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カテゴリ:試合観戦記( 57 )

☆ ウクライナ×フランス   0-2

後8分:メネズ(FW・フランス、パリ・サンジェルマン)
後11分:キャバイェ(MF・フランス、ニューキャッスル)

得点シーン以外はそれほど見所の無い試合だった。
この日のシステムは4-2-3-1で、DFラインは左サイドバックをエブラ(DF・マンチェスター・ユナイテッド)に替えてクリシー(DF・マンチェスター・シティ)以外の変更はなく、中盤の底にキャバイェ、アルー・ディアラ(MF・オリンピック・マルセイユ)、2列目に右からメネズ、ナスリ(MF・マンチェスター・シティ)、リベリ(MF・バイエルン・ミュンヘン)、1トップにベンゼマ(FW・レアル・マドリッド)という布陣だったが、リベリ、メネズの攻め上がりの甲斐なく、前半はゴールを得られなかった。課題の守備については、アルー・ディアラが相手の攻撃の芽をよく摘み、両サイドのクリシー、ドビュッシーもケアに回っていたため、従前に比して安定していたように見えた。

攻撃については、パスが繋がらない、簡単なシュートを外すなど、未だ連携の悪さを見せた。その要因は、ベンゼマの不調に思われた。ベンゼマはメネズ、キャバイェのゴールをアシストしたため、データ上は役目を果たしたように見えるが、それ以外の時間帯は、ナスリ、リベリ、メネズから出るパスを受けられるポジショニングが出来ず、また自らのパスにも迷いがあるように見受けられた。ベンゼマは、とことんハートが弱いのだろうか。まるで相手DFにカットされるのを恐れるが如く、パス出しが慎重になり、それが前線の停滞を生んだように見えた。
前線の流動性を得るためには、ベンゼマのゲームメークが必要になる。テストマッチでは、トップ下のナスリとスペースを分け合いながら華麗にパスを交換し合う姿に安堵していたが、今のベンゼマはそうも行かないようだ。思い切ってベンゼマをトップ下にする、もしくは覚悟を決めてベンゼマを外し、トップ下のナスリを維持し、ジルー(FW・モンペリエ)をトップに持ってくるという方法もある。
今やチームの顔となったベンゼマを外す事は考えにくいので、スウェーデン戦ではベンゼマの覚醒に期待したい。

途中交代で入ったマルタン(MF・ソショー)、エムビラ(MF・スタッドドレンヌ)ジルー、については、マルタンは出来ればキャバイェと併用して欲しかった。彼らは似た素養を持つ選手であるが、スペインのチャビ(MF・バルセロナ)、シャビ・アロンソ(MF・レアル・マドリッド)とタイプは違えど、相乗効果を生む組み合わせではないかと思っている。
またエムビラについては、この試合のアルー・ディアラの貢献度を考えると、彼からスタメンを奪うに等しいとは言いがたい。エムビラは元々守備専門のピボーテではない上に、ここ1年ほどのレブルーの試合では、それほどの成果を上げていないからだ。
ジルーについては、リベリ、ドビュッシーのラストパスを受ける機会もあったが、それほど見せ場を作る事は出来なかった。しかし、親善試合でのリベリやドビュッシーとの相性の良さを鑑みると、もう少し出場時間が長ければ、結果を出す事も可能であろう。
グループリーグ突破のかかったスウェーデン戦では、後が無いため、勝ちにこだわる試合でも認容する。しかしながら、ベンゼマの覚醒による、華麗な前線のパスワークが見られる事はわずかに期待したい。
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☆フランス×イングランド 1-1

前30分:レスコット(DF・イングランド、マンチェスター・シティ)
前39分:ナスリ(MF・フランス、マンチェスター・シティ)

重すぎる期待を背負い、ブラン体制の本選初陣は、かなりシリアスなものとなった。初めてに等しい大舞台で若い選手たちの足は、ぬかるみにでもはまったかのように動かなかった。

