試合観戦記(05/3/2: レアル・マドリッド VS ベティス戦)

今日も試合のお話。

ベティスはスペイン南部のアンダルシア地方・セビリアにあるクラブ。
ホームタウンを同じくするクラブであるセビリアは、ベティスの永遠のライバルです。セビリア市民は、街を流れる川を境界線として、両者のファンに分かれます。


スタメンは予想のとおり。
開始早々、ベティスはホアキン(MF・スペイン代表)を中心に右サイドからマドリー陣内に切り込む。しかも、その内の一回は、エルゲラがホアキンにパスを出してしまうという、かなり手痛いパスミスによるものだった。

しかし、ベティスの武器は右サイドだけではなかった。

ベティスは、左や中央でワンタッチでパスを回し、マドリーの守備を崩しにかかる。
対するマドリーは、ぎりぎりまで我慢して、相手の裏を素早く突くという、余裕のないカウンター攻撃を繰り返していた。

しかし、この作戦が効を奏し、先制したのはマドリーだった。

前半10分、ソラーリが左サイドの突破から中央へ低いクロスを送る。そこでDFを一人背負ったオーウェンがボールを受けて前を向き、さらにもう一枚のDFに挟まれ、体勢を崩しなからもゴールに蹴りこんだ。あの小さい体でのポストプレー(相手から体を張ってボールをキープするプレー)には、意表を突かれた。

ソラーリも、このプレー以外にも試合を通じて良い動きを見せた。久々の先発に、ロベカルとのコンビが冴えてた。

これで勢いのついたマドリーは、カウンターから本来のポゼッションサッカー(パスを繋ぎ、ボールをキープしながら前に進むサッカー)へと移行する事が出来た。
しかし、対するベティスも失点にひるまず、積極的に攻め込む。

c0040315_1250549.jpgただ、ベティスの勢いとは裏腹に、その後前半40分にPA内ゴール正面の間接FKからロベルト・カルロスが追加点を決め、マドリーは前半を2-0で終えた。

後半折り返して、主導権を握ったのもベティスだった。

ベティスの巧みなパスの軌跡をマドリーの選手は総力をあげて追い回す。
その中心は、グラベセン。

ボールや相手を追うことに慣れていないマドリーの選手には、動きに効率の悪さを感じるし、人数をかけてもなかなかボールを奪う事が出来ない。
しかし、グラベセンは無駄のない動きで確実に相手を仕留める。
しかも、奪ったボールを仲間に渡すと、すぐさま前方のスペースへ走りだし、パスを要求するという切り替えの速さには、ただただ驚くばかりだった。

ベティスは多彩なパスワークの甲斐あって、後半15分にエドゥ(MF・スペイン?)のシュートにより1点を返す。
これも、リズムの良いワンタッチパスから、見事にマドリーの守備を崩した成果だった。

しかしマドリーも、そのすぐ後に、ベッカムのFKを相手DFがクリア、それをサムエルがヘディングによりエルゲラに送る。エルゲラは、頭できれいに決めた。
エルゲラはゴール後に客席に駆け寄り、ファンと喜びを分かち合った。
この日のエルゲラは、ゴール以外にも体を張ってベティスの攻撃を阻止し、立ち上がり早々のパスミスを打ち消して余りある活躍ぶりを見せた。

これでスコアは3-1。
最終的にこのまま数字は動かず、マドリーは貴重な勝ち点3を得た。

試合全体を通してみると、ベティスは細かく早いパスを回し、マドリーは長めのパスに対し、皆が走り込むという、対照的なスタイルを見せてたように思えた。
マドリーは悪くはなかったが、得意技をベティスに奪われた感が否めなかったので、ややベティスが優勢に見えた。マドリーが3点とれたのは、内容が上回っていたことによるものではなく、個人技の高さによるものと思われた。

ただ、長いパスによる攻撃の中には、グラベセンやグティ(途中出場)によるロングスルーパスなどがあり、その部分については、狭いスペースにパスを通すマドリーらしさが伺えた。

ブーイングを受けたロナウドは、好機を何度も外すなど、らしくないプレーぶりではあったが、珍しくサイドに開いてクロスを上げるなど、積極的に試合に参加しているように見えた。そして、そんなロナウドの頑張りに答えるように、皆がロナウドに得点期を演出しようと奔走しているように見えた。
私も普段はロナウドの悪口ばかり書いてるが、今日ばかりは少しかわいそうに見えた。

次は、この太めの選手のゴールに期待している。
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by kobo_natsu | 2005-03-04 09:20 | 試合観戦記