マドリー×マジョルカ(05/10/2)

マドリースタメン

GK:カシーリャス
DF:サルガド
エルゲラ
セルヒオ・ラモス
ロベルト・カルロス
MF:パブロ・ガルシア
ベッカム
グティ
バティスタ
FW:ロナウド
ラウール

4-4-2 中盤菱形

マドリーは序盤、緩い展開によりあまりゴールを感じさせるプレーが見られなかった。
ボールを持たない選手の動きが少なく、パスコースがないため、パス出しは遅くなる。
パス出しが遅くなるとリズムが作れず、苦し紛れにロングボールを放り込む、という、単調な展開に終始した。

対するマジョルカは、以前に比べれば前線にボールが入るようになり、マドリーがゴール前に攻め入られる場面が何度か見受けられた。
それでも血気盛んな大久保は不満だったらしく、自らプレスをかけにいったり、グティにイライラをぶつけるなどしていた。
そんな大久保は、頼もしく見えて好印象だった。敵味方関係なく応援したくなる選手である。

マドリーは、グティがボールを持つとリズムが生まれていた。
グティが素早い判断で、狭いところにパスを通すと、前線は自然と活性化した。まるでこの時を待っていたかのように、前線の選手はパスコースを作る動きをしていた。

パブロ・ガルシアは、相手を傷つけず確実にボールを回収し、手早く身近な選手に供給していた。
この早いパスが、マドリーの動きを活性化させるのに一役買っていた。

徐々に目覚めはじめたマドリは前半33分、内に絞ったベッカムのパスを右で受けたロナウドがドリブルで駆け上がり、4人の守備陣の間を縫うように角度のないところからシュートを放ち、ゴール左隅に決めた。
ロナウドにしか出来ないシュートだった。

このゴールで勢いづいたマドリーは、ボールを持った選手に対するフォローが早くなる。
バティスタ、ラウール、ロナウドはポジションチェンジを繰り返し、バティスタは、生き生きとゴールを狙った。

こうしてマドリーは前半終了間際にベッカムのCKをミドルレンジにいたロベルト・カルロスがダイレクトボレーを突き刺し、良い雰囲気で前半を終えた。

カメラはたびたびベンチにいたジダンとロビーニョを映していた。
ベンチにいたトミーは、ウッドゲートの首を絞めていた。

後半、マジョルカは守備を固めてきたため、マドリーはうまく崩せずにいた。
オフ・ザ・ボール(ボールを持っていない選手)の動きが改善されたとは言え、それは縦に走り込むばかりで、左右に振るなどのバリエーションは見られなかった。
そのため、そのようなパターン化した攻めでは、人込みに紛れて前には進めなかった。

マジョルカはそうして間延びした中盤を果敢に攻めたが、ゴールには到らなかった。

後半16分、ミスターはグティに替えてジダンを投入。
その後もラウールに替えてロビーニョ、セルヒオ・ラモスに替えてウッドゲートを投入した。
ジダンは本調子ではなさそうだったが、思いの外動けるようだった。
皆がジダンにボールを預けるので、流れが滞ることがたびたびあった。

その後、マドリーはパスワークよりも個人技での打開が目立つようになった。
そうして、後半21分にロナウドの突破から得たPA付近のFKをロベルト・カルロスが直接決め、さらに後半32分、右サイドからのロビーニョの突破から得たFKをベッカムが蹴り、ゴール前のバティスタが右足でダイレクトに決めた。

最終的にマドリーは4-0で勝利した。

ロビーニョは誰にでも合わせられる選手のようで、ジダンの意図も把握出来ているように見えたが、ジダンとバティスタはあまりあわないように見えた。
ジダン投入後、ジダンはそのままグティのいた左サイドに入ったが、ポジションは流動的であった。
そのため、彼らは互いに位置関係を把握できず、効果的な動きが出来ていないように見えた。
個人的に、ジダンとバティスタはいずれか一方のみを使ったほうが良いのではないかと思った。

チームの中で連携、個人技供に一番の安定感を見せていたのはサルガドだった。
今や、彼なしではこのチームは何も出来ないだろう。サイドの突破から、ゴール前のフォローに到るまで、すべてをこなしていた。

全体を見れば、それほど悪くはなかったが、特に良かったと言うわけでもなかった。
守備は良くなってきているものの、攻撃は個人技に頼ることが多かったように思えた。
得点のほとんどが流れの中での得点でないことが、それを象徴しているように見えた。
この辺りは好みになるが、個人的にこのようなサッカーは好きではない。

勝手な願望だが、パスで相手を崩し、流れの中で得点出来るよう、さらなる連携の強化を願いたい。
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by kobo_natsu | 2005-10-03 08:42 | 試合観戦記