足りなかったものはたくさんある。右サイドバックのドビュッシー(DF・リール・メトロポール)のクロスに反応できるタイプの選手がいない、キャバイェ(MF・ニューキャッスル)のパスは、ラインの押し上げのない間延びした中盤を空しく通り抜ける。今回のイングランドのように、苦しいくらいに守りを固めてくる相手には、4-3-3ではなく、4-2-3-1で臨むべきであったのではないかと思われる。
この試合では、どこかのタイミングでシステムを変更する方が無難であっただろう。4-2-3-1にすることにより、ドビュッシーのクロスに反応できるトップが出来、トップ下の選手が中盤を埋めることにより、比較的コンパクトな布陣をキープできただろう。ブランが4-3-3を選択した理由は理解する。おそらく、頼りないDFを補完すべく、アンカーを置きたかったのだろう。しかし、ほとんど攻めてこないイングランドに対しては、それはあまり意味をなさなかったように思われる。具体的には、中盤のピボーテのマルーダ(MF・チェルシー)を外し、ベンゼマ(FW・レアル・マドリッド)をトップ下に下げ、ジルー(FW・モンペリエ)を1トップに据えるのが妥当と思われる。
しかしながら、4-3-3でもやりようはあったと思われる。実際テストマッチでは、守りを固めてくる相手に対し、トリデンテの流動性で崩して成功する例もあった。つまり、敵は内にあったのだろう。本選のプレッシャーに負けたのだ。

次の試合のウクライナはバランスの取れた良いチームと理解している。緒戦で祖国を勝利に導いたシェフチェンコ(FW・ディナモ・キエフ)のケアは必要だが、ゴールを奪うためには4-2-3-1で臨む方が良いように思われる。4-3-3で役割が不明確になったマルーダが余り、攻撃の手数が減る状態は避けたいからだ。4-3-3というのは、例えばスペインやドイツのように強力なアタッカーのいるチームに有効なシステムなのであろう。
開催国、そして英雄の活躍により、追い風を受けるウクライナを相手に、厳しい立場に立たされているフランスであるが、本来の魅力的なサッカーを見せてくれることを期待したい。
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☆ フランス×アメリカ   1−0
後27分:レミ(FW・オリンピック・マルセイユ)

スタメン

GK:ロリス
DF:ドビュッシー(リール・メトロポール)
   ラミ(バレンシア)
   コシェルニー(アーセナル)
   マチュー(バレンシア)
MF:エムビラ(スタットドレンヌ)⇄ ゴナロン(MF・オリンピック・リヨン)
   アルー・ディアラ(パリ・サンジェルマン)
   メネズ(パリ・サンジェルマン)
   リベリ(バイエルン・ミュンヘン)⇄ レミ(FW・オリンピック・マルセイユ)
FW:ガメイロ(パリ・サンジェルマン)⇄ ジルー(FW・モンペリエ)
   ベンゼマ(レアル・マドリード)⇄ マルタン(MF・ソショー)

4-4-2 中盤四角 交替後は4-2-3-1

ほぼベストメンバーがそろっているにもかかわらず、4-4-2という試験的ともとれる布陣で挑んだ試合でしたが、あまり機能しませんでした。サイドアタックやベンゼマがゴールからやや遠い位置からボールを持ちゲームを作るなど、いい形はいくつか見られましたが、きっちり守備を敷いてきたアメリカを、完全に崩すまでには至りませんでした。
後半、メンバーを大幅に入れ替えて、布陣もいつもの4-2-3-1に戻しましたが、こちらもあまり機能はせず。レミがゴールを決めましたが、これはレミの右サイドの自力突破からのゴールという、個人技に頼ったものでした。

4-4-2中盤四角と4-2-3-1をどう使い分けるか。
まず、4-4-2中盤四角は、どちらかというとサイドアタックをかけたいときに選択する布陣と理解していますが、中盤の構成力で負けてしまう相手にはこちらを採用するといいのかもしれません。
その場合、今回のように中盤の底をエムビラ、アルー・ディアラとボールをキープするタイプではない二人を並べるのであれば、トップの二人のいずれかは、ジルーのようなセンタリングに反応出来る選手にすべきだったのでしょう。ベンゼマとガメイロのように、ゴールから少し離れた場所からボールを持ち、攻め上がりたいタイプはいずれか一人でいいということになります。
しかし、中盤の底にアルー・ディアラではなく、ボールをキープしてパスを出せるキャバイェ(MF・ニューキャッスル)やマルタンのようなタイプを置けば、中央から前へボールが出ることが期待出来るため、ベンゼマ、ガメイロを並べても良いのではないでしょうか。
中央から前への連携が成熟すれば、レブルーの前線も華麗なファンタスティックフォー(2トップとと両サイドハーフ)によるフォーメーションが見られるでしょう、おそらく。

