W杯:予選リーググループG フランス×スイス(06/6/13)

☆ フランス × スイス 0-0

フランススタメン

GK:バルテズ(マルセイユ)
DF:サニョール(バイエルン・ミュンヘン)
   テュラム(ユベントス)
   ギャラス(チェルシー)
   アビダル(オリンピック・リヨン)
MF:ビエラ(ユベントス)
   マケレレ(チェルシー)
   ビルトール(オリンピック・リヨン)
   → 後39分 ドラソー(パリ・サンジェルマン)
   リベリ(マルセイユ)
   → 後25分 ルイ・サハ(マンチェスターユナイテッド)
   ジダン(レアル・マドリッド)
FW:アンリ(アーセナル)

サニョールは、何かを決意したのか、坊主にしていた。
そのため、この日のスタメンは、リベリ以外は全員坊主かスキンヘッドだった。
若いリベリは、空気が読めなかったのか(ウソ)。
ちなみに、EURO2004予選リーグの対クロアチア戦のスタメンは、全員坊主かスキンヘッドだった。ジダンは、当時の緒戦のイングランド戦のときから4日足らずで、髪をスキンヘッドに刈り上げ気合を入れていたようだった。

序盤、フランスはいつものように様子を伺いながらボールを回し、様子を伺うが、自慢の肉体をぶつけてボールを奪いにかかるヤングスイスに苦戦する。
フランスは、前線の、ジダン、リベリ、ビルトールがポジションチェンジしながら攻撃を組み立てていた。
しかし、老兵ジダンが、全てのスペースを埋められるほど走れるはずもなく、若いリベリはジダンの分までスペースを埋めて走り続けた。
リベリは、ジダンの鋭く速いパスに反応するなど、大抜擢された実力を証明しつつあったが、フィニッシュの精度やポストプレーなどは、アンリ、ジュリ(FW・フランス代表、バルセロナ)に及ばないように見えた。
リベリが広く走りすぎることにより、アンリは領域を侵害され、思うようにプレーできていないように見えた。

フランスの攻撃フローは、マケレレ、ビエラからボールを供給される(中央もしくはサイド)→中央に向けてパスを回す→フィニッシュであったが、前線の4人には、常にスイスの選手が張り付き、前を向かせないようにしていた。

スイスは、守備のスペシャリスト・マケレレや万能ボランチ・ビエラに肉弾戦を挑むのは不利と思ったのか、彼らには比較的自由を与え、彼らのパスの供給先を徹底的に潰していた。
攻守の切り替えの速いスイスは、引いて自陣でボールを奪うと、すぐに布陣を拡張し、中央からボールを運んだ。

走ることにより、常にコンパクトな布陣を保つスイスと、走れずに布陣が間延びするフランス。
個人技では、埋めがたい隔たりがそこにあった。
フランスは、組織としてスイスに劣っていた。

後半はジダンが下がり目になり、アンリ、リベリ、ビルトールのポジションが流動的になった。
前半に比べれば、アンリがボールに触れる回数は増えたが、それでもスイスの中央は割れることがなかった。

フランスが、プレスの激しいスイスに勝機を見出すとしたら、サイドからのセンタリングだった。
しかし、この日のフランスには、クロスボールに反応できる選手はいなかった。
テクニックに優れたジダン、アンリが唯一苦手なもの。
それはヘディングだった。
ドメネクは、早急にトレゼゲ(FW・ユベントス)を出すべきだったのではないかと思う。
逆にフランスは、スイスにサイドを突かれ、幾度もピンチを迎えた。

布陣が間延びしていることを気にかけていたらしきジダンは、テュラム、ギャラスにラインを高く保つように指示していた。しかし、ラインを押し上げることにより、運動量豊富なスイスの前線に裏を突かれる事を恐れてか、ギャラスは難色を示していた。
3人は少々議論をしていたようだった。
ジズーのこめかみには血管が浮き、苛立ちを隠せないようだった。

ルイ・サハ、ドラソーが投入されると、それまで中央に縦一方向だったフランスの攻撃に厚みが出てきた。
ビエラからのパスを、ゴール前のルイ・サハが受け、後ろのドラソーに落とす。
ドラソーはそれをダイレクトでシュートしたが、惜しくもゴールならず。
しかしこの瞬間、スイスDFのマークは、見事に外れた。
これこそが、レブルーである。

試合はこのまま、スコアレスドローに終わった。
試合終了後、フォーゲル(MF・スイス代表、AC.ミラン)とドラソーは肩を組みながら楽しそうにお互いの健闘を称えあっていた。最後にユニフォームをしていたこの二人は、ミランでの、元チームメイト同士である。

次節の韓国戦は、どう戦うべきか。
とりあえず思いつくのは、サイドの強化とトレゼゲの投入であろう。
中央にこだわるなら、ドラソーを起用し、攻撃に厚みを持たせた方がよいだろう。
中央、縦の突破だけでなく、横やマイナスのパスを使う攻撃を多用した方が良いように思う。
何よりも、サイドを活用してほしいと感じた。

勝利を願うのみである
[PR]