CL:マドリー×ローゼンボリ(05/10 /19)

チャンピオンズリーグ グループリーグ 第3節
◇ グループ F

☆ レアル・マドリッド VS ローゼンボリ 4-1
前40分:ストランド(MF・ローゼンボリ)
後3分:ウッドゲート(DF・イングランド代表、レアル・マドリッド)
後7分:ラウール(FW・スペイン代表、レアル・マドリッド)
後23分:エルゲラ(DF・スペイン代表、レアル・マドリッド)
後37分:ベッカム(MF・イングランド代表、レアル・マドリッド)


GK:カシーリャス(スペイン代表)
DF:ディオゴ(ウルグアイ代表)  New!
ウッドゲート(イングランド代表)
→ メヒア(スペイン)
エルゲラ(スペイン代表)
ロベルト・カルロス(ブラジル代表)
MF:パブロ・ガルシア(ウルグアイ代表)
ベッカム(イングランド代表)
ジダン(フランス代表)
→ グラベセン(デンマーク代表)
バティスタ(ブラジル代表)
→ グティ(スペイン代表)
FW:ロビーニョ(ブラジル代表)
ラウール(スペイン代表)

4-4-2 中盤菱形

メンバー紹介では菱形と表記されていたが、実質的には、ベッカムはやや下がり目で、パブロ・ガルシアとのドプレピボーテであるように見えた。

マドリーは、序盤からポゼッション高く、ローゼンボリへ攻め入る。

パブロ・ガルシアは器用に回収したボールを前方のジダン、もしくは隣のベッカムに送る。
ベッカムは、レジスタ(中盤の底で攻撃を組み立てる)のような役割を担っているように見えたが、ショートパスが得意でないため、ロングボールによる緩い展開が多かった。

サルガドに替わって入ったディオゴは、下がり気味のベッカムとの距離を一定に保とうと思ったのか、序盤は思い切りの良い攻撃参加は見られなかった。
そのため、この時間のマドリーの攻撃は、左サイド、もしくは中央が主体となっていた。

対するローゼンボリは布陣をコンパクトに保ち、中盤でのプレスを効かせて、マドリーの攻撃の芽をよく摘んでいた。
彼らのクリーンな守備が、緊張感のある試合を、より面白くしていた。

ローゼンボリは、布陣を徐々に下げ、マドリーを自陣におびき寄せた。
マドリーは、最終ラインのエルゲラがハーフウェーラインに届くほど布陣を押し上げてきた。
するとローゼンボリは、空いたスペース目がけて一気にカウンターを仕掛けてきた。
自陣からゴール前まで、わずか3本ほどの縦パスで駆け抜けていった。

試合に馴染みはじめたディオゴは、サイドを駆け上がるが、パスもフォローもなく孤立していた。
右サイドのベッカムは、この日右のセンターバックに入ったウッドゲートを気遣いながらプレーをしていたことと、ローゼンボリのプレスにさらされた事により前に出られないように見えた。

左サイドのジダンはそれに気付いたのか、両サイドを行ったり来たりしながらディオゴのフォローに回っていた。
この日のジダンは、ポジショニングに冴えを見せていた。

ディオゴがマドリーの歯車の一端として乗り始めたその時、マドリーに激震が来た。
右サイドのスペースをドリブルで突かれ、ラストパスを供給され、先制を許した。

しかしマドリーは、平常心を保ったまま、前半を終えた。

後半、ミスターは、足を痛めたらしきバティスタに替え、グティを投入。
おそらくアクシデントだったのだと思われたが、この交替がゲームを動かした。
この日のバティスタは、トップ下に配置されていたが、ボールが右サイドやジダンに集められたことや、厚い守備の壁により、前線にボールが回ってこなかったこともあり、自らの役割を把握出来ていないように見えた。
プレスをかけることも、後ろからの飛び出しも、他の誰か担っていたため、アピールできたのはミドルレンジからのシュートくらいで、彼は才能を持て余しているように見えた。

グティは、ジダンとポジションチェンジをしながら器用に縦パスを通していた。
前半、マドリーに足りなかったものだった。
縦にパスが通るようになると、ロビーニョがドリブルで切り込む場面も見られるようになった。

相手のプレスが緩んだ事もあり、マドリーは後半で4点をもぎ取ることが出来た。

注目すべきは、ラウールの2点目。
右サイドから得意のフェイントで相手をかわしたロビーニョは、内側に切れ込み、右前方のラウールにパス。
ラウールは強めのパスを片足でコントロールして角度のないところから左隅に蹴りこんだ。
ラウールが蘇ってきたように思えた。

「らしい」ゴールをきめたのはラウールだけではなかった。
ベッカムのコーナーキックからヘディングで決めたエルゲラもそうだった。
テレビではなかなか映らないが、日本で生で観戦したときのエルゲラのマークの外し方は職人業だった。
スピード、半円を描くその動き、タイミングの全てが優れているのだ。
おそらく今日のゴールも、そのような職人業の賜物だったのであろう。

今日の試合は、双方共に持味を出せた好ゲームであった。
マドリーは、連携の熟成により、問題点が解決されつつあるように思えた。

今朝の勝利に、王者復活の兆しが見えたような気がした。
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by kobo_natsu | 2005-10-20 09:42 | 試合観戦記