試合観戦記(05/5/21:レアル・マドリッド VS アトレチコ・マドリッド)

今日はアトレチコ・マドリッド戦の試合の話。

スタメンは昨日のとおり。

c0040315_9195612.jpgマドリーはボールをキープし、リズムよくパスを繋ぐ。ハーフウェーラインを越えると、ポジションを崩し流動的にフォーメーションを形成する。
対するアトレチコは、ポジションチェンジをしながら襲い掛かるマドリーに対し、プレスを上手くかけられない。それでも、最終ラインが落ち着いて対処することにより、難を逃れていた。



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しかし、それはマドリーも同じで、アトレチコが攻撃に転じたときには、やはり中央ではなく、最終ラインのサムエル、パボンにより危険を除去されていた。




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そのため、互いに攻撃の組み立ては最終ラインから始まっていた。






互いに攻撃の起点がゴールから遠い位置であったため、相手を崩すには、どの地点からスピードを上げて攻め入るかがポイントとなっていたが、緩急の付け方はマドリーの方が勝っているように見えた。
アトレチコは、ゲームメイクにやや戸惑いがみられ、フェルナンド・トーレス(FW・スペイン代表)の才能を生かせていないように思えた。

そのため、両者は自陣ペナルティエリアの手前から、敵陣のペナルティエリアの手前までのコンパクトなスペースでの攻防を展開した。


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ピチチ(得点王)を狙うロナウドは、ペナルティエリア手前で得たFKを蹴ったり、キーパーとの1対1など、ゴールチャンスを得るが、いずれもレオ・フランコ(GK・アルゼンチン代表)の好セーブに阻まれた。




マドリーが中央、サイドと多彩な攻めを見せていたのとは対照的に、アトレチコはサイドの突破力が弱いように見えた。これは、1月に獲得したサイドアタッカー、グロンキア(MF・デンマーク代表)の負傷離脱が響いているのだろうか。

こうして両者は無得点のまま前半を折り返した。

後半に入ると、両者の勢いはトーンダウンしたように見えた。チェックの甘いアトレチコに対し、余裕を持ってボールを回すマドリー。

しかし、マドリーが前掛かりになった時に、アトレチコが裏のスペースを突く場面が何度か見られた。
引いて守るアトレチコを見ていると、マドリーが前掛かりになること自体がアトレチコの狙いであるかのように思えた。
ただ、そのカウンター攻撃も、トミーの粘り強い守備や、サムエル、パボンのコンビネーションにより、功を奏することは出来なかった。

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あと一歩のところで攻めあぐねるマドリーは、後半29分にベッカム、ロナウドに代えて、フィーゴ、グティを投入。ゴール前の突破力を強化したが、なかなかうまく行かなかった。




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最後の笛が吹かれるまで、マドリーはゴールに対する執着は失わなかったが、結局スコアレスドローで試合を終えた。







試合を通じて、ダービーにしては少々おとなしい印象だった。

この試合は、今季かぎりで現役引退を表明しているフェルナンド・イエロ(DF・元スペイン代表、ボルトン、前マドリー主将)に捧げるものとなり、試合前にそのセレモニーとしてイエロによる始球式が行なわれた。
スーツ姿で穏やかな表情のイエロがピッチに立つ姿は、見慣れなかった。
イエロはマドリー時代のユニフォームとキャプテンマークを手に、ボールを斜め前方に蹴った。
それを見守るラウールと抱擁をかわす姿になんとも言えない感慨と淋しさを覚えた。
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by kobo_natsu | 2005-05-22 07:10 | 試合観戦記