプを2人か、攻守半分と守備的なタイプの2人を置く事が多い。そのため、中盤から前線へのボールの供給がうまくいかず、中央からの攻撃は、ゴールどころかゴールチャンスすら生まれにくい状況に陥る。
そうなると、攻撃はサイドアタックに偏ることになる。現在レブルーには、左にはリベリ(MF・バイエルン・ミュンヘン)、右にはヴァルブエナ(MF・オリンピック・マルセイユ)と、左右に優秀なアタッカーが揃っている事もあり、レブルーのゴールもこの両翼の突破から生まれる事が多くなっている。
しかし、この攻撃の偏りは単調で相手にとって攻略しやすくなりがちであるし、リベリとヴァルブエナの個人の突破力に頼りがちになるため、ただでさえお粗末な前線の連携がますます分断する結果になる。リベリとヴァルブエナは、ボールを預けたくても預けられる仲間がおらず、勝つためにひたすらゴールを目指し、突進し続けるのだ。

守備に関しては、ピボーテ双方が攻守を担当する上、その補完関係も練られていないところから、守備のほころびが出やすくなっている。そのため、中盤でボールを失うと、カウンターが得意な相手には、あっという間にゴールを奪われてしまうのである。

これを解消するには、やはり中盤の底の構成をはっきりと守備担当と攻撃担当に分けることが有効と思われる。攻守を半分ずつ担うタイプを2人並べざるを得ないのであれば、彼らの役割分担を明確にした戦術を浸透させるべきであろう。私見では、攻守を半分ずつ担うタイプが有効なのは、4-3-3のように、中盤の底を3人にする場合であると理解している。

具体的には、攻撃の組み立てが出来るポグバ(MF・ユベントス)もしくはキャバイェ(MF・ニューカッスル)のどちらかを必ず置き、マテュイディ(MF・パリ・サンジェルマン)やギラボギ(MF・アトレティコ・マドリッド)を守備に専念させる事が有効であろう。

次の試合は、10月のオーストラリア戦、フィンランド戦となるが、デシャンがどのように修正してくるか、注目である。
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by kobo_natsu | 2013-09-26 16:17 | チーム
ご無沙汰していてすいませんでした。
新しい環境に慣れるのに精一杯で、移籍状況さえわからない状態でした。
言い訳はこのくらいにして、待ちに待ったW杯がいよいよ開幕しますね。
と、いうわけで、月並みながら、結果予想をしてみました。

◎・・・本命
○・・・対抗
▲・・・大穴

◇ グループ A

◎ ドイツ
○ エクアドル
○ ポーランド
コスタリカ

個人的に注目している選手は、シュバインシュタイガー(MF・ドイツ代表、バイエルン・ミュンヘン)。
2列目からの攻撃や前線からのプレスなど、バランサーとしてチームにどう影響するか楽しみです。

◇ グループ B

◎ イングランド
▲ パラグアイ
  トリニダードドバコ
○ スウェーデン

完成度の高そうなイングランドの勝ち抜けは堅そうです。さらに、ショーン・ライトフィリップス(MF・イングランド代表、チェルシー)が出るなら、右サイドの攻撃オプションが増えるので、左右、中央と多彩な攻撃が出来そうです。
オーウェン(FW・イングランド代表、ニューキャッスル)の柔軟で正確なプレーも注目ですね。
個人的にはスウェーデンに勝ち抜いて欲しいですが、攻撃に以前ほどの勢いがなさそうです。ラーション(FW・スウェーデン代表、元バルセロナ)のゴール前での巧みなプレーが楽しみです。

◇ グループ C

◎ アルゼンチン
◎ オランダ
○ コートジボワール
   セルビア・モンテネグロ

このグループは、どのチームが突破してもおかしくないのですが、試合を見る限り、アルゼンチンとオランダはずば抜けているように見えました。
試合を見てから予想を書くなんて、ちょっと反則だなぁとも思ったのですが、この2ヶ国は、コンディションが良さそうです。
この後、試合レビューを書こうと思っているので、あんまり詳しくは書きませんが、4チームの印象を一言で書くとすると、アルゼンチン→隙がない、オランダ→勢いがある、コートジボワール→持ち味を活かせてない、セルモン→チームが固まっていない、といった感じです。
第2戦で、どう動くか、注目ですね。

