カテゴリ:試合観戦記( 57 )

スタメン
は、のちほど掲載しますね。


1stレグに敗戦を喫したチェルシーは、とにかく点を取らなくてはならなかった。
そのため、序盤攻勢に出たのは、アウェーのチェルシーだった。
しかしこの日のチェルシーの布陣は4-2-3-1で、マケレレ-ランパードの2ボランチにトップ下はロッベン。
いささかいびつに思えた。
実際、サイドの守備が弱かったチェルシーは、ランパードにかかる守備の負担が重く、慎重なランパードは、いつものように思い切り良く前に出られないように見えた。
そのため、前線へのボールの供給は、マケレレにかかっていた。
それを知っていたらしきデコは、執拗にマケレレを狙い、攻撃の起点をつぶしていた。
さらにトップ下のロッベンは、アイデアはあるものの、やはりライン際で生きる選手と思われたため、中盤と前線のつなぎ役は、難しいようだった。
そのため、チェルシーの中盤と前線は分断し、ドログバは前で孤立した。
中央で勝負できないとわかったチェルシーは、右のジョー・コール、左のダフの両サイドアタッカーによる攻撃を展開。
一方がボールを持てば、他方は糸を引くように動き、可能性を感じさせたが、得点にはいたらなかった。

チェルシーが、まるでネジが1つ取れた機械のように不安定な状態でいるのに対し、バルサはそれを弄ぶかの余裕が感じられた。
最終ラインのマルケスは、悠々とロングフィードで攻撃を組み立て、バルサは無理に攻め入らず、様子をうかがう。
そして、相手のパスミスやスペースのほころびを見つけた瞬間、一気にギアを入れ替え攻め入った。

この日のバルサは、いつもより冷徹で、研ぎ澄まされた魅力があった。


つづく。
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久々に試合の模様について書いてみたいと思います。

☆ レアル・マドリッド VS エスパニョール   4-0

前13分:グティ(MF・スペイン代表、レアル・マドリッド)
前42分:ジダン(MF・フランス代表、レアル・マドリッド)
前46分:ロナウド(FW・ブラジル代表、レアル・マドリッド)
後6分:ジダン(MF・フランス代表、レアル・マドリッド)

スタメン

GK:カシーリャス(スペイン代表)
DF:シシーニョ(ブラジル代表)
ウッドゲート(イングランド代表)
メヒア(スペイン)
ロベルト・カルロス(ブラジル代表)
MF:グラベセン(デンマーク代表)
ベッカム(イングランド代表)
ジダン(フランス代表)
グティ(スペイン代表)
ロビーニョ(ブラジル代表)
ロナウド(ブラジル代表)

4-1-4-1

        グラベセン

  ベッカム          ジダン
 
     グティ      ロビーニョ
 
         ロナウド

こんな感じです。


4-1-4-1という最近の定番布陣で臨んだマドリーは、引き気味のエスパニョール相手にスペースを見いだせずにいた。
エスパニョールは、自陣に白い集団が入りきったのを見計らうかのように、マドリーの空いた裏のスペースを突いてきた。
マドリーが上がれば、「リトルブッダ」デ・ラ・ペーニャ(MF・スペイン代表)が槍のようなパスで縦を突く。
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このスペースを一人で守っていたのがグラベセン(右写真)だった。
マドリーは、トミー(グラベセン)がボールを奪ったところを起点に攻撃を展開していたため、マドリーの出来はグラベセンの出来にかかっているように見えた。










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そのため、この試合はブッダ(デ・ラ・ペーニャ・左写真)と海坊主(トミー)の直接対決がその行方を握っているように思えた。

デラペーニャは、トップ下で威力を発揮する選手と理解しているが、プレスをかけるのも巧かった。
二人の競り合いは、美しくもアグレッシブで、非常に見応えがあった。

スペースを消しにかかったエスパニョールに対しても、マドリーは落ち着いてボールをキープしていた。
ワンタッチでボールを回しつつも、無理に攻め入らず、ボールを上げ下げしながら相手の呼吸を読んでいた。

トミーは持ち前の状況判断の速さから、リズムよく左右中央に配球していた。
右のシシーニョ、左のロビーニョ、中央のグティは、積極的に相手の虚を付き、トミーに対してボールを要求した。
彼ら3人からさらにパスを要求していたのがジダン、ロナウド、ロベルト・カルロス、ベッカムだった。
パスが回せない場合には、トミーやロビーニョがドリブルで打開する場面もみられた。

冴えなかった以前と比べて大きく違うのは、役割分担の徹底と運動量、そして選手間の連携だった。
1人がボールを持てば、布陣全体が連動する。
強かった昔のマドリーには、よく見られたシーンだった。

