ミスターの構想
マドリディスタにとっては苦い思いと切なさばかりが残った04-05シーズンも終わり、移籍市場が活発化し始めた。
そこには、シーズン中から噂が絶えなかった選手から、予想外の選手まで、様々な名前が挙がっている。
クラブにとって選手の補強や放出は不可欠なものであるとわかっていながらも、愛着のある選手の放出は淋しいものである。
そもそも選手の補強と放出は、監督やクラブが理想とするチームを作る、もしくは理想に近づけるために行われるものである。
では、我らがミスター、ヴァンデルレイ・ルシェンブルゴ監督(左写真)は、どのようなチームを理想としているのか。
偶然にも、以前ある番組を見ていたときにその情報を得ることが出来たので、つたない説明を交えながらご紹介します。
1. 基本フォーメーション 4-4-2 中盤菱型
GK
DF DF DF DF
MF
MF MF
MF
FW FW
この、4-4-2に中盤菱形は、「銀河系」と呼ばれた選手たちを出来るだけ多くピッチに立たせるための苦し紛れの選択だと思っていたのですが、どうやらそうではないようです。
ミスターは、もともとこのフォーメーションが好きで、ずっと採用していたのだそうです。
マドリーは、昨季の終盤は4-3-3を採用していましたが、これはカウンターアタックの強化のためだったのでしょうかね。
2. 中盤に配置する選手の特徴
(1) 守備的MF ボール奪取に優れた選手
ミスターは、中盤の底に守備的素養が高く、ボール奪取に優れた選手を配置したいと考えているようです。
この選手がなるべく高い位置(相手ゴールに近い位置)でボールを奪取することにより、攻撃の基点を出来るだけ前にし、効率の良い攻撃を展開することを理想としているようです。
現在のマドリーでは、グラベセンが該当するのでしょうか。バックアッパーにはボルハとなりそうです。
(2) 両サイド 攻守のバランスの取れた選手
ミスターは、1ピボーテにする代わりに、菱形の両サイドの選手も守備を負担することを要求していました。
中盤に限って言えば、攻守のバランスをちょうど半々にしたいのだと思います。大まかな内訳は、
ピボーテ 守備100
両サイド 守備50、攻撃50
トップ下 攻撃100
といったところでしょうか。
確かに、チームにとって攻守のバランスは大変重要でありますし、昨季のマドリー不振の原因の半分はこの攻守のバランスの欠如にあると思われます。
特に、昨季のマドリーの中盤の攻守のバランスは、
ピボーテ 守備70 攻撃30
両サイド 守備20 攻撃80
トップ下 攻撃100
といっても過言でないほどに、攻撃偏重だったので、この攻守のバランスは来季のマドリーが復調できるかの鍵になるでしょう。
そして、今のマドリーにおいて、攻守のバランスに優れた選手があまりいないことも、昨季のマドリーが冴えなかった理由の1つでもあります。
今まで自由を与えられすぎていたマドリーの攻撃的MFの選手たちは、守備が不得手な選手が少なくありません。
このあたりを選手補強により攻守のバランスに優れた選手を補うのか、シーズンに入る前に、今いる選手に戦術を徹底させ、攻守のバランスを意識させることによりこの問題を克服させるのか、注目されます。
なので、このポジションにつき、現在のマドリーでの該当者を挙げることは難しいと思われます。
(3) トップ下 創造性に溢れる選手
ミスターはブラジル人監督には珍しく、システマチックな戦術を好む監督ですが、彼が唯一自由を与えるとしているのが、このトップ下の選手なのだそうです。
チームの攻撃はこのトップ下の選手のアイデアによりつむぎだされるのだそうで、この選手がスペクタクルの担い手となるそうです。
おそらく、ロナウジーニョ(ブラジル代表、バルセロナ)やリケルメ(アルゼンチン代表、ビジャレアル)、アイマール(アルゼンチン代表、バレンシア)のようなタイプの選手を想定しているのだと思います。
現在のマドリーでは、ジダンが該当するといいたいところですが、昨季の彼は絶不調のままシーズンを終えている上に、スピードやスタミナの衰えが否めないことを考えると、マドリーの命運を彼だけに託すことは危険に思えます。
ここも、完全に該当する選手は、現在のマドリーには居ないように思えます。
このシステムは、あくまで理想形であり、ミスターは手持ちの選手の特長により、少しずつシステムを変えていくものと考えられるが、現在噂されている補強や放出を見ていると、この理想に近づきつつあるのか、疑問が残る。
補強候補に上げられている選手は、ことごとく攻撃的であり、放出の噂のある選手は守備的素養の高い選手が多いよう思える。
果たして、ミスターの理想は実現するのか。
マドリーは来季こそ復活するのか。