◇ グループ D

◎ ポルトガル
◎ メキシコ
   イラン
   アンゴラ

南米の優勝候補がブラジルなら、欧州の優勝候補はポルトガルではないかと、個人的には思っています。それほどポルトガルは、チームとしての完成度が高く、隙がありません。
攻撃と守備、組織と個人技、若手とベテランと、すべてにおいてバランスが良く、適材適所に人を配置しているように見えます。
それを可能にしているのが、黄金の中盤でしょうね。デコ(バルセロナ)、マニシェ(チェルシー)、コスティーニャ(ディナモ・モスクワ)のハーモニーに注目です。
メキシコも、リズム感あふれる攻撃的なサッカーで、難なく予選をクリアしそうです。
パスサッカーが基本ですが、相手に合わせて受身に回ることも出来る戦術の柔軟性が魅力ではないでしょうか。なんと言っても、注目はマルケス様(DF・バルセロナ)ですね。
彼の戦術眼光るロングボールが、メキシコの前線のパスの組み立てにどのようにリンクしてくるのか、この辺りに注目しながら見ると、面白いかもしれません。

つづく。
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by kobo_natsu | 2006-06-09 09:04 | チーム
世間では、各国代表も出揃い、W杯モードになっておりますが、まだ、忘れてはならないビッグゲームが控えております。
今夜はいよいよチャンピオンズリーグの決勝。

今年のカードはアーセナル×バルセロナという、近年まれに見る好カードです。
アーセナルは初の欧州制覇、バルサは久々のビッグイヤーをかけて対決します。

そこで今日は、独断と偏見により、今日のゲームの見所をご紹介したいと思います。

◇ 攻めるバルサと守るガナーズ

最近あまり試合を見ていないので、勝手なことしかいえませんが、最近のアーセナルは、トップのアンリ(FW・フランス代表、アーセナル)さえ下がり目に構え、プレスをかけに行く傾向にあります。
無敗優勝をしたときのように主導権を握りに行くのではなく、最初はゆっくりと様子を見るのです。
それが、バルサのようにポゼッションの高いチームなら、なおさらです。
しかも、アンリのカット&ゴー(勝手に命名しましたが、アンリがボールを奪うと、アンリを中心に周りの選手がポジション取りをし、フォーメーションを築いていくこと)は、アーセナルのオペレーションの7割ほどを占めています。
以前はアンリを自由にさせることが危険でしたが、今ではアンリにボールを奪われることが危険です。
おそらく、アンリと直接対決するのはイニエスタ(MF・スペイン代表、バルセロナ)、エジミウソン(MF・ブラジル代表、バルセロナ)になるでしょう。
もともと中盤の構成力の高いバルサですが、今日のゲームではその精度が寄り試されることになるでしょう。

◇ トゥレとキャンベルが、エトーとロナウジーニョをどう止めるか。

怪我で長期離脱していた名手キャンベル(DF・イングランド代表、アーセナル)と、彼の留守を預かり、たくましく成長したトゥレ(DF・コートジボワール代表、アーセナル)。
彼らのコンビが、バルサが誇る黄金のコンビをどう止めるか、注目です。
エトーにとってはパスの供給源出ることが多いロナウジーニョは、1人では厳しいので、右サイドバックのエブエ(DF・・コートジボワール代表、アーセナル)がキャンベルの補佐を勤めることになるでしょう。
しかし、バルサの左(アーセナルの右)にばかり気を取られていると、反対サイドには切り込み体長兼仕事人のジュリ(FW・フランス代表、バルセロナ)がいますから、怪我明けのA.コール(DF・イングランド代表、アーセナル)にとっては厳しい試合となるでしょうね。
個人的には、このジュリ VS A.コールのマッチアップが楽しみです。