難を言えば、ベッカムがシシーニョの動きに付いていけていないところだろうか。
また、トラップが不得手でパスを受けてからボールを離すまでが遅いベッカムは、リズムを滞らせていた。
やはり、ベッカムにはショートパスを回すスペインスタイルのサッカーは合わないように見えた。

逆に、パスを受けてからボールを離すまでが異常に速いのがジダンであった。
体力もスピードもなく、相方・ロビーニョに迷惑をかけることもあったが、この部分の「速さ」でカバーし、リズムを保っているように見えた。

クロス一本、ロナウド頼みの単調なサッカーから、ポゼッション高めのパスサッカーへと蘇生したマドリーは、前半だけで3点を奪った。
グティの飛び込み、久々のロベカル-ジダンライン、珍しいロナウドのヘディングと、そのどれもが貴重なシーンだった。

後半、マドリーはトミーに替えてパブロ・ガルシアを投入した。これは、妥当な交替であるように思えた。
なぜなら、トミーはあの広大なスペースを一人で守り、さらに攻撃の起点となるパスを出していた。トミーは攻守の切替役を立派にこなし、それはそのままマドリー全体の攻守のバランスを保っていたが、それは余りに過大な負担に思えたからだ。
いくらトミーのフィジカルが強いとはいえ、最後までは持たなかったであろう。
そして兄貴(パブロ・ガルシア)も、前半のトミーの役割を見事にこなしているように見えた。

この試合は、結局4点を奪ったマドリーが勝利した。
個人的に、4つのゴールの中で一番印象に残ったのは、ジダンの4点目だった。
シシーニョが右サイドの突破から、中央のジダンにグラウンダーのボールを送る。
ジダンはそれを右足で軽く浮かせ、左足で浮き球をミドルレンジから蹴りこんだ。
アイデアとボールコントロール、ボディバランスと、ジダンの良さが凝縮されたゴールであるように思えた。

蘇りつつあるマドリーにあえてクレームをつけるとしたら、トミーと兄貴の負担が過大となってしまうところであろうか。
ウッドゲイト、メヒアのラインは比較的安定していたし、彼らと中盤の底との連携は悪くなかったが、このままでは、トミーや兄貴の個人技に頼りきりとなり、磐石とはいえない。
このままでは、デル・ボスケ時代のマケレレと同じで、あの頃の宿題は残されたままとなっているのだ。
マドリーが再び強くなるためには、個人の力に頼るサッカーを止めにしなくてはならないと思われる。
難しいことではあるが、遅くとも着実な歩みを期待している。
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遅れ馳せながら、ビジャレアル戦につき思うところを書きたいと思います。

マドリーは、4-1-4-1という変則的な布陣をひいたが、これは、中盤の底に守備的素養の高いピボーテであるエルゲラを置き、左にグティ、右にロビーニョ、前方左にジダン、中央にバティスタ、トップにロナウドをおくという、やや左に寄った歪なものであった。
しかし、この配置は各選手の特質を引き出すには最良の選択がなされているうえ、空いた右のスペースを埋めるべく、前線の選手はポジションチェンジをするため、もともと流動的であったマドリーのシステムにも馴染みやすい、理に適ったものであるように思えた。

実際、マドリーは、布陣をコンパクトに保ち、スペースを占有し、ボールを追っていた。
横一列に並んだロビーニョ、バティスタ、ジダンが左右に伸縮しながらプレスをかける様は、良い意味で驚愕であった。

対するビジャレアルも、持ち前の運動量と華麗なパスワークにより、緊張感のあるサッカーを展開していた。
ピッチの中程で、黄色(ビジャレアル)と白(マドリー)がまるでパズルの様に組み上がり、均衡を保つ様は、上位チーム同士の対決にふさわしいものであった。
中央で白熱した競ぎ合いが続いたため、両者共に、中央からの攻撃が主体となった。
ビジャレアルは、リケルメ、フォルラン、ホセ・マリを中心にマドリーゴールを脅かした。リケルメは、緩急をつけたパス出しで、狭いスペースに次々とパスを通した。
スピードではなく敵味方の全ての動きや配置を瞬時に理解し、タイミングで相手の虚を尽くリケルメは、恐ろしくもあり、エキサイティングでもあった。彼の底知れぬ実力とセンスが感じられた。

必要に応じて、前後左右に動くソリンもまた、ビジャレアルの攻撃を単調なものにしないため一役買っていた。

対するマドリーは、グティが攻守のバランスを取りながら攻撃を組み立てることにより、前線のジダン、バティスタが生き生きと躍動していた。
グティが選手の間を縫うようにして出すパスは久々に感じたスペクタクルだった。

