試合観戦記(05/3/13: ヘタフェ VS レアル・マドリッド戦)

ヘタフェはマドリードのチーム。創立20年にして今シーズン初めて一部に昇格しました。
そのためこの対戦は、もう一つのマドリードダービーになります。
現在は16位と、昇格組としてはまずまずの位置にいます。

スタメンはソラーリではなくグラベセンが入り、グラベセンとグティがピボーテに入りました。

前半開始早々、脅威は感じられないながらも、マドリーはヘタフェのゴール前へと攻め込む。しかし、凡庸な攻撃しか出来ないマドリーは、ゴールを決めるのによい位置からシュートを打つことが出来ない。
また、守備にしても緩急をつけたスピードある攻撃を展開するヘタフェをとらえることが出来ずに、あっけなく攻め込まれる。
攻守にわたりマドリーは、数的優位を作ることが出来ず、ヘタフェにとってはやりやすい相手でしかなかった。

それでも、何度かラウールがゴール前に飛び出し、ゴールを匂わせるプレーを見せた。このように、良い形が出来たのは、マドリーの選手がボールを求めて積極的にスペースに走りこんだことによるものだった。

c0040315_9312085.jpg高い個人技による圧倒的なボールキープが出来ていた時は、攻撃のスピードが多少落ちても攻めの形を作ることは出来ていたかもしれない。
しかし、もはやそのような脅威のないマドリーが同じ方法を用いても、体をぶつけてボールを奪いにくるヘタフェにとっては、格好の餌食となるだけだった。

今のマドリーが相手の守備を崩すのに必要なことは、個人技ではなく、スペースやボールを求めて走り回る勤勉さだった。

ボールをキープすることにより、相手にボールを奪われずにゴールへ向かうのではなく、相手の守備から逃れるべく積極的に動いて相手を散らし、ゴールに向かうことが有効と思われた。そしてそのようなスタイルの変化を要求されていることは、マドリーの頂点からの転落を象徴しているように感じられた。

もはや自分本位な王様サッカーは許されず、地道に相手を見ながらプレーする勤労者のようなサッカーへの転換が必要なのだ。

肉弾戦に弱い優雅なマドリーは、獰猛で果敢なヘタフェにことごとく潰される。そして、その潰される位置がだんだんマドリーゴールに近づき、とうとうゴールを奪われた。
エルゲラのクリアミスによるものだった。
そしてこのエルゲラのミスは、今のマドリーの脱力感を象徴しているようだった。

結局その後もマドリーは魂の抜けたプレーに終始し、2-1で破れた。

c0040315_9323860.jpgこの試合の唯一の希望は、終了直前のソラーリのゴール。
グティが倒されて得たゴール正面のFKを、ラウールが素早くリスタートし、右に流す。
サイドを上がってきたフィーゴパレンシアがクロスを上げ、相手DFがクリア。
そのボールはゴール正面ミドルレンジにいたソラーリの元へ飛び、ソラーリは胸でワントラップ、ボレーシュートを決めた。
サッカーの神が舞い降りた瞬間だった。神がソラーリにゴールへの弾道を見せてくれのだ。

マドリーの魂が感じられたワンプレーだった。

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これでバルサとの差は11ポイント。それでも、信じるしかない。
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by kobo_natsu | 2005-03-14 08:55 | 試合観戦記