◇ アンリを下がらせないようにするには。

先述の通りバルサが気をつけなくてはならないのは、下がっている時のアンリです。
そのため、バルサは常に相手陣内でのプレーを心がけなくてはならないように思われます。
そのため、サイドでの勝負に勝つか、中盤のセスク・ファブレガス(MF・スペイン代表、アーセナル)、ジウベウト・シウバ(MF・ブラジル代表、アーセナル)に仕事をさせないことが必要となってくるでしょう。
ここでも、デコ(MF・ポルトガル代表、バルセロナ)やエジミウソンとのマッチアップが期待されます。


……では、いずれが勝つでしょうか。
うーん、本当に難しいですね。
なので、今回はあえて結論は出しません。
個人的にはどちらも勝ってほしいですが、どちらかというと、バルサでしょうか。
スペイン勢の優勝がみたいですね。

試合まであと5時間ちょっととなりましたが、早起きしてよかったと思えるような好ゲームを期待しています。


先述の通り、バルサが気をつけなくてはならないのは、アンリです。
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by kobo_natsu | 2006-05-17 22:28 | チーム
☆ 日本 VS スコットランド   0-0

■ 日本の現状

従前に比すれば、内容は悪くないように思えた。

福西(MF・ジュビロ磐田)、小野(MF・浦和レッズ)、遠藤(MF・ガンバ大阪)により構成された中盤の底のトライアングルは、ポゼッションを高め、攻撃に「華」を生んでいるように見えた。
長旅の疲れなのか、もともとのスタイルなのか、スコットランドは引いて守り、素早くカウンターを仕掛けるという、オペレーションの効率化を徹底していた。
そのこともあってか、中盤の3人の流動性や連携が際立っていた。

ただ、華麗な中盤に対して、前線やサイドは、彼らの意図を汲むことが出来ず、彼らのパス回しによる崩しを無駄してしまっている場面も多くみられた。
パスを取りこぼす、スペースに出られない、ボールを持ちすて攻め手を失い、消極的な横パスやバッグパスに終始する。

一番よくないのはバッグパスだ。
あくま私見だが、安易なバッグパスは、勝負を諦めることに等しいと思われる。
飛躍的進歩を遂げているとはいえ、技術的に世界レベルとはいえない日本代表にとって、戦意を見せないことを致命傷となりかねないのではないかと思った。

とりあえずは、ジーコの目指す「ポゼッション高めのパスサッカー」は、4年の時を経て、外形だけは実現されつつあるのであろう。

■ 今後の課題

先述の通り、中盤の構成力の高さに比して、前線、サイドがおざなりなのが現在の日本代表である。
今回は相手が引いていたため、中盤を支配することが出来たが、W杯で対戦する相手は、それほどスペースやボールを与えてくれるとは思えないだろう。
しかし、本戦まで残り1ヶ月を切ったところで、中盤、サイド、前線の連携を強化するのは難しく、時には混乱する招く恐れもある。

そのため、極私的提案としては、ようやく開花し始めた速いパス回しはそのままに、とにかく相手を潰すことである。
連携不足のまま早くパスを回すと、それだけインターセプトされるのリスクは高くなる。
しかし、スペースがタイトな現代サッカーでは、相手を崩すためにスピードは不可欠である。
そのため、パスミス等でボールを失った場合にいち早く回復すべく、相手を潰すことが必要と考えたのである。
これは、消耗を伴うサッカーであり、平均的にフィジカルが強いとはいえない現在の日本代表にとっては厳しいものとなるであろう。
しかし、技術がないなら、走って補う…というのが、現代サッカーの1つの流れであるように思える。
ボールをキープする技術がないのなら、走って潰して、泥臭いプレーをするしかないのだ。

神様・ジーコは、自らが過ごしたセレソンのように、優雅で華麗なサッカーを思い描いているのであろうが、今のところ、4年の時をかけても「凡人」である日本人には実現が難しいように思われる。
現在の日本代表に必要なのはエレガントではなく、無骨さなのだ。