一方の4-2-3-1は、ある程度中盤の支配権が得られる相手に使うべきなのかもしれません。
4-2-3-1の場合は中盤の底のボールは、一旦「3」の真ん中(この試合の場合はマルタン)に預けられることが多くなります。この場合はこの真ん中の選手が横の二人と1トップを巧みに操ってくれる、もしくはこのパス出しの選手に周りが合わせられることが必要になります。
この試合では、まずますの連携は見せていましたが、かっちりはまるまでには至りませんでした。

ここまで好き勝手に書いてきましたが、乱暴にまとめてみれば、いずれの布陣もとにかく連携の成熟が必要ということにつきるのかもしれません。
長い目で、暖かく見守りましょう。見守りたいと思います。

個人的にはベンゼマーガメイロの2トップは、中盤の底の構成をボールを保持出来る形に変えて、継続していただきたいと思っております。お願いします。
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☆ アルバニア×フランス 1−2

前11分:ベンゼマ(FW・フランス、レアル・マドリッド)
前18分:エムビラ(MF・フランス、スタッドドレンヌ)
後1分:ボグダニ(FW・アルバニア、チェゼーナ)

この試合では、ブランはバックラインを大幅に変更。右からレベイエール(オリンピック・リヨン)、カブール(トットナム・ホットスパー)、アビダル(バルセロナ)、エブラ(マンチェスター・ユナイテッド)と、サーニャ(アーセナル)とラミ(バレンシア)を外した試験的とも取れるDF陣で臨んだ。中盤の底にはエムビラとアルー・ディアラ(オリンピック・マルセイユ)。2列目は右からマルーダ(チェルシー)、ナスリ(マンチェスター・シティ)、リベリ(バイエルン・ミュンヘン)、トップはベンゼマ。

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マルーダは、自由に動く若者たちのカバーできないスペースを埋める程度の役割がちょうどいい。
彼らの攻撃にほんの少し触れる程度のサポートでよいと思われるのだが、アルー・ディアラ、エムビラが思いのほかアルバニアに凌駕され、中盤を支配できずにいたため、マルーダはサイドを走り回るという思わぬ苦役を強いられた。中盤で囲い込めなかったアルバニア勢が、おぼつかないレブルーのバックラインにそのまま流れ込んだため、何度もピンチを招いた。

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アルバニアは怖いほど狡猾で、レブルーを研究していた。ガタガタのバックラインが、スペースをタイトにするためにラインを押し上げればその裏を突き、怖がって引きこもれば、前線に網を引いてナスリを罠にかけた。アルー・ディアラがボールをキープできず、供給先のナスリも封じられた。

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アルバニアの戦術は一貫していた。布陣を引いてフランスをおびき寄せ、自陣で徹底的につぶす。フランスが疲弊した頃に、裏を突いて速攻でカウンターを仕掛ける。アルバニアに当たり負けしたナスリとアルー・ディアラは、思うようなプレーができていなかった。そのため、フランスの攻め手はもっぱらサイドとなり、右はレベイエール、左はリベリのサイドアタックが頼みの綱だった。

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最前線のベンゼマは、アルバニアの厳しいプレスにさらされることが少なかったため、網にかかる仲間を助けに自由に動いてフォローに回っていた。後半に入ると前線にボールが巡ってくる時間が格段に少なくなったため、身体がキレていたベンゼマの見せ場が少なくなってしまったところは口惜しくもある。

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レブルーの前半の2点は、前線が一瞬機能した時に奪ったゴールであったため、残りの時間は、もろいDFを突かれたところを凌ぐ、という苦しい戦いぶりであった。

攻撃にしろ守備にしろ、不調の原因は中盤の底にあるように思われた。
守備に関しては、相手の攻撃を摘み切れず、攻撃については、相手のフィジカルに当たり負けしてしまった結果、ボールをキープし、前線に送るという作業が効率的になされていなかった。中盤の底のエムビラとアルー・ディアラは、双方共に攻守を半分ずつ担当するピボーテと理解しているが、二人の連携が未だ成熟していないため、そのバランスがあまり良くはなかった。

