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ガメイロの4年

今、私が一番好きな選手である、ケビン・ガメイロ。背は小さいけど、スピードとテクニックがあり、とても勘がよい選手です。ゴール前でのポジショニングが良く、ゴールもアシストも出来る。相手DFに前線からプレスをかけ、貪欲なまでにボールを追いかけ、ボールを持ったら相手DFの守備の網を切り裂くかのように、ゴール前に切れ込むその姿は、獰猛なキツネ、ケモノそのものです。

10-11シーズンまで在籍したロリアンでは、2年連続リーグアン得点ランク2位という実績を積み、鳴り物入りで移籍市場に出されたはずでした。さかし、獲得に名乗りを上げていたビジャレアルやバレンシア等のスペインのクラブが、軒並み財政難のため獲得を断念し、最終的には当時カタールのファンドがオーナーに変わり、潤沢な資金を得たばかりのパリ・サンジェルマン(以下「PSG」)がガメイロを獲得しました。
一部には、ガメイロがスペインに行かずにフランス国内にとどまったのは、当時フランス代表監督であったブランからの、国外よりも国内にとどまる方がプレーの機会が増え、代表にも選ばれやすくなるだろうという助言によるものだという話もありましたが、結果的には逆の結論になってしまいました。

もともとPSGのオーナーであるアル・ケラフィ氏の意向ではなく、当時PSGの監督であったコンブアレが獲得を熱望したガメイロは、2011年の冬の移籍市場でコンブアレが解任されると、状況が悪くなりました。ガメイロの様なパサーを必要とするFWを好まないアンチェロッティは、オアロや後に獲得したイブラヒモビッチを1トップに据え、ガメイロは控えに回る日々が続きました。出場時間が減ったガメイロは、ゴール数も振るわず、2011年秋を最後に、代表から遠ざかりました。

2013年、アンチェロッティがマドリーに行ったのと同時に、ガメイロもめでたくスペインのチーム、セビージャに移籍する事が出来ました。2012年のEURO出場を目指してPSGに移籍したが叶わず、今度こそ代表での国際舞台を踏めるかと思われましたが、セビージャでのプレーぶりも、代表のライバルであるベンゼマ、ジルー、レミなどを凌ぐには至らず、2014年W杯に出場することができませんでした。
14-15シーズンは、序盤こそ怪我で出遅れたものの、後半はロリアン時代を思わせるようなケモノぶりを発揮したり、サイドからクロスを上げるなど、ユーティリティ性が向上しました。ガメイロの動きが、ゴール前のアイデアを創造的にするようになったように思います。スタメンで出るよりも、途中出場の方がゴール率が高いというのは、ベンチが定位置になってしまったPSG時代の名残なのでしょうか、要らぬ「習慣」が身に付いてしまいました。

本来のプレーを取り戻し、ELを制し、そしてCL出場権を得た今、来季こそは、スタメンで出てもゴールを決めて、3度目の正直で2016年のEUROに出場してほしいものです。

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by kobo_natsu | 2015-06-01 11:31 | 選手