ビジャレアル×マドリー(05/1/8)

遅れ馳せながら、ビジャレアル戦につき思うところを書きたいと思います。

マドリーは、4-1-4-1という変則的な布陣をひいたが、これは、中盤の底に守備的素養の高いピボーテであるエルゲラを置き、左にグティ、右にロビーニョ、前方左にジダン、中央にバティスタ、トップにロナウドをおくという、やや左に寄った歪なものであった。
しかし、この配置は各選手の特質を引き出すには最良の選択がなされているうえ、空いた右のスペースを埋めるべく、前線の選手はポジションチェンジをするため、もともと流動的であったマドリーのシステムにも馴染みやすい、理に適ったものであるように思えた。

実際、マドリーは、布陣をコンパクトに保ち、スペースを占有し、ボールを追っていた。
横一列に並んだロビーニョ、バティスタ、ジダンが左右に伸縮しながらプレスをかける様は、良い意味で驚愕であった。

対するビジャレアルも、持ち前の運動量と華麗なパスワークにより、緊張感のあるサッカーを展開していた。
ピッチの中程で、黄色(ビジャレアル)と白(マドリー)がまるでパズルの様に組み上がり、均衡を保つ様は、上位チーム同士の対決にふさわしいものであった。
中央で白熱した競ぎ合いが続いたため、両者共に、中央からの攻撃が主体となった。
ビジャレアルは、リケルメ、フォルラン、ホセ・マリを中心にマドリーゴールを脅かした。リケルメは、緩急をつけたパス出しで、狭いスペースに次々とパスを通した。
スピードではなく敵味方の全ての動きや配置を瞬時に理解し、タイミングで相手の虚を尽くリケルメは、恐ろしくもあり、エキサイティングでもあった。彼の底知れぬ実力とセンスが感じられた。

必要に応じて、前後左右に動くソリンもまた、ビジャレアルの攻撃を単調なものにしないため一役買っていた。

対するマドリーは、グティが攻守のバランスを取りながら攻撃を組み立てることにより、前線のジダン、バティスタが生き生きと躍動していた。
グティが選手の間を縫うようにして出すパスは久々に感じたスペクタクルだった。

また、エルゲラがウッドゲートと巧みに連携をとることにより、バックラインも安定していた。

ウッドゲートは、後半運動量の落ちた中盤がビジャレアルをとらえきれなくなっても、持ち前の読みの良さで何度もピンチを救っていた。

試合は結局スコアレスドローに終わったが、物足りなさは微塵も感じられないほどの好ゲームであった。
マドリーは、この新布陣を採用することにより、間延びした布陣、攻撃の組み立て、中央の選手の渋滞を改善しつつあるように見えた。
特に、グティのパスセンスとバティスタの超人ぶりを引き出せたことは、チームの今後にとって、とても大きいだろう。

これからの巻き返しに期待したい。


コメントをくださった皆様。
返信が遅くなってごめんなさい。
後程させていただきますね。
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by kobo_natsu | 2006-01-16 09:18 | 試合観戦記