アルー・ディアラがフォローを要求しているときに前のスペース目掛けて走りこむなど、意図に沿わない動きをするエムビラに、アルー・ディアラはやや苛立ちを覚えているようにみえた。この日のエムビラは単体としては自分の持ち味であるボールの奪取、スペースへのタイミングよい飛び出しをこなし悪くなかったが、アルー・ディアラとセットで考えるとあまり良くはなかった。しかし客観的には、アルー・ディアラがボールをキープできない、当たり負けしてた等、一人で中盤の不出来を背負わされているのかもしれない。

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では、次のルーマニア戦はどうすべきか。
まず、中盤の底の2人の組み合わせと役割を再度検討すべきだろう。バックラインが不慣れな今のレブルーにおいては、中盤の底には、今回のように二人とも攻撃と守備をするのではなく、攻撃と守備を完全分業にし、バックラインの負担を減らすことが必要と思われる。そのためには、アルー・ディアラかエムビラのいずれかを外し、守備的素養の高いマテュイディ(パリ・サンジェルマン)を置くのが妥当であろう。
さらに、バックラインの組み合わせもあわせて検討すべきである。私見では、レベイエール(サーニャでも可)、ラミ、カブール、アビダルの4人が安定すると考える。
前線に関しては、このままでも問題ないと思われるが、右にメネズ(パリ・サンジェルマン)を入れることにより前線をより流動的にすることも有効であろう。
明日のルーマニア戦は、内容の伴った勝利を期待する。
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☆ ウクライナ × フランス 1−4

後8分:Timochtchouk(ウクライナ)
後13分:ガメイロ(FW・フランス、ロリアン)
後42分:マルタン(MF・フランス、ソショー)
後44分:カブール(DF・フランス、トットナム・ホットスパー)
後47分:マルタン(MF・フランス、ソショー)

レブルースタメン
GK:マンダンダ(オリンピック・マルセイユ)
DF:レベイエール(オリンピック・リヨン)
   サコー(パリ・サンジェルマン)
   カブール(トットナム・ホットスパー)
   エブラ(マンチェスター・ユナイテッド)
MF:エムビラ(スタッド・レンヌ)
   マトゥイディ(サンテティエンヌ)
   キャバイェ(リール・メトロポール)
FW:メネズ(ASローマ)
   ガメイロ(ロリアン)
   レミ(オリンピック・マルセイユ)


4-2-1-3で臨んだレブルーは、ラインコントロールが上手くいかない上、前線の3人が前がかりになったため、布陣が間延びして中盤を形成できなかった。ちょうどシステムの「1」に当たるキャバイェを境に前と後ろが分断され、チームとして機能してはいなかった。
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                              キャバイェ

おそらくブランは、キャバイェをコンダクターとすべく、中盤の底の組み合わせをマトゥイディ−エムビラという、比較的守備的な選手を配置したのだろう。しかし、最終ラインのセンターがサコー−カブールという(おそらく)初顔合わせのコンビの押し上げが足らず、中盤の底から前にボールを運ぶのに苦慮していたように見えた。やっとキャバイェまでボールが来ても、今度はキャバイェから前のガメイロ、レミ、メネズまでの距離がまた遠かった。メネズはともかく、ガメイロ、レミは、ゴールにより近い場所を好むように見えるため、なかなかキャバイェの望むエリアまで下がることが出来ずにいた。

また、キャバイェと前線の間には、黄色いウクライナのDF陣が抜け目なくスペースを埋めていたのも、キャバイェを苦しめた原因のひとつだったであろう。リールを欧州の舞台へ導いた若き司令塔も、ナショナルチームではもどかしいプレーに終始していた。
これはシステムを4-2-3-1と前線のサイドの2人を1列下げるか、中盤の底に一人ビルトアップ出来る選手を配置すれば解決するように思われた。キャバイェのより近くに選手を配置することで前と後ろの連携をスムーズに出来きそうに見えたのだ。

この日のスタメンは今まで控えに回っていた選手を中心に構成されていたが、前半の不出来はスタメンの選手の能力を否定することにはならない。この不出来は、彼らの能力が普段のスタメンの選手に劣っているのではなく、各選手の素養に沿った配置がなされていないことと、経験不足が原因と思われるからである。