■ 代表選出展望

以上を踏まえると、極私的代表スタメンは、以下のようになる。

c0040315_103301.jpgGK:楢崎正剛
(名古屋グランパスエイト)
DF:田中 誠(ジュビロ磐田)
   宮本恒靖(ジュビロ磐田)
   中沢裕二(横浜Fマリノス)
   加地 亮(ガンバ大阪)
   松井大輔(ルマン)
MF:福西崇史(ジュビロ磐田)
   小野伸二(浦和レッズ)
   中田英寿(ボルトン・ワンダラーズ)
   中村俊輔(セルティック)
FW:巻 誠一郎(ジェフ千葉)
   玉田圭司
(名古屋グランパスエイト)


松井はフィジカルが強く、周囲との連携が巧みな選手なので、左サイドに入れてほしいと考えた。個人的な好みは4バックだが、松井を入れるために3バックとした。
日本代表に足りない、フィジカル、技術、連携を全て兼ね備えた松井をスタメンに入れることは必須条件であろう。
松井はサイドも前線も出来る選手なので、中盤の意図を理解し、中盤のパスを無駄にしない動きを見せてくれることが期待される。

巻は身体能力が高く、前で溜めを作ることが出来る選手であるため、ゴールの嗅覚に優れた玉田との相互補完性も高いように思える。
技術的にはまだまだ及ばないが、ヘディングが強く、ボールタッチがキレイな彼は、モリエンテス(FW・スペイン代表、リバプール)を思わせる。
松井に続いて、久々に注目したい日本人選手である。




以上、日本だ表の試合をほとんど観ないくせに、かなり好き勝手なことを書きましたが、とりあえず、代表の当落線上にあるらしき松井の当選(?)を切に願っております。
もしも松井が落ちたら、観ません(笑)。
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by kobo_natsu | 2006-05-14 10:42 | チーム
年明け早々、更新が滞ってしまい、申し訳ありません。
本当は、ビジャレアル戦レビューを先に書こうと思ったのですが、まだできてないので、こちらを先に掲載したいと思います。

先日行われた全国高校サッカー大会の決勝は、華やかな個人技サッカーを展開した野洲高校が初の栄冠を勝ち取り、劇的な幕切れとなった。
野洲高校の山本佳司監督は、試合を1つこなすたびに、メディアに対し、こう答えていた。
「今日のサッカーは、セクシーだったですか?」
これを聞いたとき、まるで目の前の霧が晴れ、視界がクリアになったような不思議な感覚に襲われた。

私がリーガファンになってから5年以上が経過したが、リーガの魅力といえば華やかな個人技主体のパスサッカーであると理解している。
多少リスクは犯しても、実より華をとるサッカーである。
対して、この個人技サッカーと比較されるのが、組織的なカウンターサッカーである。
これは、必ずしも全てに当てはまらないが、概ね華よりも実をとるサッカーと、一般には理解されている。

きわめて個人的な見解だが、女性に限って言えば、カウンターサッカーよりもパスサッカーを好む方が多いように思う。これは、長年感じていたことであるが、はっきりとした根拠はつかめていなかった。
女性は「華」に惹かれるからであろうと理解していたが、カウンターサッカーは決して醜いわけではない。
美醜だけの問題ではなく、きっと女性の本能に訴える何かが、パスサッカーにはあるはずだ。
漠然とした期待を持ち続けていたその時、私の疑問をクリアにしたのが、山本監督の言葉だった。

おそらく、私を含め、パスサッカーに惹かれる女性は、そのサッカーの醸し出す色気に惹かれていたのだろう。
しなやかな身のこなしや、トリッキーなドリブルやパスをくりだす足首の柔らかさに、色気を感じていたのだ。
積極的に勝負を挑み、時に相手を欺き、真摯にゴールを狙う。
そのしたたかさとひたむきさのギャップに女性は落ちていったのであろう。

サッカーのスタイルには、流行りすたりがあると個人的には考えているが、それを牽引するのは、その時代の「勝者」であると思われる。
野洲高校が全国を制したことにより、日本の高校サッカーは変わるといわれているが、おそらく、彼らのスタイルが日本のトレンドになる日はそう遠くはないのであろう。
そんな日が来ることを、心待ちにしている。