また、エルゲラがウッドゲートと巧みに連携をとることにより、バックラインも安定していた。

ウッドゲートは、後半運動量の落ちた中盤がビジャレアルをとらえきれなくなっても、持ち前の読みの良さで何度もピンチを救っていた。

試合は結局スコアレスドローに終わったが、物足りなさは微塵も感じられないほどの好ゲームであった。
マドリーは、この新布陣を採用することにより、間延びした布陣、攻撃の組み立て、中央の選手の渋滞を改善しつつあるように見えた。
特に、グティのパスセンスとバティスタの超人ぶりを引き出せたことは、チームの今後にとって、とても大きいだろう。

これからの巻き返しに期待したい。


コメントをくださった皆様。
返信が遅くなってごめんなさい。
後程させていただきますね。
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この記事では、先日のリヨン戦の中での思うところある個々プレーについて、細かく書きたいと思います。

○ 前半4分

・ 左からボールを持って軽くドリブルしたジダンが、右前方のベッカムへサイドチェンジ。
ベッカムは左前方のロビーニョにクロスをあげるが、つながらず、ゴールに結びつかず。

布陣が後退していたため、ジダンはフォールに近づくためには自ら持ち込むくらいしかプレーの選択肢がなかった。
しかし、右前方にポジションをとるベッカムを発見し、珍しく長いボールで攻撃を展開。

この一連のパス回しは長く、鈍牛のようであった。
もちろん、このプレー選択は正解だと思うし、あの時のベッカムのポジショニングはよかったと思うが、私が観たいサッカーとは程遠かった。
長いパスは、ボールを当へ飛ばす分それだけ勢いがついているため、きちんとトラップしてボールを収めなくてはならない。
そうすると、ショートパスを回す時よりもパス出しまでに時間がかかり、必然的に攻撃のリズムは遅くなる。
大展開に、遅いリズム。
個人的に一番嫌いななサッカーだ。

○ 前半13分

・ 左からのジダンのロングスルーパスに反応したロビーニョが俊足で抜け出すが、クリス、クーペと団子状態になり、クリス-クーペのリヨン連合軍の勝ち。
ロビーニョ、ゴールならず。

これは、パスの速さ、質、長さ共によいタイミングだと思った。
これが、ジズー本来の持ち味だ。
彼にしか見えない軌跡にパスを通した。
それに反応したロビーニョもよかった。
ただ、相手がクリス、クーペという、非常に優秀なDF,GKだったことが、不運だった。

○ 前半16分

・ 左からドリブルで上がったジダンが右前方にいたグティに短めのパスを送る。
グティはシュートまで決めるが、クーペに阻まれる。

これも、ジズーの良さが垣間見れたプレーだった。決してすばらしいとはいえないが、輝きを失っている今では、光って見える。
しかし、ジズーの動きや意図をを理解しているグティの方がすばらしい。

○ 何分か忘れた。

・ 左サイドに張っていたマルダが内に絞ってきた。危険を察知したベッカムは、ファウルで止める。イエローカード。
これはこうするしかなかったと思った。
イエローはもらったが、おかげで危険を除去できたため、よいプレーだと思った。
ベッカムはポジショニングや寄せなど、ボールを持たないプレーは上手いと思う。

○ 前半41分

・ PA左前で得たFKをベッカムが右方向へ蹴り、グティが頭で合わせて先制。

グティのヘディングゴールは、めずらしくないですか?
この後、髪が乱れるのも気にせず皆と喜びを分かち合うグティの姿に、彼の選手としての成長振りが見られたような気がした。
昔より苦労が刻まれたその顔は、華やかさは落ちても、以前よりずっとカッコいいと思う。

○ ゴール後

・ グティは、削ってきたチアゴに対し手を上げる。ちょっとした乱闘となる。

ベッカムはなぜか、無実のレベイエールを取り押さえていた。
レ・ブルーの若者を、あんまり手荒に扱わないでください。
ジズーはマドリーで唯一フランス語が出来るくせに、騒ぎの輪から一番遠いところにいた。
後から輪に近づいて、誰かの頭をなでていたが、もう、遅かった。
結局止めたのは、ロベカルや兄貴辺りだった。

後半は、とくになし。

いいところはほとんどありませんでしたが、強いてあげるなら、とにかく前線での展開が悪いです。
もともとウインガーがいないので、サイドアタックには期待できません。
それに加えてリヨンとの中盤の力の差がありすぎるたので、中盤で勝負をすることも出来ませんでした。
あのような時は、前半13分のように、長いボールで繋ぐか、ジダンやグティのひらめきと、ロナウドロビーニョの才能の結晶である、スルーパスからDFの裏への抜け出しを狙うしかないように思いました。

明日のソシエダ戦は、不本意ながらもこれらカウンター的方法でゴールを狙い、しのいで欲しいです。

以上、好き勝手なことばかり書いてスイマセンでした。
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☆ レアル・マドリッド VS オリンピック・リヨン   1-1

