デポル×マドリー(05/10/27)

大変遅くなり、申しわけありません。
今回は、少し選手に対して辛口に書いていますので、衝撃を受けたくない方は読まないで頂きたいと思います。
勝手ながら、よろしくお願いいたします。

スタメン

デポルティボ・ラコルーニャ

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GK:モリーナ(元スペイン代表)
DF:マヌエル・パブロ(元スペイン代表)
コロッチーニ(アルゼンチン代表)
ファンマ(スペイン)
カプテビラ(スペイン代表)
MF:ドゥーシェル(アルゼンチン代表)
スカローニ(アルゼンチン代表)
デ・グズマン(カナダ代表)
バレロン(スペイン代表)
ムニティス(元スペイン代表)
FW:ディエゴ・トリスタン(元スペイン代表)





絵的センスゼロ…。



マドリーは先日の通り。

マドリーは開始早々左サイドのムニティスを中心としたデポルの攻撃に脅かされる。
マドリーは慣れない配置もあって、サイドから中央にかけて自由に動くムニティスをとらえられない。

対するマドリーは、中盤の住み分けの不徹底から、中央からの攻撃が組み立てられずにいた。
この辺りにつき、ここぞとばかりにエルゲラを責める専門家やファンがたくさんいたが、それは正しくないように思われた。
ベッカムが中央に絞り込みすぎて右サイドが空いてしまうことにより、エルゲラの守備の負担は増大していたからだ。
今まで最終ラインで仕事をしていたエルゲラが、たいした練習もなくいきなりピボーテに入れられることが、どれだけ「ありえない」ことか。

そんな不慣れなエルゲラがピボーテであるにもかかわらず、ベッカムの様にポジションを大幅に崩すのは、チームを混乱に招く一つの要因に思えた。
こういうポジションの調整が巧いのがフィーゴやソラーリだった。

また、そのエルゲラの後方に控えるのは、これまたにわか仕込みなラモス-ウッドゲートのコンビだ。
エルゲラは、ウッドゲートのDFにたびたびフォローを入れている場面が見受けられた。
そのため、前半のエルゲラは、後方のスペースを埋める作業に忙殺されていた。

サッカーは11人でやるものであり、チームが機能しない責任をを1人の選手に押しつけることは失当だ。
今回マドリーが機能しなかった原因は、中盤の底から前線までのポジショニング(主に選手間の距離のとり方)が上手く行かなかった事であるように思えた。
そして、この選手間の距離が適切だったのがデポルだった。

デポルは、素早いチェックから、攻撃を展開する最終ラインから、ピボーテ、サイドへとまるで孔雀が羽を広げる様を思わせるような美しいフォルムでパスを繋いでゆく。
デポルはとにかく、前線のポジショニングが的確だった。
カプテビラが左から中央へ絞れば、ムニティスはサイド、ディエゴ・トリスタンは少し右へと、あらゆる場面を想定した配置がなされていた。
そして、これらの選手を導いていたのがバレロンだった。

バレロンは前でパスを出し、下がり目の位置でボールをキープして溜めを作りながら、攻撃を展開していた。
また、バレロン、デ・グスマン、トリスタンが流動的にポジションを変化することにより、マドリー
デポルがが機能していたのは、彼らが体力勝負で駆けずり回っていたからではない。
デポルの選手は読みと試合感の良さで、無駄なく的確にマドリーを捕らえていたのだ。
これは連携の成熟の効果に思われた。
昨季デポルは、新しい「血」すなわち補強を行なわなかったことが不調の原因と言われていたが、今季は、大型補強をあまり行なわなかった事が功を奏しているように見えた。

マドリーは役割分担がはっきりしないため、対応が一歩遅れがちで守備が荒くなっていた。
マドリーの守備は、デポルの選手を倒すことが多かった。

後半、マドリーは、ベッカムに替えてバルボア、パブロ・ガルシアに替えてソルダートと二人のカンテラーノ(下部組織の選手)を投入。
結局試合は3-1で敗れはしたが、この2人のプレーは、未来を感じさせるものだった。
この交替により、エルゲラが最終ライン、セルヒオ・ラモスがピボーテに入る。
バルボアは右サイドに入り、中盤は菱形になった。

バルボアは、思い切りの良い攻め上がりで右サイドを切り崩した。
残念ながら、ゴールにつながらなかったが、改めてサイド攻撃の重要性を思い知らされるプレー振りだった。
ソルダードも、的確なポジション取りで、ゴールに対する嗅覚の良さを見せていた。
この調子で試合に出続ければ、磨かれる可能性を秘めた二人だった。

今回の試合は負けてしまったが、それほど気に病む必要は無いように思えた。
連携が成熟していない選手ばかりがスタメンに名を連ねれば、このような結果になるのは致し方ないように思えた。
しかも、相手は連携の背熟されたデポルだ。勝つほうが難しいように思えた。
しかし、このような「意義ある敗戦」を乗り越えれば、ターンオーバーが可能となり、誰が出ても一定のクオリティの保てる、本当の強さをもったチームとなれるだろう。
今日のベティスとの試合も期待している。
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by kobo_natsu | 2005-10-29 20:29 | 試合観戦記