◇◇inoranさんも、サッカーと国民性に関する興味深い記事をお書きになっているので、ご覧になってみてください。◇◇
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by kobo_natsu | 2006-01-14 05:50 | チーム
今年、東京ヴェルディ1969がJ2に降格した。
実に、Jリーグが開幕して以来、初の悲劇だった。
そして、昨日。
ヴェルディのOBであるラモス瑠偉(MF・元日本代表)が監督に就任した。
ラモスは言った。
「1年でJ1に昇格させる。」と。
私が横浜マリノスを応援していた10年以上前、ヴェルディが2部落ちするなど、誰が想像しただろうか。

ヴェルディとマリノスは、宿命のライバルだ。
Jリーグが開幕する以前の日本リーグ時代、ヴェルディとマリノスはブラジルとイタリアに例えられていた。
華麗な個人技でゴールに迫るヴェルディと、堅い守りのマリノス。
結果は大概、1-0でマリノスが勝利していた。

しかし、Jリーグが開幕すると、マリノスは攻撃的な選手を補強し、プレースタイルを変じた。
速攻速守の組織サッカー。欧州から遅れること5年あまり、ようやく日本にもプレッシングサッカーが入り始めた頃だった。
その頃のヴェルディとマリノスは、ブラジルとアルゼンチンに例えられていた。

Jリーグ開幕直前に絶頂期を迎えたことに加え、守備の要の柱谷哲二(DF・元日本代表)をライバルであるヴェルディに奪われたこともあり、マリノスはマンネリズムの悪循環スパイラルに陥っていた。
かつてのような栄光も華も失い、マリノスは瀕死状態だった。
それでも、95年の1stステージ、ホルへ・ソラーリ監督の突然の辞任というアクシデントを耐え抜き、早野宏史監督の下、マリノスは見事リーグ優勝をなしえた。

対するヴェルディは、ラモスや三浦カズ(FW・元日本代表、横浜FC)、北沢豪(MF・元日本代表)などのスター選手を要し、人気実力共にNo.1の地位を確立していた。
95年の2ndステージ、リーグを制したのはヴェルディだった。
95年の年間チャンピオンを決める戦いは、伝統のマリノス VS ヴェルディ戦となった。

大方の予想では、ヴェルディが優勝するものと思われていた。
当時のヴェルディはそれほどの勢いと実力があったからだ。
ヴェルディの選手に対するインタビューからは、そのような自負すらうかがえた。
対するマリノスの選手達は、日ごろと同じく、地味で謙虚な受け答えに終始していた。
華やかなスター選手揃いのヴェルディに、サッカー好きの兄ちゃん達の集まりだったマリノス。
両チームはプレースタイルから、選手のキャラクターにいたるまで、相違していた。

しかし、結果はマリノスの勝利。
マリノスは悲願の年間チャンピオンに輝いた。
マリノスファンだった私は、最高に良い気分だった。
当時の私は、マリノスを卑下し、ヴェルディばかりを持ち上げるメディアが大嫌いだったからだ。

しかし、10年後。
まさかのヴェルディ降格。
たとえ憎きライバルといえども、降格はショックである。
ライバルとは、お互いせめぎ合い、高め合っていくもの。
ライバルが2部に落ちてしまっては、張り合いがない。
たとえ、どんなにアントラーズやジュビロが素晴らしいチームであったとしても、マリノスのライバルは、ヴェルディ以外にありえない。
あの、緑のユニフォームを見ると、反射的に対抗意識を持つのだ。

だから、できるだけ早く帰ってきて欲しい。
おそらく、ヴェルディを応援しようという気持ちになったのは、初めてだ。
来シーズンは、ヴェルディの活躍と復興を願ってやまない。
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by kobo_natsu | 2005-12-26 21:37 | チーム
チームを作るときには、大概戦術をベースにするか、選手をベースにするかのいずれかに分かれると思われる。