前41分:グティ(MF・スペイン代表、レアル・マドリッド)
後27分:カリュー(FW・ノルウェー代表、オリンピック・リヨン)

スタメン

マドリー

GK:カシーリャス(スペイン代表)
DF:ディオゴ(ウルグアイ代表)
パボン(スペイン代表)
エルゲラ(スペイン代表)
ロベルト・カルロス(ブラジル代表)
MF:セルヒオ・ラモス(スペイン代表)
パブロ・ガルシア(ウルグアイ代表)
ベッカム(イングランド代表)
→サルガド(スペイン代表)(後34分)
グティ(スペイン代表)
ジダン(フランス代表)
→バティスタ(ブラジル代表)(後30分)
FW:ロビーニョ(ブラジル代表)

4-2-3-1 

リヨン

GK:クーペ(フランス代表)
DF:レベイエール(フランス代表)
クリス(ブラジル代表)
カサパ(ブラジル代表)
モンソロー(フランス代表(多分))
→フレッヂ(ブラジル代表)(後23分)
MF:ディアッラ(マリ代表)
チアゴ(ポルトガル代表)
ジュニーニョ・ベルナンプガーノ(ブラジル代表)
→クレルク(フランス代表)(後47分)
FW:シドニー・ゴブ(フランス代表)
→ヴィルトール(フランス代表)(後23分)
マルーダ(フランス代表)
カリュー(ノルウェー代表)

4-3-3

マドリーは、中盤の底にセルヒオ・ラモスとパブロ・ガルシアを採用。
2人は似たような特徴を持つため、相互に補完することはなかった。
通常、ピボーテに要求されるのは、ボール奪取と、攻撃の起点となる縦パスと思われる。
しかし、彼らは二人ともボール奪取という仕事にかかりきりで、効果的なパスを前線に送ることが出来ていなかった。

これに気が付いたらしきグティは、下がってボールを拾い、前線に供給するが、絶不調のジダンは、ボールを上手く扱えなかった。
グティが下がって攻撃を組み立てにかかった事により、ポジションの歪みが生じ、ただでさえ弱っているマドリーがもはやチームとして機能しなくなっていた。

すなわち、2列目のグティが下がることにより、布陣は全体にゴールから遠くなる。
そして、グティの前にいるジダンは、ゴールに辿りつくまでに、より長い距離を走らなくてはならなくなる。ジダンには、もはや相手を技術で抜く気力は残っておらず、マークしていたレ・ブルーの後輩レベイエールに自信を付けさせるだけだった。
エルゲラは、布陣を前に上げるべく、ラインを押し上たり、攻撃参加する場面が何度か見受けられた。

前線の攻撃の要であるグティが下がったことにより、攻撃の手数が足りないと感じたロベルト・カルロスは、積極的に前線に上がっていた。
しかし、マドリーが中盤でボールを失い、リヨンの攻撃を受けると、空いた左のスペースをエルゲラがカバーしなくてはならず、危険な状態に陥っていた。

つまり、このポジションの歪みは、攻撃の非効率化と、守備の弱体化を招いていたのだ。

それでも、前半をマドリーが1点リードで折り返せたのは、リヨンが本来の力を出さなかったからであろう。
いつもより緩慢なリヨンの攻撃にさえてこずるほど、マドリーは弱っていた。

前半は、マドリーが攻め入る場面が多く見受けられたが、リヨンが体力を温存するかのように無理に攻め入らなかったため、立場が逆転しているように見えた。
受け身であるはずのリヨンの方が余裕が感じられたのだ。

結局前半は、ゴール左からのベッカムのFKからグティが頭で押し込み、マドリーが辛うじて1点を奪い終わった。

ロッカーに引き上げる際に、ゴブはジダンとユニフォームを交換していた。

後半、リヨンは前半よりもややギアを上げてきた。
リヨンはマドリーの弱体化した中盤を狙う。
ターゲットはセルヒオ・ラモス。
激しいプレッシャーにさらされるとパスミスを連発するラモスは、チアゴやマルーダの餌食となった。
倒されて苦痛に顔を歪めるラモスは、移籍当初に描いていた夢や希望が打ち砕かれ苦悩しているようにも見えた。
その姿は、以前のベッカムと重なった。

プレスに弱いベッカムを狙うという戦法は、03-04シーズンのチャンピオンズリーグにおいて、モナコのデシャン監督(当時)が用いたものだった。
マドリーは二たび、少数精鋭で戦うフランスの誇り高きクラブにあしらわれた。
さらに屈辱的な形で。