これから注目である。
そこには、シーズン中から噂が絶えなかった選手から、予想外の選手まで、様々な名前が挙がっている。
クラブにとって選手の補強や放出は不可欠なものであるとわかっていながらも、愛着のある選手の放出は淋しいものである。
そもそも選手の補強と放出は、監督やクラブが理想とするチームを作る、もしくは理想に近づけるために行われるものである。
では、我らがミスター、ヴァンデルレイ・ルシェンブルゴ監督(左写真)は、どのようなチームを理想としているのか。
偶然にも、以前ある番組を見ていたときにその情報を得ることが出来たので、つたない説明を交えながらご紹介します。
1. 基本フォーメーション 4-4-2 中盤菱型
GK
DF DF DF DF
MF
MF MF
MF
FW FW
この、4-4-2に中盤菱形は、「銀河系」と呼ばれた選手たちを出来るだけ多くピッチに立たせるための苦し紛れの選択だと思っていたのですが、どうやらそうではないようです。
ミスターは、もともとこのフォーメーションが好きで、ずっと採用していたのだそうです。
マドリーは、昨季の終盤は4-3-3を採用していましたが、これはカウンターアタックの強化のためだったのでしょうかね。
2. 中盤に配置する選手の特徴
(1) 守備的MF ボール奪取に優れた選手
ミスターは、中盤の底に守備的素養が高く、ボール奪取に優れた選手を配置したいと考えているようです。
この選手がなるべく高い位置(相手ゴールに近い位置)でボールを奪取することにより、攻撃の基点を出来るだけ前にし、効率の良い攻撃を展開することを理想としているようです。
現在のマドリーでは、グラベセンが該当するのでしょうか。バックアッパーにはボルハとなりそうです。
(2) 両サイド 攻守のバランスの取れた選手
ミスターは、1ピボーテにする代わりに、菱形の両サイドの選手も守備を負担することを要求していました。
中盤に限って言えば、攻守のバランスをちょうど半々にしたいのだと思います。大まかな内訳は、
ピボーテ 守備100
両サイド 守備50、攻撃50
トップ下 攻撃100
といったところでしょうか。
確かに、チームにとって攻守のバランスは大変重要でありますし、昨季のマドリー不振の原因の半分はこの攻守のバランスの欠如にあると思われます。
特に、昨季のマドリーの中盤の攻守のバランスは、
ピボーテ 守備70 攻撃30
両サイド 守備20 攻撃80
トップ下 攻撃100
といっても過言でないほどに、攻撃偏重だったので、この攻守のバランスは来季のマドリーが復調できるかの鍵になるでしょう。
そして、今のマドリーにおいて、攻守のバランスに優れた選手があまりいないことも、昨季のマドリーが冴えなかった理由の1つでもあります。
今まで自由を与えられすぎていたマドリーの攻撃的MFの選手たちは、守備が不得手な選手が少なくありません。
このあたりを選手補強により攻守のバランスに優れた選手を補うのか、シーズンに入る前に、今いる選手に戦術を徹底させ、攻守のバランスを意識させることによりこの問題を克服させるのか、注目されます。
なので、このポジションにつき、現在のマドリーでの該当者を挙げることは難しいと思われます。
(3) トップ下 創造性に溢れる選手
ミスターはブラジル人監督には珍しく、システマチックな戦術を好む監督ですが、彼が唯一自由を与えるとしているのが、このトップ下の選手なのだそうです。
チームの攻撃はこのトップ下の選手のアイデアによりつむぎだされるのだそうで、この選手がスペクタクルの担い手となるそうです。
おそらく、ロナウジーニョ(ブラジル代表、バルセロナ)やリケルメ(アルゼンチン代表、ビジャレアル)、アイマール(アルゼンチン代表、バレンシア)のようなタイプの選手を想定しているのだと思います。
現在のマドリーでは、ジダンが該当するといいたいところですが、昨季の彼は絶不調のままシーズンを終えている上に、スピードやスタミナの衰えが否めないことを考えると、マドリーの命運を彼だけに託すことは危険に思えます。
ここも、完全に該当する選手は、現在のマドリーには居ないように思えます。
このシステムは、あくまで理想形であり、ミスターは手持ちの選手の特長により、少しずつシステムを変えていくものと考えられるが、現在噂されている補強や放出を見ていると、この理想に近づきつつあるのか、疑問が残る。
補強候補に上げられている選手は、ことごとく攻撃的であり、放出の噂のある選手は守備的素養の高い選手が多いよう思える。
果たして、ミスターの理想は実現するのか。
マドリーは来季こそ復活するのか。
これから注目である。
by kobo_natsu
| 2005-06-11 23:09
| レアル・マドリッド