ジュリ、負傷欠場(05/3/2)

c0040315_2338484.jpgバルセロナに所属する、リュドベク・ジュリ(左写真・FW・フランス代表)は、先月26日の対ヌマンシア戦において背中から落下し、足に全治10日の怪我を負ったそうだ。そして、その怪我の影響により、3月8日(火)に行なわれる、チャンピオンズリーグ決勝トーナメント第1回戦・2ndレグ対チェルシー戦を欠場する可能性が高いようだ。


ジュリはフランス代表にとって、その命運を左右する重要な選手なので、かなり心配です。3月末にはW杯予選が控えていますから、なんとかそこまでには調子を上げていってほしいところです。

それに、ジュリは昨季のチャンピオンズリーグ決勝で負った怪我を含めると、一年間で三回も負傷離脱しているんですよね。
怪我がちで、コンディションの上がらないフランス人選手っていうと、バルセロニスタの皆さんに、「またかよっ!」って思われそうで、フランス代表ファンとしては辛いですね。

私の好きなプティ(MF・元フランス代表、今季引退)は、実力は申し分なかったのですが、運悪く、あまりバルサでは活躍出来なかったので、すっかりバルセロニスタの方々の信頼を損なってしまいました。
ただ、いくら良い選手であっても、怪我で試合に出られなければ、その価値を見いだす事は難しいので、プティに対するバルセロニスタの反応は理にかなったものと言えるでしょう。

バルサへの移籍が決まった時、ジュリなら大丈夫だろうと、喜んでいました。
しかし、この大事な時期にまた負傷。「度重なる負傷に、ライカールト監督も頭を悩ませている。」という記事を読んで、ジュリまでもがプティと同じ轍を踏んでしまうのか・・と少し不安になりました。

と、いうのも、1月にリーバープレートから移籍してきたマクシミリアーノ・ロペス(FW・U-21アルゼンチン代表)が戦力として計算出来る事がわかって来たからなのです。だから、ジュリが復帰しても、居場所がなくなってしまうのではないかと危惧しています。

ジュリはスピードとテクニックが備わっていながら、シンプルでクセのないプレーを心がける謙虚な選手。
フランス代表の偉大な先達が、永らく代表に君臨していたため、アピールチャンスに恵まれず、昨年28歳にして、初めて国外移籍を果たしました。

ビッグクラブ・バルサで経験することは、何もかもが新鮮だったようで、カンプ・ノウでのお披露目のときに、自分の名前を呼ばれたジュリは、7万人を越える大観衆が自分を迎えてくれたことがあまりにうれしくて、子供のように興奮していたそうです。
いかつい顔に似合わず、とてもピュアな人です。

陽気でおしゃべり好きなジュリは、ロナウジーニョ(MF・ブラジル代表)と仲良しで、二人が集まるとおしゃべりが止まらなくなるそうです。

ただ、そのおしゃべり好きが、一度災いをもたらした事もあります。

昨季チャンピオンズリーグの準決勝において、モナコの一員としてマドリーと対戦し、勝利したジュリは、ハーフタイムにジダンと交わした極私的な会話の内容を、マドリーを下した興奮から、試合後に、うっかり記者の前で話してしまったのです。
その内容は、マドリーのチーム状態が良好でないと、ジダンが漏らしたというもの。
その頃ジダンは、記者に何を聞かれても、「チームはうまく行っている。」の一点張りでした。
そのため、記者はこぞって、マドリーを打ちのめすための人証としてジュリの話を用いました。
ジダンはジュリに対し、珍しく公の場でクギを刺しましたが、ジュリがあわてて電話でジダンに謝罪したため、今でも二人は良好な関係を続けています。

でも、こんな失敗も含めて、人間的魅力にあふれるジュリは、フランス国民のアイドル。
愛称はリュドですが、他にも、小さなジュリを形容したニックネームである、リュタン(いたずら小妖精)、シュペール・スーリ(スーパーねずみ)と呼ばれ、親しまれています。

スペインでは、ラ・アフェメ(飢えたねずみ)と呼ばれているそうですが、本人は可愛いねずみというニュアンスを含む、シュペール・スーリと呼んで欲しいそうです。
男性も28歳になれば、可愛さで勝負する年令でもないと思われますが、そんなところ対するこだわりに、ジュリが心は少年のまま育ったことが伺えます。

c0040315_23415353.jpgそんなわけで可愛らしい(でも顔はごつごつした)ジュリの復帰を願います。
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