こうして前半は、両者無得点のまま終えた。

後半、ブランは選手を変えずに、選手への指示だけで前半の不出来を修正しようとしていた。
相変わらずラインコントロールはおぼつかないが、中盤の底のエムビラがキャバイェとの距離を埋めようと奮起していた。またガメイロ、メネズも下がってボールを受けに行くようになっていた。
そのため、レブルーの中盤はワンタッチでボールを速くまわすことで相手の守備を崩すことが出来るようになった。前半は、ボールを選手に近づける受動的なプレーであったため、単調なロングボールの放り込みが繰り返されていたが、後半は選手がボールに積極的に近づき、能動的なプレーが見られた。

後半8分、マークのずれとラインの乱れを突かれ、ウクライナに先制されるも、その5分後にPA内外でボールを受けたガメイロがとっさの判断で足を振りぬき、見事なミドルシュート決めて追いつく。
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                       ガメイロ

その後、ガメイロ、レミ、メネズに換えて、ベンゼマ(FW・レアル・マドリード)、マルーダ(MF・チェルシー)、リベリ(FW・バイエルン・ミュンヘン)が投入されると、スペースを好むベンゼマ、リベリの奔走により、レブルーの前線は活発になり、チャンスも多く生まれた。自由に動くベンゼマ、リベリの足りない箇所を補うようにプレーするマルーダ。この3人の相互補完がゲームを作っていた。

その後、キャバイェ、サコー、マトゥイディに換え、マルタン(MF・ソショー)、アビダル(DF・バルセロナ)、ディアビ(MF・アーセナル)を投入。まだ体力の有り余る交代選手たちが、疲弊したウクライナを散らしていた。
マルタンは彼にしか見えない軌道を見つけ、ウクライナゴールにロングシュートを突き刺すと、コーナーキックからカブールが繊細なヘディングでゴールを奪う。

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                 マルタン

後半ロスタイムにはリベリのキープからベンゼマが持ち込み、DFを2人ほど引き付けてから、「警備」の手薄になった左のマルタンにラストパスをプレゼント、マルタンが冷静にゴールに流し込んだ。

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こうしてレブルーは、1-4でウクライナを下した。
ラインコントロールや中盤と前線のバランスについては、選手起用も含めて検討の余地はあるだろうが、改めて選手層の厚さと個々の能力の高さを思い知らされた試合であったように思う。ファンの贔屓目は大いにあるが。

次のポーランド戦は、ベラルーシ戦、ウクライナ戦の経験からブランがどのような布陣で望むのか、非常に期待できるものになるだろう。
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☆ ウルグアイ × フランス 0-0

メキシコとの対戦を考えると、フランスにとっては勝っておきたい試合でしたが、スコアレスドローに終わりました。

フランスは、これまでの戦いぶりに比べると善戦していましたが、個人技頼みのにわか仕込みなチームであることは否めませんでした。
中盤はそれぞれの『感覚』で構成できるものの、フィニッシュの精度が低い。
肝心のゴール前の動きについてのアイデアや意思疎通が不足しているように思いました。
サイドと中央の使い分けについては、依然に比べれば向上していたので、試合をこなすごとに進化していくことが期待できそうです。

対するウルグアイは、おそらく守りを固めてからのカウンターを狙っていたのでしょうが、レブルーは守備についても個人技が高いので、マンツーマンマークで押さえられていました。
レブルーの攻撃陣を封じるため、リスクを犯して強めに対処していたウルグアイは、残り10分ほどのとこで、イエローカードの累積により、仲間を1人失いました。
しかし、10人になったウルグアイを相手にしても、レブルーはゴールを奪うことができませんでした。

ドメネクは後半に入り、アンリ(FW・バルセロナ)、マルーダ(MF・チェルシー)、ジニャク(FW・トゥールーズ)を投入しましたが、功を奏せず。変えた選手が、アネルカ(FW・チェルシー)、グルキュフ(MF・ジロンダン・ボルドー)、シドニー・ゴブ(FW・オリンピック・リヨン)と、抜ける選手と入る選手がチームに対し補完作用を働かせるような交代ではなかったため、不満が残る内容となりました。

とりあえず、緒戦を落とさなかったことは評価に値すると思いますが、勝てた試合だったのではないかと思うだけに、悔やまれます。

以上、殴り書きですいません。
次回はグループリーグの山場であるメキシコ戦なので、さらに調子を上げてくれることを期待したいです。
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☆ フランス VS スペイン 0-2
前21分:ビジャ(FW・スペイン代表、バレンシア)
前46分:セルヒオ・ラモス(DF・スペイン代表、レアル・マドリッド)