その昔、94年W杯に臨んだアズーリ(イタリア代表)には、2人のバッジオがいた。
ロベルト・バッジオ(MF)とディノ・バッジオ(MF)だ。

あまりにも偉大すぎるロビーの影で、ディノは「もう一人のバッジオ」と呼ばれ続けていた。
しかし、当時のアズーリは、ロビーのファンタジーよりもディノの献身さにより支えられていた。
美しくピッチを舞うロビーよりも、運動量が豊富で敵を追い回すディノの方が重宝されているように思えた。

当時の監督はアリゴ・サッキ(現マドリーテクニカルディレクター)。
ゾーンプレスの生みの親だった。
当時のアズーリは戦術ありきのチームであり、選手はボールと戯れる自由を奪われていたのだ。
それはロビーも例外ではなく、ロビーはスタメンから外されることもあった。
ロビーは後に、サッキのサッカーについて「ストレスのたまるサッカー」と表現していた。

決勝でアズーリと対戦したセレソンは、10番不在のチームと言われていた。
ロマーリオ以外は比較的堅実な前線を擁したセレソンは、キャプテン、ドゥンガ(MF)の持つ強烈なリーダーシップと戦術センスにより、チームを統率することを試みた。
セレソンもまた、戦術をベースにすることを選んだのだ。
今でこそ使いきれないほどのタレントを抱え、選手をベースにチームを作っているが、セレソンにも、こんな時代はあった。

結果、セレソンは、PK戦の末にW杯をもぎ取った。

アズーリ最後のキッカー、ロビーは、ボールを高く打ち上げてしまい、ゴールに背を向けてうつむいた。

もしもアズーリがロビーに自由を与え、1点でもとっていたら・・。
逆の結果となっていたかもしれない。
当時のイタリア国民の誰もがそう思っていた。

当時のアズーリは、ロビー以外にも攻撃陣に優秀なタレントが揃っていたからだ。
今だから言えるのかもしれないが、あの時のアズーリは、選手をベースにチームを作るべきだったのかもしれない。
サッキは、セリエで手応えを得たゾーンプレスを、信頼しすぎたのだろうと思われた。

日本におけるゾーンプレスの第一人者といえば、加茂周氏だ。
加茂氏は、Jリーグの前身である日本リーグ時代に日産(現横浜F.マリノス)の黄金時代を築き、その後、日本代表を率いて98年W杯予選を戦ったが、志半ばにして更迭された。

彼がうまく行かなかった原因はあまり思い出せない。
しかし、あの頃は前園(FW、今年?引退)や城(FW・横浜FC)、中田英寿などのタレントが育ち始めた頃で、今まで扱った事のないタイプの選手を前に、加茂氏はチームをどう作れば良いのか混乱してしまったのではないかと思った。
今では考えられないが、それが当時の日本サッカーの現実だった。

組織を作るのもままならないのに、その上個人を生かすなど、神の所業に等しかった。
日本サッカーの急速な発展に、首脳陣はついて行くのがやっとだったのだ。

これらは全て、サッカーが純粋にスポーツだった時代の話である。
今ではサッカーを取り巻く環境は劇的に変わり、チームのベース作りに選手と戦術の他にもう一つ、マーケティングという要素も加わっているようだ。
しかし、マーケティングは、サッカー外の事情であり選手としての能力と比例するわけではないため、マーケティング主導のチームはいずれ破滅へと向かうだろう。

サッカーにマーケティングを持ち込むことが全て悪いとは言わない。
だが、サッカーはスポーツであるという、しごく当たり前のことを前提に、バランスをとることが必要であろう。
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by kobo_natsu | 2005-10-05 09:32 | チーム
5月にシーズンを終えた今年の欧州のサッカーシーンは、コンフェデレーション杯やビッグクラブの来日ラッシュにより、いつもより忙しないシーズンオフとなっていた。
例年よりもサッカーへの渇望感は少ないながらも、待ちに待ったリーガは、今日開幕する。

昨季は全体に低迷したシーズンを過ごしたリーガのクラブは、今季、一斉に「改革」のシーズンを迎える。

アトレティコ・マドリッドも、それらのクラブの1つだ。
今季アトレティコは、素晴らしいチームを作りながらも、1月にアルゼンチン代表監督を電撃的に退いた、カルロス・ビアンチ氏を招聘し、期待されながらも11位に沈んだチームを建て直そうとしている。