優位に立ちながらも、リヨンは相変わらず鋭く攻め入ることのなかった。
攻めてくることのない相手に翻弄されるマドリー。
これ以上の屈辱はなかった。

リヨンが牙を剥いたのは、ゴブに替えてヴィルトールを投入した時だった。
ヴィルトールは、鮮やかに左サイドをえぐってきた(ヴィルトールは、左に入り、マルーダはやや内に絞っていた)。
そして後半27分。
この頼れるベテランの突破からゴール前のカリューにパスが出されると、カリューはまとわり付くロベルト・カルロスを反転してかわし、ヒールで彼の股を抜いてゴールに流し込んだ。
美しいゴールだった。

ゲームはそのまま引き分けに終わり、マドリーはクラシコの傷を癒すことは出来なかった。
マドリーの出来の悪さに合わせたかのように、リヨンは力を押さえていたように見えたため、引き分けで済んだが、もしも真剣勝負で臨まれていたら、致命傷を負っていただろう。
やはり、マドリーにはフロントを含めた改革が必要なようである。




復帰が遅れて申し訳ありません。
これからもよろしくお願いします。
個々のプレーについては、後程別記事に掲載します。
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☆ ベティス VS レアル・マドリッド 0-2

前30分:ロビーニョ(FW・ブラジル代表、レアル・マドリッド)
後32分:メヒア(DF・スペイン、レアル・マドリッド)

実はこの試合、寝坊して後半しか見られませんでした。
いい加減ですよねぇ・・。ほんとすいません・・。
ただ、試合には勝ったものの、内容はベティスの方が上回っているように見えました。

スタメンは昨日の通り。

マドリーは、頼みの右サイドはシスコ(MF・スペイン)や貴公子エドゥ(MF・ブラジル)(後半は右にイスラエル(MF・スペイン)が入り、エドゥが左に入ったらしい。)に押し込まれ、なかなか攻め上がることが出来ませんでした。
ディオゴはよく頑張っていたとは思いますが、ベティスの左サイドの方が切れ味が鋭かったように見えました。

ただ、ベティスは攻め上がった後、DFを崩してフィニッシュに持っていく過程がうまく行かず、ゴールが遠かったように見えました。

ビルドアップ(展開)は良くても前線がパスに追い付けなかったり、パスの出し手の意図を把握出来ずにチャンスを逃しているように見えました。
中盤のプレスやパス回しがすばらしかっただけに、もったいなく思えました。
ただ、これを克服すれば恐ろしいチームになるのではないかと思いました。

マドリーも中盤のプレスは効いていて、ベティスとは中盤での競ぎ合いが続いていましたが、先日のデポル戦の反省からか、布陣をコンパクトにしすぎていたため、前線への展開があまり出来ませんでした。

パブロ・ガルシア、セルヒオ・ラモスのコンビは、守備に関しては良かったものの、創造性がいまいちで、その辺りをグティにお願いしたかったのでしょうが、なかなかグティまでボールが回りませんでした。
このコンビの守備が安定していたのは、ディオゴのフォローが大きかったように思います。
ただ、おかげで、マドリーは右サイドの攻撃が上手く展開できなかったように見えたので、皮肉なものですね。

メヒアの2点目は、FKを起点としたものでしたが、メヒアがグティのロビング(浮き球)ボールを頭で合わせました。
メヒアは頭でボールにカーブをかけていました。
この時のグティとメヒアの息の合ったパス交換や一連の動きが美しかったです。
メヒアはトラップが上手でした。

運良く勝てましたが、それほど落胆する出来でもなかったと思います。
ただ、11/2(火)のチャンピオンズリーグのローゼンボリ戦はこの状態でアウェーでなので、同様に厳しい戦いを強いられそうです。
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大変遅くなり、申しわけありません。
今回は、少し選手に対して辛口に書いていますので、衝撃を受けたくない方は読まないで頂きたいと思います。
勝手ながら、よろしくお願いいたします。

スタメン

デポルティボ・ラコルーニャ

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GK:モリーナ(元スペイン代表)
DF:マヌエル・パブロ(元スペイン代表)
コロッチーニ(アルゼンチン代表)
ファンマ(スペイン)
カプテビラ(スペイン代表)
MF:ドゥーシェル(アルゼンチン代表)
スカローニ(アルゼンチン代表)
デ・グズマン(カナダ代表)
バレロン(スペイン代表)
ムニティス(元スペイン代表)
FW:ディエゴ・トリスタン(元スペイン代表)





絵的センスゼロ…。



マドリーは先日の通り。

マドリーは開始早々左サイドのムニティスを中心としたデポルの攻撃に脅かされる。
マドリーは慣れない配置もあって、サイドから中央にかけて自由に動くムニティスをとらえられない。

対するマドリーは、中盤の住み分けの不徹底から、中央からの攻撃が組み立てられずにいた。
この辺りにつき、ここぞとばかりにエルゲラを責める専門家やファンがたくさんいたが、それは正しくないように思われた。
ベッカムが中央に絞り込みすぎて右サイドが空いてしまうことにより、エルゲラの守備の負担は増大していたからだ。
今まで最終ラインで仕事をしていたエルゲラが、たいした練習もなくいきなりピボーテに入れられることが、どれだけ「ありえない」ことか。