毎度ご無沙汰しております。
久しぶりの更新にも関わらず、本当の『雑』感で失礼いたします。



フランスのホーム、パリはサンドニのスタッドドフランスで行われた試合でしたが、大挙して押し寄せたフランス国民を失望させるような試合になってしまいましたね。
個としても組織としても、スペインに力の差を見せつけられてしまいました。

ラサナ・ディアラ(MF・フランス代表、レアル・マドリッド)とトゥララン(MF・フランス代表、オリンピック・リヨン)の中盤は安定していましたが、中盤から前線へのボールの供給経路が見いだされていないように思われました。
前線にボールが来ない→前線が下がってボールをもらいにいく→ゴールが遠くなる→スペインDF陣に捕まる、という効率の悪い攻撃の繰り返しに見えました。
スペインDF陣にとっては、シュートを打てる距離でボールをキープできないアンリ(FW・フランス代表、バルセロナ)もアネルカ(FW・フランス代表、チェルシー)も「怖く」ないのだろうと思います。

右サイドバックのサーニャ(DF・フランス代表、アーセナル)は、リベリ(MF・フランス代表、バイエルン・ミュンヘン)と共にいい攻撃を見せることもありましたが、たとえいい攻撃でも同じことを繰り返せば、いつか必ず止められます。

前線にボールが供給されなかったのは、トップ下のグルキュフ(MF・フランス代表、ジロンダン・ボルドー)が悪いのではないと思います。アンリとリベリの配置の仕方が悪いのでしょう。
今日の布陣は4−2−3−1で、前線はアネルカの1トップ、2列目に左からアンリ、グルキュフ、
リベリと並べてきました。
解説の方もおっしゃっていましたが、アンリを前に出し、右にグルキュフ、左にリベリとして2人を自由にに動けるようにし、「足で稼ぐ」サッカーをしたほうがまだチャンスはあったかもしれません。
アンリは2列目でボールを運ぶより、前でボールをもらうほうが(多分)好きだと思います。
コンセプトのないチームに、トップ下の司令塔によるエレガントなサッカーをさせようというのがそもそも間違いであるような気がします。
ドメネクの無能さにより、グルキュフに実力がないと思われてしまうのがかわいそうです。

今回の試合も、あいかわらずのノーコンセプトサッカーを見せられ、無念です。
司令塔をおいて、全盛期の残り香を感じさせようとするやり方も、姑息で気に入らないです。
何度も言いますが、グルキュフがかわいそう。

どう立て直すかを、やっつけで考えましたが、コンセプトがないまま中央で勝負するのは厳しいので、
この際今のチームの唯一の長所であるサイド攻撃に特化するのはどうだろうかと思いました。
また、前半冒頭の戦い方は悪くなかったので、前線のプレスはそのまま生かし、走ってゴールまでボールを
持ち運ぶのもよいかと思いました。
立て直しの鍵は、走って稼ぐ、泥臭いスタミナサッカーかもしれませんね。

以上、好き勝手に書いてしまい、申し訳ありません。
次回は、もう少し言い試合が見られることを期待します。
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キックオフから2分も経たないうちに、マドリーにファーストゴールがもたらされた。
右サイドからドリブルで持ち込んだクリスティアーノ・ロナウドが、そのまま低い弾道のシュートを打ったのだ。
しかしながら、1点を追うビジャレアルは、その後も比較的冷静に試合を運ぶ。

ビジャレアルは、左右にボールをふり、マドリーの布陣を崩すことでゴールに近づこうとしていた。対するマドリーは、縦への意識が強く、ドリブルまたはスルーパスを多用し、DFの隙間を縫う。
そのため、ボールの弾道がそれぞれ、ビジャレアルは横に長い三角、マドリーは縦に長い三角を描いていた。
そのボールの弾道は、そのままそれぞれのチームの状態を表しているようにも見えた。

ボールを横に振ることで相手を崩そうとするビジャレアルの攻め上がりは、組織力の強さを感じさせたか、フィニッシュの精度を欠く。
対するマドリーはドリブルやスルーパスなど、個人の技量によるプレーが目立った。それらは主に、クリスティアーノ・ロナウドや、カカによるものであった。あくまで私見であるが、彼らはそれぞれにドリブルとスルーパスを持ち味としているように思われる。しかしながら、彼らのアイデアは、チームメイトには浸透しておらず、彼らそれぞれがゴールへの渇望を糧にプレーをしているようにしか見えなかった。

