EURO 2012グループD:ウクライナ×フランス(12/06/15)

☆ ウクライナ×フランス   0-2

後8分:メネズ(FW・フランス、パリ・サンジェルマン)
後11分:キャバイェ(MF・フランス、ニューキャッスル)

得点シーン以外はそれほど見所の無い試合だった。
この日のシステムは4-2-3-1で、DFラインは左サイドバックをエブラ(DF・マンチェスター・ユナイテッド)に替えてクリシー(DF・マンチェスター・シティ)以外の変更はなく、中盤の底にキャバイェ、アルー・ディアラ(MF・オリンピック・マルセイユ)、2列目に右からメネズ、ナスリ(MF・マンチェスター・シティ)、リベリ(MF・バイエルン・ミュンヘン)、1トップにベンゼマ(FW・レアル・マドリッド)という布陣だったが、リベリ、メネズの攻め上がりの甲斐なく、前半はゴールを得られなかった。課題の守備については、アルー・ディアラが相手の攻撃の芽をよく摘み、両サイドのクリシー、ドビュッシーもケアに回っていたため、従前に比して安定していたように見えた。

攻撃については、パスが繋がらない、簡単なシュートを外すなど、未だ連携の悪さを見せた。その要因は、ベンゼマの不調に思われた。ベンゼマはメネズ、キャバイェのゴールをアシストしたため、データ上は役目を果たしたように見えるが、それ以外の時間帯は、ナスリ、リベリ、メネズから出るパスを受けられるポジショニングが出来ず、また自らのパスにも迷いがあるように見受けられた。ベンゼマは、とことんハートが弱いのだろうか。まるで相手DFにカットされるのを恐れるが如く、パス出しが慎重になり、それが前線の停滞を生んだように見えた。
前線の流動性を得るためには、ベンゼマのゲームメークが必要になる。テストマッチでは、トップ下のナスリとスペースを分け合いながら華麗にパスを交換し合う姿に安堵していたが、今のベンゼマはそうも行かないようだ。思い切ってベンゼマをトップ下にする、もしくは覚悟を決めてベンゼマを外し、トップ下のナスリを維持し、ジルー(FW・モンペリエ)をトップに持ってくるという方法もある。
今やチームの顔となったベンゼマを外す事は考えにくいので、スウェーデン戦ではベンゼマの覚醒に期待したい。

途中交代で入ったマルタン(MF・ソショー)、エムビラ(MF・スタッドドレンヌ)ジルー、については、マルタンは出来ればキャバイェと併用して欲しかった。彼らは似た素養を持つ選手であるが、スペインのチャビ(MF・バルセロナ)、シャビ・アロンソ(MF・レアル・マドリッド)とタイプは違えど、相乗効果を生む組み合わせではないかと思っている。
またエムビラについては、この試合のアルー・ディアラの貢献度を考えると、彼からスタメンを奪うに等しいとは言いがたい。エムビラは元々守備専門のピボーテではない上に、ここ1年ほどのレブルーの試合では、それほどの成果を上げていないからだ。
ジルーについては、リベリ、ドビュッシーのラストパスを受ける機会もあったが、それほど見せ場を作る事は出来なかった。しかし、親善試合でのリベリやドビュッシーとの相性の良さを鑑みると、もう少し出場時間が長ければ、結果を出す事も可能であろう。
グループリーグ突破のかかったスウェーデン戦では、後が無いため、勝ちにこだわる試合でも認容する。しかしながら、ベンゼマの覚醒による、華麗な前線のパスワークが見られる事はわずかに期待したい。
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by kobo_natsu | 2012-06-17 19:15 | 試合観戦記