そんな不慣れなエルゲラがピボーテであるにもかかわらず、ベッカムの様にポジションを大幅に崩すのは、チームを混乱に招く一つの要因に思えた。
こういうポジションの調整が巧いのがフィーゴやソラーリだった。

また、そのエルゲラの後方に控えるのは、これまたにわか仕込みなラモス-ウッドゲートのコンビだ。
エルゲラは、ウッドゲートのDFにたびたびフォローを入れている場面が見受けられた。
そのため、前半のエルゲラは、後方のスペースを埋める作業に忙殺されていた。

サッカーは11人でやるものであり、チームが機能しない責任をを1人の選手に押しつけることは失当だ。
今回マドリーが機能しなかった原因は、中盤の底から前線までのポジショニング(主に選手間の距離のとり方)が上手く行かなかった事であるように思えた。
そして、この選手間の距離が適切だったのがデポルだった。

デポルは、素早いチェックから、攻撃を展開する最終ラインから、ピボーテ、サイドへとまるで孔雀が羽を広げる様を思わせるような美しいフォルムでパスを繋いでゆく。
デポルはとにかく、前線のポジショニングが的確だった。
カプテビラが左から中央へ絞れば、ムニティスはサイド、ディエゴ・トリスタンは少し右へと、あらゆる場面を想定した配置がなされていた。
そして、これらの選手を導いていたのがバレロンだった。

バレロンは前でパスを出し、下がり目の位置でボールをキープして溜めを作りながら、攻撃を展開していた。
また、バレロン、デ・グスマン、トリスタンが流動的にポジションを変化することにより、マドリー
デポルがが機能していたのは、彼らが体力勝負で駆けずり回っていたからではない。
デポルの選手は読みと試合感の良さで、無駄なく的確にマドリーを捕らえていたのだ。
これは連携の成熟の効果に思われた。
昨季デポルは、新しい「血」すなわち補強を行なわなかったことが不調の原因と言われていたが、今季は、大型補強をあまり行なわなかった事が功を奏しているように見えた。

マドリーは役割分担がはっきりしないため、対応が一歩遅れがちで守備が荒くなっていた。
マドリーの守備は、デポルの選手を倒すことが多かった。

後半、マドリーは、ベッカムに替えてバルボア、パブロ・ガルシアに替えてソルダートと二人のカンテラーノ(下部組織の選手)を投入。
結局試合は3-1で敗れはしたが、この2人のプレーは、未来を感じさせるものだった。
この交替により、エルゲラが最終ライン、セルヒオ・ラモスがピボーテに入る。
バルボアは右サイドに入り、中盤は菱形になった。

バルボアは、思い切りの良い攻め上がりで右サイドを切り崩した。
残念ながら、ゴールにつながらなかったが、改めてサイド攻撃の重要性を思い知らされるプレー振りだった。
ソルダードも、的確なポジション取りで、ゴールに対する嗅覚の良さを見せていた。
この調子で試合に出続ければ、磨かれる可能性を秘めた二人だった。

今回の試合は負けてしまったが、それほど気に病む必要は無いように思えた。
連携が成熟していない選手ばかりがスタメンに名を連ねれば、このような結果になるのは致し方ないように思えた。
しかも、相手は連携の背熟されたデポルだ。勝つほうが難しいように思えた。
しかし、このような「意義ある敗戦」を乗り越えれば、ターンオーバーが可能となり、誰が出ても一定のクオリティの保てる、本当の強さをもったチームとなれるだろう。
今日のベティスとの試合も期待している。
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☆ レアル・マドリッド VS バレンシア   1-2

前22分:バラハ(MF・スペイン代表、バレンシア)
前37分:ラウール(FW・スペイン代表、レアル・マドリッド)
前39分:ビジャ[PK](FW・バレンシア)

スタメンは昨日のとおりですが、パブロ・ガルシア-グティのドプレピボーテでした。

私事で恐縮ですが、この試合は、作業の片手間に見ていたので、今はあまり詳細に渡っては書くことが出来ず申し訳ありません。
なので、見ていて思ったことを少し書きたいと思います。

マドリーは、連携が成熟されつつあるような、スピーディでリズムの良いサッカーをしているように見えました。
特に、パブロ・ガルシアは、ぎこちないながらも、パスのセンスは日に日に上がり、タイトなスペースによくパスを通していました。
サルガドの代役・ディオゴも、相変わらず攻守にわたりチームに貢献していました。

しかし、バレンシアは、持ち前の堅い守備守備に加え、単なるカウンターでは終わらない変化に富んだ速攻を見せるため、攻守にわたりマドリーは悩まされているように見えました。