この試合のマドリーの中盤は、ガゴとグティであった。
それぞれに、攻撃的素養の高いコンビであるが、この試合ではガゴに対し守備的に振舞うよう支持されているように見えた。ガゴは以前に比すると辺りの強さを感じさせたが、守備のスキルに関しては未熟だった。
相手をなぎ倒しては、カードをもらいかねない様相であった。

試合はその後、カカがPKを決め、0-2でマドリーが開幕から4連勝をキープできた。
試合には勝てたものの、チームとしての安定感には乏しかった。

マドリーが、安定した強さを発揮するには、この試合のスコアラーであるクリスティアーノ・ロナウド、そして、カカの意図を周りの選手が汲むのか、または彼ら二人が回りの選手を如何に使いこなす必要があるように見受けられた。
カカはともかく、クリスティアーノ・ロナウドは、周りが彼に合わせることが必要な選手であるように思われるため、効率よくマドリーの組織力を高めるには前者の戦略が有効である様に思われた。
次節以降の動向に期待したい。
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ご無沙汰していてすいません。
みなさま、お元気でしたでしょうか。 私はなんとか元気にやっております。

決して、フロレンティーノ・ペレスが好きなわけではないのですが、なぜかペレスが辞めてから筆が進まなくなっていました。
ペレスがマドリーの会長に復帰したからというわけではないのですが、今シーズンは、3シーズンほどサボってきた分、少しずつでも書いていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。



スタメン

マドリー

GK:カシージャス(スペイン)
DF:アルベロア(スペイン)
   アルビオル(スペイン)
   ガライ(アルゼンチン)
   マルセロ(ブラジル)
MF:ラサナ・ディアラ(フランス)
   シャビ・アロンソ(スペイン)
   カカ(プラジル)
   ラウール(スペイン)
   クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル)
FW:ベンゼマ(フランス)

デポル

GK:アランスビア(スペイン)
DF:ラウレ(スペイン)
   ゼ・カストロ(ポルトガル)
   アルベルト・ロボ(スペイン)
   フェリペ・ルイス(ブラジル)
MF:ジュカ(ブラジル)
   ファン・ロドリゲス(スペイン)
   アルバレス(スペイン)
   グアルダード(メキシコ)
   バレロン(スペイン)
FW:リキ(スペイン)

09-10シーズンの開幕を告げる始球式のキッカーは、ウサイン・ボルト(ジャマイカ)だった。
つい先日、マドリードから遠く東のベルリンにおいて、人類史上最速となったばかりのこのマドリディスタを招く辺り、いかにも成金的マーケティングを好むペレスらしいと感じた。

立ち上がりのマドリーは、シーズンオフの活発な移籍により新しくなったチームらしく、コンビネーションが手探りであった。個々の能力は高いはずであるが、それぞれがどう持ち込めばよいのか分からず、パスの1つ1つに迷いが感じられたように思われた。

対するデポルは、やや引き気味ながらも、マドリーの攻守に合わせて器用に布陣を伸縮。中央のバレロンは、ワンタッチで相変わらずいいボールを出していた。彼の足は、まるでクッションで出来ているかのように、ボールの勢いを吸い込んでいた。
やや引き気味であるため、攻撃に転じる際の手数は少ない。しかしながら、前線の選手の、出たパスへ巧みなフォローが少ないチャンスをモノにしてた。それはまるで、怪我や新加入選手により連携が不慣れなマドリーDFの組織力を見越しているかのような戦いぶりであった。
個々の能力が必要以上に高い攻撃陣に対しては、枚数を増やした守備を。
組織力が成長途上の守備陣に対しては、少ない手数で効率の良い攻撃を。
デポルのサッカーは、よく練られていたようにみえた。

マドリーの守備陣が未完成であることはやむを得ないことである。
その守備陣に代わり、中盤の底のラサナ・ディアラ、シャビ・アロンソが、ラインを上げ下げしてスペースをコントロールしているように思えた。

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その影響か否か、選手の持つ素養からすると本来は、ラサナ・ディアラはボール回収役、シャビ・アロンソはボール配給役であると思うが、その役割は流動的で、時機に応じていずれかがいずれの役回りをこなしていた。
そのせいであるのか、この試合では、それぞれの持ち味は、あまり生かされていないように見えた。