では、アトレティコの弱点は何であり、ビアンチはどう克服しようとしているのか。
乏しい知識を元に、独断と偏見により見てみることにした。


1. 決定力不足とその対策

(1) 少ない得点と多くの引き分け

昨季のアトレティコは、総失点34と、上位のチームのバルサ(29)、マドリー(31)と、同じレベルにありながら、総得点は40と下位チームと同じレベルにあった。
この得点不足は、勝ち点にも影響し、点がとれず勝ちきれなかったことから、引き分けにより勝ち点1に甘んじることが多かった(13勝14敗11引き分け)。

この、深刻な得点力不足の原因は、エース、フェルナンド・トーレス(FW・スペイン代表)の不振と、チームが彼の才能に頼りすぎたことによるものと思われる。


(2) マテヤ・ケズマンの加入による、決定力不足の解消

c0040315_21161798.jpg今季、アトレティコは、決定力不足解消の切り札として、チェルシーで才能を持て余していたケズマン(FW・セルビア・モンテネグロ代表)を獲得した。
ケズマンは、昨季はチェルシーで出場機会に恵まれず、不遇な時を過ごしたが、一昨年まで所属していたPSVアイントホーフェンでは、所属した4シーズンで3度も得点王に輝いたほどのゴールゲッターである。
また、自らゴールを決めるだけでなく、中盤に下がってゲームを作ったり、アシストもできる、器用な選手で、昨季は前線で孤立することの多かったトーレスの相方としては、最適であるように思える。

すなわち、ケズマンの加入は彼自身の得点のみならず、トーレスの得点をも量産する事により、チームの得点力不足を解消することが見込めるのだ。


2. 攻撃スタイルの確立

(1) 攻撃スタイルの欠如

昨季のアトレティコは、サイドの人材不足に悩まされてきた。
中盤でボールをキープできないアトレティコのようなチームにとっては、サイドアタックが生命線になると思われるが、アトレティコにはサイドアタッカーがおらず、本職でないイバガサ(MF・アルゼンチン)やホルヘ(MF・スペイン、→セルタ)が入っていた。
その後、1月に左サイドのグロンキア(MF・デンマーク代表、→シュトゥットガルト)を獲得するが、ケガなどにより安定せず、結局ロングボールを放り込み、トーレスのスピードに頼る単調な攻めが目立った。

(2) サイド攻撃を確立するための、サイドアタッカーの獲得。

一般に、中央の攻撃を確立するには、ボールキープ力にすぐれたテクニシャンもしくはボール奪取に優れたフィジカルコンタクトに強い選手を揃えるか、限りなきフォーメーション練習の反復継続を行なうことが考えられるが、前者は選手を揃える資金が必要であるし、後者は時間がかかる。
そこで、時間をかけずに効果的な攻撃を確立するには、まずサイド攻撃を確立する方が得策と考えられる。

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今季、アトレティコは、ペトロフ(左、MF・左サイド・ブルガリア代表)、マキシ(中央、MF・右サイド・アルゼンチン代表)、ガジェッティ(右、MF・右サイド・アルゼンチン代表)というサイドアタッカーを獲得。
有能な3人が、トーレス頼みの単調な攻めからアトレティコを解放してくれることが期待できる。


3. 守備

最終ラインに関しては、総失点の少なさから考えると、攻撃陣に比して問題はなさそうに見える。
しかし、決して選手層が厚いとは言えず、やや不安は残る。
今のところ、選手補強もないが、おそらくこのまま行くのであろうと思われる。

素人分析であるため、さして目新しさはないが、総じて、アトレティコは、効果的な補強により、弱点は克服しうるように思われる。
あとは、ビアンチ監督がどのようなチームにつくりあげるのか。
想像するに、アルゼンチン代表のように、バランスのとれたチームが思い浮かぶ。

今季こそは、上位を脅かす台風の目となることを期待している。
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by kobo_natsu | 2005-08-27 21:33 | チーム