静かなるマエストロ

各国リーグの優勝が決まり始め、欧州サッカーの盛り上がりも最高潮となる中、最大の山場であるチャンピオンズリーグの決勝もいよいよ来週と迫ってきました。
今季の決勝カードは、AC.ミラン VS リバプール。
いずれも、決勝に辿り着くまでに素晴らしいドラマを見せてくれました。
そして、その一方の雄であるAC.ミランの攻撃を司るのは、ピルロ。
今日は、そのピルロの26回目の誕生日ということで、ピルロについてご紹介します。

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アンドレア・ピルロは、イタリア、ブレシア出身。1979年5月19日生まれの26歳。ポジションは守備的MF。
守備的MFは、様々なタイプに分かれるが、ピルロは攻撃的素養が高く、中盤の底でパスをさばくレジスタ(イタリア語で「演出者」の意)タイプ。このレジスタタイプは、個人的に一番好きなタイプである。


AC.ミランの攻撃陣と言えば、カカ(MF・ブラジル代表)やシェフチェンコ(FW・ウクライナ代表)など、前線の選手の印象が強く残る。
しかし、彼らの攻撃を中盤の底から組み立てているのが、ピルロなのである。

ピルロは、常に相手の厳しいプレス(ボールを奪ったり、パスコースを塞ぐこと)にさらされた位置でのプレーを強いられている。
そのような「危険地帯」にあっても、常に迅速な判断により、冷静かつ的確にパスを供給出来ることがピルロの最大の魅力と思われる。

c0040315_22254632.jpgもちろん、FKの精度の高さなど、ピルロの長所は他にもたくさんあるが、私がピルロに惹かれる理由は、そのパスさばきにある。
そもそもピルロは、トップ下の選手であったのだという。しかし、ブレシア在籍時の2001年1月に、当時の ブレシアの監督・カルロ・マッツォーネにより、後ろに下げられたのだという。
それまで、インテル・ミラノで試合に出られず、レンタル移籍でたらい回しにされるなど、不遇な日々を送っていたピルロは、マッツォーネ監督と出会ってから、甦ったかのように生き生きとプレーしたのだそうだ。

2001年の夏に現在のミランに移籍してからは、現役時代に守備的MFとして活躍したアンチェロッティ現監督から、直々にレジスタについて手ほどきを受けたそうだ。
そうしてピルロは、さらに才能を開花させ、現在にいたっている。



c0040315_2224035.jpgプレー同様、普段から冷静なピルロは、
口数も少なくおとなしいらしい。
しかし、寡黙ながらも、プレーでみんなの模範を示し、信頼を集めている、静かなるマエストロ(指揮者)なのだという。

来週のチャンピオンズリーグの決勝は、ピルロがどんなマエストロ振りをみせてくれるのか楽しみである。
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by kobo_natsu | 2005-05-19 22:39 | 選手