この試合で、これからのマドリーのスタイルを感じさせるプレーが、マドリーの1点目から見受けられた。
前半26分のことだ。
右でボールを受けたカカが軽く持ち込み、デポルのDFラインの裏をつくパスを出す。
それをベンゼマがオフサイドにならないように注意しながらDFラインの後ろに出る。
ボールを受けたベンゼマがシュートを放つが、何かに弾かれる。
それを押し込んだのは、カピタンのラウール。

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それまでのマドリーは、比較的空いているサイドからの攻撃が多かった。しかし、デポルDFは中央を固めつつも、サイドですら隅々と守備の網をしいていた。シュートを打てる角度を与えてはなるまいと、デポルはのりしろ程度にしかならないようなタッチラインが迫る場所に、マドリーを追い込んだ。
このような場合には、やはり中央で勝負を仕掛け、相手を崩すことが必要と思われた。
カカのパスからゴールに至るまでの一連のプレーは、まさにその打開策のサンプルとしてふさわしいものであったように見えた。

結果として、3-2でマドリーは勝利を収めた。
緒戦にしては、それほど悪い試合とは思わなかったが、何かが足りない。
何かが足りないまま、個々の選手の連絡が分断し、悲しい歴史を繰り返すことだけは避けてほしいものである。

スコア

☆ レアル・マドリッド VS デポルディボ・ラコルーニャ   3-2

前25分:ラウール(スペイン)
前29分:リキ(スペイン)
前34分:クリスティアーノ・ロナウド(PK)(ポルトガル)
後 1分:バレロン(スペイン)
後15分:ラサナ・ディアラ(フランス) 
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☆ レアル・マドリッド VS レアル・ベティス   0-0


最近のマドリーはいつもこんな感じなのかもしれませんが、グティ(MF・スペイン代表、レアル・マドリッド)を2列目、サイドにロビーニョ(FW・ブラジル代表、レアル・マドリッド)、トップにファン・ニステルローイ(FW・オランダ代表、レアル・マドリッド)を配置し、グティをより攻撃的に使う意図が見えます。
それは良いことだと思うのですが、ベティスにはそれがみえみえだったようで、パス出しのグティを潰しにかかっていました。

対するベティスは、試合を点ではなく線でとらえており、引いて守る時間帯、相手が前がかりになったところを突く時間帯と、うまく試合を進めていたように見えました。
そうです、コレ正しいです。

決して今のマドリーが間違っているとは思いません。ただ、もう少し中盤のバランスを「攻」にシフトしてもよいのではと感じます。
個人的に、ガゴがどのようなタイプの選手なのかわからないのですが、もしも彼が本当にレドンド(MF・元アルゼンチン代表)の再来なら、もう少しフィットするのを待てば良いでしょう。
彼がレドンドでないのなら、グティを下げ、3ピボーテとした方がよいのではと思います。
グティが前にいることで、ロビーニョの使えるスペースが減り、彼の良さを消しているように見えるからです。
また、グティが前にいることにより、相手はグティの位置に合わせて布陣を引いてきます。
そうなると、ニステルの待つ最前線は大混雑となり、もはやゴールを奪える状態ではありません。
グティを下げ攻撃の起点を後ろに持ってくることにより、前にスペースを作ることが必要であるように感じられました。
よって、超独断によるグティの使い方は、ピボーテの前、もしくは3ピボーテのうちの左です。

マドリの最終ラインは、本当に良くなりましたね。
あのバックなら、3ピボーテでも不安定になることはないように思われます。

また、セルヒオ・ラモス(DF・スペイン代表、レアル・マドリッド)、ミゲル・トーレス(DF・スペイン、レアル・マドリッド)の若き両サイドバックもタイミングのよい上がりで、チームに貢献していましたね。
個人的にセルヒオ・ラモスの評価はかなり低かったのですが、見なおしました。ごめんなさい・・。

そして最後に思ったのは、セルヒオ・ラモスの相方はクロスの名手ではなく、ウインガーか、ラモスの上がりをサポートし、中央とのつなぎ役になれる選手が適役なのではないかということ。
レッドカードの是非についてはいろいろあるかと思いますが、個人的にはクロスの名手に対し、不適格であること言い渡したように見えました。


以上、好き勝手に書いてしまいましてスイマセン。
のちほど、手直しします。
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