バレンシアは、マドリーが攻撃から守備に転じる隙を巧みに突いてきているようにみえました。

バレンシアの得点は、FKからバラハが直接決めたもの、そしてPKと、いずれも流れの中での得点ではありませんでしたが、マドリーの守備への切り替えが遅れたことに依るもののように思えました。

しかし、負けたとはいえ、あのパスワークやボールに食らい付く姿勢は好印象で、見応えのあるものでした。

この敗戦に自信を失う事無く、このまま進んで欲しいと思います。

バレンシアは、一昨季のような強さが甦ってきているように思えました。
特にアイマールの動きやパスセンスは、以前にも増して恐ろしいです。
個性と組織のバランスの良さが魅力のバレンシアは、個の際立ちにより、更なる進化の予感が感じられました。
ペケルマン(アルゼンチン代表監督)も、もう少しアイマールを使ってみて欲しいですね。

昨季低迷していたバレンシアの復活は、リーガを盛り上げる上でとても喜ばしいことです。
これからも、好ゲームを期待したいですね。
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チャンピオンズリーグ グループリーグ 第3節
◇ グループ F

☆ レアル・マドリッド VS ローゼンボリ 4-1
前40分:ストランド(MF・ローゼンボリ)
後3分:ウッドゲート(DF・イングランド代表、レアル・マドリッド)
後7分:ラウール(FW・スペイン代表、レアル・マドリッド)
後23分:エルゲラ(DF・スペイン代表、レアル・マドリッド)
後37分:ベッカム(MF・イングランド代表、レアル・マドリッド)


GK:カシーリャス(スペイン代表)
DF:ディオゴ(ウルグアイ代表)  New!
ウッドゲート(イングランド代表)
→ メヒア(スペイン)
エルゲラ(スペイン代表)
ロベルト・カルロス(ブラジル代表)
MF:パブロ・ガルシア(ウルグアイ代表)
ベッカム(イングランド代表)
ジダン(フランス代表)
→ グラベセン(デンマーク代表)
バティスタ(ブラジル代表)
→ グティ(スペイン代表)
FW:ロビーニョ(ブラジル代表)
ラウール(スペイン代表)

4-4-2 中盤菱形

メンバー紹介では菱形と表記されていたが、実質的には、ベッカムはやや下がり目で、パブロ・ガルシアとのドプレピボーテであるように見えた。

マドリーは、序盤からポゼッション高く、ローゼンボリへ攻め入る。

パブロ・ガルシアは器用に回収したボールを前方のジダン、もしくは隣のベッカムに送る。
ベッカムは、レジスタ(中盤の底で攻撃を組み立てる)のような役割を担っているように見えたが、ショートパスが得意でないため、ロングボールによる緩い展開が多かった。

サルガドに替わって入ったディオゴは、下がり気味のベッカムとの距離を一定に保とうと思ったのか、序盤は思い切りの良い攻撃参加は見られなかった。
そのため、この時間のマドリーの攻撃は、左サイド、もしくは中央が主体となっていた。

対するローゼンボリは布陣をコンパクトに保ち、中盤でのプレスを効かせて、マドリーの攻撃の芽をよく摘んでいた。
彼らのクリーンな守備が、緊張感のある試合を、より面白くしていた。

ローゼンボリは、布陣を徐々に下げ、マドリーを自陣におびき寄せた。
マドリーは、最終ラインのエルゲラがハーフウェーラインに届くほど布陣を押し上げてきた。
するとローゼンボリは、空いたスペース目がけて一気にカウンターを仕掛けてきた。
自陣からゴール前まで、わずか3本ほどの縦パスで駆け抜けていった。

試合に馴染みはじめたディオゴは、サイドを駆け上がるが、パスもフォローもなく孤立していた。
右サイドのベッカムは、この日右のセンターバックに入ったウッドゲートを気遣いながらプレーをしていたことと、ローゼンボリのプレスにさらされた事により前に出られないように見えた。

左サイドのジダンはそれに気付いたのか、両サイドを行ったり来たりしながらディオゴのフォローに回っていた。
この日のジダンは、ポジショニングに冴えを見せていた。

ディオゴがマドリーの歯車の一端として乗り始めたその時、マドリーに激震が来た。
右サイドのスペースをドリブルで突かれ、ラストパスを供給され、先制を許した。

しかしマドリーは、平常心を保ったまま、前半を終えた。

後半、ミスターは、足を痛めたらしきバティスタに替え、グティを投入。
おそらくアクシデントだったのだと思われたが、この交替がゲームを動かした。
この日のバティスタは、トップ下に配置されていたが、ボールが右サイドやジダンに集められたことや、厚い守備の壁により、前線にボールが回ってこなかったこともあり、自らの役割を把握出来ていないように見えた。
プレスをかけることも、後ろからの飛び出しも、他の誰か担っていたため、アピールできたのはミドルレンジからのシュートくらいで、彼は才能を持て余しているように見えた。

グティは、ジダンとポジションチェンジをしながら器用に縦パスを通していた。
前半、マドリーに足りなかったものだった。
縦にパスが通るようになると、ロビーニョがドリブルで切り込む場面も見られるようになった。

相手のプレスが緩んだ事もあり、マドリーは後半で4点をもぎ取ることが出来た。

注目すべきは、ラウールの2点目。
右サイドから得意のフェイントで相手をかわしたロビーニョは、内側に切れ込み、右前方のラウールにパス。
ラウールは強めのパスを片足でコントロールして角度のないところから左隅に蹴りこんだ。
ラウールが蘇ってきたように思えた。

「らしい」ゴールをきめたのはラウールだけではなかった。
ベッカムのコーナーキックからヘディングで決めたエルゲラもそうだった。
テレビではなかなか映らないが、日本で生で観戦したときのエルゲラのマークの外し方は職人業だった。
スピード、半円を描くその動き、タイミングの全てが優れているのだ。
おそらく今日のゴールも、そのような職人業の賜物だったのであろう。

今日の試合は、双方共に持味を出せた好ゲームであった。
マドリーは、連携の熟成により、問題点が解決されつつあるように思えた。

今朝の勝利に、王者復活の兆しが見えたような気がした。
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立ち上がり、マドリーはジダンに指揮を委ねる。
ジダンは左のロベルト・カルロスを使い、攻撃を展開する。
プレスの効いたアトレティコは、マドリーを自由にさせなかった。

しかしマドリーもパブロ・ガルシアのボール奪取を周りの選手が的確にフォローし、攻撃に繋げる。
ジダンとベッカムはポジションチェンジを繰り返し、バティスタ、ロナウドは下がってボールをもらいにきていた。

両者はコンパクトなスペースで程よい緊張感の中で試合を展開した。

この好ゲームを壊したのは主審がアントニオ・ロペス(DF・スペイン代表、アトレティコ・マドリッド)に対して出したレッドカードだった。

ベッカム、ジダン、ラウールスルーのロナウドと、リズム良くパスをつなぎ、ロナウドがオフサイドを見計らって飛び出したラウールにパスを出した。
その時にラウールを倒したのがアントニオ・ロペスだった。

このPKをロナウドが決め、マドリーが先制した。

左サイドバックを失い、10人になったアトレティコは、左サイドのペトロフ(MF・ブルガリア代表)が左のカバーに入ったことと、カードを恐れてかプレスが緩くなったことにより、マドリーが主導権を握った。

マドリーは、中盤の底のパブロ・ガルシアが左右にボールを振り分け、リズムを作っていた。

優位に立ったマドリーは、機会をうかがうようにゆっくりボールをまわすようになった。
緩いパスに蜂のごとく鋭い反応をみせるアトレティコは、インターセプトから長いボールで、フェルナンド・トーレス(FW・スペイン代表)、ケズマン(FW・セルビア・モンテネグロ代表)の速さを生かした速攻を仕掛けてきた。

数的不利となったアトレティコの攻撃を支えたのはリュクサン(MF・フランス)のボール奪取だった。

後半、ジダンと交替したグティのスルーパスから、ロナウドが追加点をあげたマドリーは、ますます緩い展開となった。
ボールをもった選手に対するフォローや、パスコースを作る動きは、以前に比べて改善されたものの、それらは相変わらずスローペースで進んでいた。

アトレティコは、それでもマドリーを追い回し、隙を見つけてはサイドに侵入していた。
アトレティコに足りなかったものはフィニッシュの精度のように思えた。

終盤、マドリーが無理に攻めずに守りを固め始めても、アトレティコは果敢に挑んでいた。
しかし、攻め込まれるのを恐れたのか、それとも献身的なプレスに体力を消耗したのが、マドリー守備陣を散らすようなパスや動きが出来ないように見えた。
頼みのペトロフも疲弊していたが、最後までゴールにむかう姿勢を見せた。

結局、マドリーはロスタイムにさらに1点追加し、0-3で勝利した。

マドリーは守備に関しては飛躍的な進歩を遂げた。
ボールを奪い、フォローに入るといった一連の動作が確立されていた。
しかし、それは未だパブロ・ガルシアやエルゲラ、セルヒオ・ラモスの1対1の強さに頼ったものに見えた。
攻撃に関しては、連携は改善されたものの、相手を崩すには至っていなかった。
こちらも更なる熟成が必要であろう。

明後日のチャンピオンズリーグ、対ローゼンボリ戦は、サルガド、ロナウドを負傷で欠くようである。
これまでマドリーを牽引してきた二人を欠いた時こそが、変わりつつあるマドリーの真価が問われるのであろう。
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